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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480033352
みんなの感想まとめ
テーマは「非=性器的なエロスの称揚」であり、著者の独自の視点が光るエッセイ集です。表題作「優しい去勢のために」は、散文詩のようなスタイルで、粘着的な文体が印象的に展開され、現代社会が抱える性愛の規範に...
感想・レビュー・書評
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『親指Pの修業時代』上下巻(河出文庫)で「非=性器的なエロスの称揚」というテーマを鮮烈なしかたで読者に示した著者のエッセイをまとめた本です。
文学や音楽をテーマにしたエッセイや、あるいは著者の身辺雑記のような内容のものも含んでいますが、表題作となっている「優しい去勢のために」という、散文詩のようなスタイルで書かれた文章では、「非=性器的なエロスの称揚」というテーマに通じる内容が、やや粘着的な文体でつづられています。
著者の小説にも感じられることなのですが、富岡多恵子以来の「ラディカリズム」が前面に打ち出されているところに、現代のわれわれが抱え込んでいる問題とのズレを感じます。打ち倒されるべき性愛の規範は「外部」に求められるものではなく、むしろわれわれ自身の「内部」に向けて問われるべきであり、個人的に好きな作品でいえば、たとえばD[di:]の『キぐるみ―(で、醜さを隠そうとした少年のはなし)』(文春文庫)がそうしたテーマを追求していると考えていますが、本書にはそのような屈折したまなざしはあまり見られないように思えます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エッセイが非常にとんがっているのがおどろき。小説と読み合わせるとこの作家の非凡さがわかる。
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著者プロフィール
松浦理英子の作品
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