- Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480033345
感想・レビュー・書評
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遊郭における女郎と遊客の丁々発止のやりとりが楽しい。一見冷めているようで同時に情に湿ってもいるような、虚実のあわいで発される言葉たち。この緊張!
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江戸・吉原の情景を点描した短編まんが集。
当時(というか本質は今も変わらないと思うけど)の男女の機微、嫉妬心などが活き活きと描かれる。
ふすま一枚で仕切られた部屋、遊女同士が行き来したりする距離感も意外で面白い。 -
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「合葬」(1984)で日本漫画家協会賞受賞、「風流江戸雀」(1988)で文藝春秋漫画賞受賞の漫画家杉浦日向子さんの「二つ枕」、1997.12発行です。舞台は吉原、客と花魁の物語です。
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吉原の花魁と旦那との やりとりが粋で楽しい‼
吉原好きの私にわ、とってもすてきな漫画でした
絵もセリフもみんなすてきです(#^.^#) -
小さな文庫版なのに、奥行きがとんでもなく広い、さすがの腕前。
言葉や衣装、その他時代背景のみごとな再現性(たとえこれが虚構でも大方の読者は、この中で表現されている”江戸”に心をとろめかすだろう)。
ゆったりとしたリズム。
粋な人々の仕草と会話。
それらを通して醸される、静かな間。
布団のこすれる音が響くような、淫靡さがある。
が、百日紅とは違い、夢うつつを行き来するような
美しさは足りない。
何事もなさの美学に頼りすぎて、キレが少ない。
突出した物語もなかった。
ここには杉浦日向子の原型のみがある、
その意味で、3点。 -
浮世絵漫画の決定版。時代考証とか花魁などの登場人物の考え方といい、この作者自体が江戸からタイムスリップしてきたとしか思えない。
私は話よりも作品世界に浸っていた。 -
姿勢。
立居振舞。
着物の着方。 -
浮世絵風の絵が何しろ良かった。吉原の内部だけで、外の世界をまったくといっていいほど描いてないところもいい。郭内での出来事を、まるで変奏曲のように綴ってゆくその力量には下を巻く。
同じ著者の江戸風俗解説本と合わせて読んでいるので、なるほどこの知識はこのシーンで生かされているなあ、と気づきながら読んでいくのが楽しい。それがほんの些細な「モノ」の描きかただったりして、杉浦日向子の江戸に対する愛は底知れない。
彼女はほんとうに、つい最近まで生きていたのだろうか。 -
「聞かせなんし」とか、
「あああ おおきに酔った……」とか。
駄目な男と花魁、という関係に涙してしまう。
そして浮世絵ふうの、「内面の謎」を感じさせる絵柄。
多才な作家だったんだなぁ。