光る風 上 (ちくま文庫 や 23-1)

  • 筑摩書房
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480033598

感想・レビュー・書評

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  • 発表から40年経っても衰えない面白さ。
    山上たつひこの筆力や如何にといったところだが、ここに込められたメッセージが2010年にも有効だという現実には寒気すら覚える。


    <blockquote>いまのぼくがむかしの若者にたいしていだくあわれみに似た感情を・・・
    何十年かのちに生きる若者がいまのぼくたちにもたいしてもいだくのだろうか?
    このあわれみにもにた・・・・</blockquote>
    <blockquote>おれたちの世代はあやまちをゆるされないんだ!
    なぜなら―
    これとまったくおなじあやまちをすでに過去にわれわれのおやじやおじいさんがおかしているからだ!
    前例がありながらそれとおなじあやまちをくりかえすなんて人間のすることじゃない!</blockquote>

  • 読んだのは随分前。大掃除で見つけてさっき売ってしまいました。あまり現実味を感じず。

  • ギャグ漫画の作者が書いた衝撃的作品!

  • まだ若かりし頃の荒々しさというか,思いのたけを出しつくしたという感じがする作品.ここですべて描きつくしたからこそ,ある意味灰汁が抜けた「がきデカ」執筆に繋がったのではないかと思えた.
    時事モノなので作者と私の間に温度差が生じてしまったが面白かった.

  • 主人公は軍人の家庭に生まれた左翼。
    ぐいぐい引き込まれるが終盤が…。

  • 自分の人生の中でかなり強烈に打ち込まれてる作品・・・
    っと大仰な表現になるほど強烈。
    冒頭と最後の
    「過去、現在、未来・・・」
    は、今になっても難解&深い。

  • ・・・・・書きかけ・・・・・

    今日は、一大奇想マンガ家:山上たつひこのバースデー。1947年12月13日生まれの62歳

  • 絶望を味わいたいなら。

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著者プロフィール

山上たつひこ
一九四七年徳島県生まれ。出版社勤務を経て漫画家に。代表作は、『がきデカ』『光る風』『喜劇新思想大系』など多数。特に『がきデカ』は社会的にも大ブームとなり、掲載誌の「少年チャンピオン」を少年誌初の二百万部に押し上げた。一九九〇年、マンガの筆をおき、本名の〈山上龍彦〉として、『兄弟!尻が重い』『蝉花』『春に縮む』などを発表。 二〇〇三年より、再び〈山上たつひこ〉として、小説『追憶の夜』(のちに『火床より出でて』と改題)を発表し、漫画「中春こまわり君」を描く。最新刊は『枕の千両』(小説。小社刊)。原作を担当した『羊の木』(いがらしみきお画)で、二〇一五年文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞。

「2017年 『大阪弁の犬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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