命売ります (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 3015
レビュー : 388
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480033727

感想・レビュー・書評

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  • 「命売ります」
    BSジャパン、土曜21:00~
    放送開始日:2018年1月13日
    キャスト:中村蒼、前田旺志郎、田口浩正、YOU
    http://www.bs-j.co.jp/official/inochiurimasu/
    Youtube https://www.youtube.com/watch?v=mXZvu3RfRF0

  • 三島由紀夫はこんな作品も書いてたのと驚いた。
    堅苦しくなく読みやすかったのだけど、後半、羽仁男が命を惜しむようになってから展開はちょっと飽きたな。

  • 三島が軽めに力を抜いて書いたような気がする。掲載誌の関係からもわかるように、エンターテイメントとしての作品なのだろう。しかし、ただのエンタメではないところが三島風といえる。ところどころに小難しい議論を挟み、ケムに巻くような場面展開、アッチの世界へ行ってしまいそうで留められているようで、結局どこに身を置いているのかわからなくさせる作風。パーっと読めて、読み物として素直に面白いと思った。ただ、何が読み取れるのかと考えてみると、よくわからない。エンタメ以上のものを読み取るべきじゃないような気もする。ひとまず感じたのは、夢オチとして描いてないけど、1度目の自殺失敗から始まったストーリーは、すべて羽仁男の治療中の夢なのではと思った。すべての展開が羽仁男の思う通りに進んでいるから。あと、羽仁男が、「美しい星」の水星人だったかのお兄さんと重なる。あと世界構造も同じ匂いがする。そもそもこの名前は何だ??はにお、って…。
    まだよくわからないことが多いが、三島はこういうエンタメも上質に書く、と感じた。



  • 羽仁男何者!ゴキブリくらいで人生に悲嘆して自殺未遂。そこからは自分の命を売りますとゆう広告を出して、買いに来る人に自分の命をを任せるけどなかなかうまく死ねない…
    そうしていくうちにだんだんと死ぬことがこわくなってくる


    三島由紀夫の作品は始めてで、現代小説ばかり読んでいた自分にとっては新鮮でした!

  • 命売ります、の貼り紙から始まる因果関係。ひとりの青年の投げ出された命に群がるひとびとと、その結末。

  • 三島作品はじめて読んだ。
    時代を感じさせない読みやすさ。
    文章が流れるように頭にすーっと入ってくる。

  • 初めての三島作品。意外と読みやすくてスラスラ読めた。人は怖いと意識してしまうとものすごい恐怖に襲われるし何も思わなければ恐怖に感じることもない。
    命や死の恐怖に対してもそういうことなのかなぁ。
    三島作品のとっかかりとしてはとても読みやすくてよかったんじゃないかな。

  • やや軽めで読みやすい三島作品の評判に惹かれ、何か月も平積みに売られている本作品を手に取る。

    さて作品はというと、自殺に失敗した羽二男が主人公。
    自殺の理由はなく、しいていえば新聞の文字がゴキブリのように動き出したこと。
    薬を買い、飲み、電車に乗り込む。のだが、死ねなかった。
    死に損なったわけだから、もう命に未練がない羽二男は新聞広告に「命売ります」と出して、わけのわからない会社名をつけ、自分の家のドアに命売りますという札をぶら下げる。
    すると命を買いにやってくる。
    まるで落語のような、漫才のような話。
    買いにやってくるものは、死んでもらう前にしてもらいたいことを言ってくる。どうみても怪しいものだけど、羽二男には関係ない。
    天から呼ばれているとか、何かが聞こえるとかは言わないけど、羽二男は精神病者のようだ。精神が次第に研ぎ澄まされていく。衣服を脱いだ時の人間の描写が美しい。
    美しい女性と知り合い、死ぬ・・しかし死ねない。お金は残る。生き延びた羽二男は何者かに追われる。
    売りに出してないときに命を狙われると、逃げたくなる。逃げる。
    そこで知り合った金持ちの家のへんな女。性病を患っていると思い込み、おかしくなっている女にすっかり気に入られる。が、そこで死にたくなったゴキブリの正体を思い出す。
    何を避けたくて死にたくなったのかを思い出すのだ。
    おもしろい。
    面白おかしく書いているが深いものがある。

  • 教科書にて紹介さる三島由紀夫の代表作は、金閣寺でも春の雪でもなく、本作にすべき。と、金閣寺も春の雪も退屈過ぎて読めなかった私はそのように思います。三島由紀夫が嫌いな人ならこの本絶対好きだと思う。特に、恩田陸が好きな人、是非読んでみて!三島由紀夫も好きで、恩田陸も好き、という人も是非読んでみて。唯一、三島由紀夫が大好き、という人は読まないほうがいい気がします。そういう小説です。

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著者プロフィール

三島由紀夫(1925.1.14~1970.11.25) 小説家、劇作家。
東京生まれ。学習院時代から文才を注目され、1944年、東大入学と同時に『花ざかりの森』を刊行。47年、東大卒業後、大蔵省に勤務するも、翌年辞職。49年、『仮面の告白』で新進作家として地位を確立。『金閣寺』『鏡子の家』『近代能楽集』など、強固な美意識で彫たくされた作品を発表。海外での評価も高い。68年、楯の会結成。『豊饒の海』の最終回を書き上げ、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地東部方面総監室に立てこもり、割腹自決。

「2017年 『告白 三島由紀夫未公開インタビュー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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