猫語の教科書 (ちくま文庫)

制作 : Paul Gallico  灰島 かり 
  • 筑摩書房
3.88
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本棚登録 : 1940
レビュー : 279
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480034403

感想・レビュー・書評

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  • ポール・ギャリコ氏の元に持ち込まれたのは、タイプライターで打たれた暗号のような原稿です。
    この原稿、どうやらある1匹の大変賢い猫によって書かれたようなのです。
    しかも、内容は人間の家を乗っ取る方法!?
    そう、本書は猫によって書かれた、世の猫たちがよりよい暮らしを送るための指南書なのです。

    猫好きのどツボにはまるこの1冊に、もう夢中になってしまいました。
    人間は「猫を飼っている」と思っていますが、どうやらその真相は猫に手玉に取られているみたい。
    肉球の上で、ころころ転がされている人間の姿が目に浮かぶよう…。
    我が家の家族も、うちのにゃんこにまんまとしつけられてるのかもしれません。
    そう思ってもなお、猫への愛おしさは増すばかりなのだから不思議なもの。
    猫の魔法はとっても強力みたいです。

  • タイトルだけ見ると、飼い主さんのための本だと思うでしょう?

    ところがこれは、大人猫が子猫のために書いた本なのです。
    何しろ、我が家の子猫も読んだくらいですから。。(嘘ですよ)

    先ず前書きからして意表をついています。
    ある日著者ポール・ギャリコが、大手出版社の編集者である友人から、
    暗号を並べたかのような不思議な原稿を受け取ります。
    話によると、友人宅に突然届けられたものらしいのです。
    数ヶ月かかって解読したのがこの本で、どうやら猫がタイプライター
    で打ったものだというのです。そしてその内容はと言うと…

    驚くことに、猫の行動パターンは全て計算ずくで、いかにして人間に
    上手く取り入って「快適な暮らし」を手に入れるかに重点が置かれて
    いると言うのです。曰く、人間の家をのっとる方法。
    どんな家が良いか、どんな表情や仕草が効果的か、何に注意をはら
    うべきか、
    獣医さんにかかるときはどうするかなどなど。
    そのためには人間というものを理解しなければ、とこの大人猫は語り
    ますが、そこの描写が実に心に痛い。つまりこうなのです。
    『人間の愛情に対しては、用心深くしていなくてはなりません。
     なぜなら時として、ムチで打たれるより痛い思いをさせられることが
     あるからです。』
    一度飼って(この表現は好きではないけど、便宜上使います)おきな
    がら、こちらの都合だけで突然見捨てたりする人たちが、後を絶たな
    いというのが現実です。捨てた経験のないわたしでさえ胸が痛む
    箇所があちこちにあり、苦労してこれを書いた猫の努力は、無駄で
    はなかったと思いますね。。

    読んでいる途中、何度も我が家の猫たちを観察しては、君たちは
    こんなことを考えていたの?その椅子はわたしが譲ったんだよね、
    君たちが乗っ取ったものだったの??
    まさか、よその飼い主さんと二股かけてないよね?ねぇねぇ。。
    不安になったり、くすくす笑ったり、悲しくなってきたり、と大変忙しい
    思いをさせられました。
    皆さんもきっと、思い当たるエピソードがいっぱいありますよ。
    ページの合間に掲載されている猫の写真も、愛らしいものだらけ。
    巻末の「大島弓子さん」の漫画も、深い味わいを残します。
    すべての飼い主さんに、心からお薦めの一冊。

    • 九月猫さん
      nejidonさん、こんばんは~♪

      いえいえ、続けるってやっぱりすごいことですよ。
      もちろん楽しいのが大前提!
      nejidonさん...
      nejidonさん、こんばんは~♪

      いえいえ、続けるってやっぱりすごいことですよ。
      もちろん楽しいのが大前提!
      nejidonさんが楽しんで書いてらっしゃるのが、きっと読者の方々に伝わって、
      読んだほうも楽しくなって、またご訪問!と、素敵な循環になっているのでしょうね(´∀`*)

      うーん、アガリ症・・・ですねぇ。
      しかも、いいトシして恥ずかしがりの人見知りなんです(笑)

      うふふ~、nejidonさんとお話してるとワタシも楽しいです!
      なんてったってワタシたち「両思い」ですものね(笑)

      小川さん愛に満ちたコメントもありがとうございます!
      そちらにもお返事しております♪
      2014/02/05
    • 九月猫さん
      nejidonさん、こんばんは~♪

      「猫の日」には間に合いませんでしたが、再読できました(*´∀`)ノ
      やっぱり、いつ読んでも何度読...
      nejidonさん、こんばんは~♪

      「猫の日」には間に合いませんでしたが、再読できました(*´∀`)ノ
      やっぱり、いつ読んでも何度読んでも、楽しい本ですね♪

      日々、未読本に追われ(昨年から図書館通いも始めたので)
      再読したい本はつい後回しになってしまうので、
      よいきっかけをいただきました。
      おかげで楽しい「猫の日」読書になりました。
      ありがとうございましたー♪♪♪
      2014/03/01
    • nejidonさん
      九月猫さん、こんにちは♪
      わぁお!わざわざのご報告、ありがとうございます!
      こんな古いレビューを見つけてくださっただけでも嬉しいのに、感...
      九月猫さん、こんにちは♪
      わぁお!わざわざのご報告、ありがとうございます!
      こんな古いレビューを見つけてくださっただけでも嬉しいのに、感謝でいっぱいです。
      九月猫さんのレビューにはお気に入りだけ付けて、後日コメントをと思っていたのですが、先を越されてしまいました(笑)
      記憶に残る「にゃんにゃん読書」になったでしょうか。うっふっふ。

      そうそう、ワタクシも未読本に追われる幸せな日々を過ごしています。
      再読したい本は、どうしても後回しなんですよね。
      眠くならない目が欲しいです!!
      また後ほど、そちらにお伺いしますね。
      ありがとうございました!!
      2014/03/01
  • あー、うちの猫(キジトラ、メス、推定1.5~2歳)は確実にこの教科書を読んで、しっかりと実践しているなー。かしこい子だわ。

    だがしかし、飼い主はその上をいってる(つもり。)


    だけど「なぁ。」(「なー」と鳴く)と鳴かれると、そそくさとドアの開け閉め、「ごあーん」(ごはーん)と言われると、ご飯を。しかもカリカリは常に3~4種の小箱を当店は完備しております。


    しっかりと乗っ取られてる。ノラ子さんだったんですけど、半年近くかけて下の子と知り合いになり、毎日遊び、徐々に距離が縮まり、ついにうちの子になりましたとさ。完璧だね。


    けど先輩のセキセイインコにはかなわないらしく「バーカ、バーカ」とインコ先輩に言われています。(一度思い切って鳥籠をひっくり返して、鳥のエサでアレルギー反応?が出て、くしゃみを連発して以来、インコ先輩のおそろしさを知ったらしい)。上下関係を重んずるらしい。いつも優雅にソファーの上で眠っておられます。可愛くてたまらないのです。


    =ブクオフで108円でとびついて購入=

    • 杜のうさこさん
      まっき~♪さん、こんばんは~♪

      この本おもしろそうですね~♪
      うふふ、まっき~♪さん、かつての私と同じです。
      「ホントに手がかかる...
      まっき~♪さん、こんばんは~♪

      この本おもしろそうですね~♪
      うふふ、まっき~♪さん、かつての私と同じです。
      「ホントに手がかかるんだから~♪」なんて言いながら、
      顔は笑ってるんですよね(#^^#)

      実は今、そんな感じの本読んでるんです。
      その惑星では猫ちゃんが人間を支配しているらしいです。
      人間は飼っているつもりでも、実は仕えさせているとか(笑)
      どこかの星と似ていますね(*^-^*)


      その後、体調はいかがですか?
      私も昨年の暮れにしつこい風邪にかかって、
      こじれて大変でした。
      (昨年初頭にかかったインフルのほうが楽なくらい)
      あんまりしつこくてこのまま治らないんじゃないか…なんて思ったり。
      持病があるとお薬も制限があってつらいですよね。
      お大事になさってくださいね!
      2016/01/15
    • まっきーさん
      杜のうさこさんへ

      こんばんは。
      いつもいいね!ありがとうございますー。

      年末(クリスマス頃)から今日にかけて、まだ咳が残ってい...
      杜のうさこさんへ

      こんばんは。
      いつもいいね!ありがとうございますー。

      年末(クリスマス頃)から今日にかけて、まだ咳が残っていて、ノド痛いです。
      もう薬を飲むのをやめてプロポリスとか、ハチミツなど自然なものを
      飲んで体を整えようと思っています。

      杜のうさこさんの本棚はいつも可愛らしい本が多かったり、メリハリがあって見ているのが楽しいです。

      「猫の惑星」気になって借りようと思いましたが、積んでるのが多くって断念しました(泣)杜のうさこさんのレビュー楽しみにしています♪

      猫のことですが…昔、オスの猫を飼っていたんだけど、そっけなくって、あっさりしていてね…
      縄張り命のオス猫で、あまり甘えてこなかったんです。
      いまの子はメスのせいか、気難しいけどツンだけど甘えん坊で可愛いです。

      で、執事と化しています(笑)


      まだまだ咳の風邪も流行っていて、さらにインフルエンザも流行期に入りましたので
      お互いに体一番に、大事にしないとなりませんね。

      コメントありがとうございました(^^)


      2016/01/16
  • 猫が、子猫のために「人間のしつけ方」を執筆した本。人間の家の乗っ取り方に始まり、人間との付き合い方が丁寧に説明されている。特に人間のタイプ別の考察が面白い。ふむふむ、人間のオッサンは、猫からはこう見えるのか。猫の写真がたくさん掲載されているのも実にあざとい。まんまと虜になってしまった。猫のようなかわいい本だ。

    「声を出さないニャーオ」で人間を落とすなど、具体的なノウハウがたくさん詰め込まれている。ただ、あいにく私は人間の男だ。そのまま実践できないのが残念でならない。その上、猫アレルギーなので、猫を飼ってこの本の内容を確認することすら困難だ。将来、猫に生まれ変わることがあったらこの教えを役立てようと思う。

    全体の構成のなかで、少し異質なのが、「愛」についての考察。人間との打算だけではない関係を大事にしている点が微笑ましく感じた。

  • 小さなときに母を失い、しかし持ち前の観察力である一家を「乗っ取り」、子猫を育てたという、経験豊かなマダムによる、いかに人間を篭絡するかの指南書。

    ああ、我々人間は、猫に底の浅い自尊心、虚栄心をくすぐられて、彼女たちの掌、もとい、肉球の上で転がされていたとは(笑)
    それでも、この本で赤裸々に人間を篭絡する手管を知ってしまっても、私たちは膝に猫を乗せて、この本を読んでいたいと思わずにいられないのだ!

  • 2015.6.7読了。
    そうか、私の人生は初めから乗っ取られていたのだな。この本を読んで一つの謎が解けた気がした。
    この本はとある雌猫が若い猫や捨て猫野良猫のために猫が人間を扱う為の教科書として書いたものを人間の作家が訳したものらしい。つまり猫が人間の家を乗っ取る為の教科書。そして私が生まれる前にすでに我が家は猫に乗っ取られていた。その家庭で生まれ育った私は猫を中心に回る家庭と人生に違和感を覚えることなくここまできてしまったのだ!しかも今や猫屋敷…なんということだ‼︎
    ツィツァという作者と思われる雌猫の写真が時々出てくるのだが、ツィツァはとても美しく可愛らしくそして賢そうな猫だと思った。実家の菫に雰囲気が似ている。そういえば菫は胸パットを運ぶのを趣味としていたが、お客が来る時は見える所に運ばなかった。マナーのある子なのだと気付かされた。そして人と猫は頭脳戦なのだとも改めて思った。
    訳者によるあとがきである「終わりに」にある通り、確かにどの猫の飼い方を述べた本よりも猫のキモチがわかる本かもしれない。そして読む限りでは訳者も猫に人生を乗っ取られているようだ
    この本を読んだ飼い主がどう思うか?目を覚ます?とんでもない!
    むしろ猫とのより良き関係を結べるだろう。もちろん猫が王様で飼い主は良き家来だ。飼い主はより良き家来を目指すはずだ。もしやこの本の真の作者はこのことも意図していたのではないだろうか?
    ところでこの本の作者は海外に住んでいたようなのだがマキロンやバンドエイドは海外にもあるのだな。

  • 猫が猫のために書いた教科書。人間の家を乗っ取り、人間たちをしつけるためにどうしたらいいか、を若い猫たちに説く。
    (という設定の本。観察眼と猫愛はもちろん、センスあるなあ)
    著者はメス猫さんだが、オス猫さんの意見も聞いてみたい。

  • なんでこんな魅力的な文章なの。
    著者近影がギャリコじゃなくて猫なのが素敵。

  • 猫による猫のための「快適な生活を確保するために人間をどうしつけるか」という本
    すっごいおもしろかった!
    そうか!ネコを飼ってるのではなく、ネコに家を乗っ取られているのか!
    野良が我が家に入って来た時、おいしいものをねだる時、うふふ、したたかだけど、かわいいんだよね
    我が家の猫たちもこの本を読んでいたんだね
    ≪ねこたちの 気持ちよい家 めざしたい ≫

  • 猫好きにはたまらない

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