猫語の教科書 (ちくま文庫)

  • 筑摩書房
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感想 : 333
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480034403

感想・レビュー・書評

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  • 「どうすれば人間の家を乗っ取ることができるか」を猫のために猫が書いた本。

    本当に猫が書いたんじゃないかと思うほど、猫飼いさんだったら「そうそう!」と笑えることがたくさん書いてあった。
    そして『通い猫アルフィーの奇跡』でもアルフィーが同じようなことを語っていた(^o^)

    我が家も2匹の猫達に完全に乗っ取られてしまった。うちの猫達も絶対にこの本を読んでいるに違いない(⁠。⁠•̀⁠ᴗ⁠-⁠)⁠✧

  • 4年ほど前に読了していますが猫好きさんに出会うとよくオススメしています。
    全て自分に当てはまるそうです(笑)

  • 猫が書いた猫語の教科書!?

  • 猫による猫のための人間とのつきあい方の教科書ですね。
    実にユニークな本です。
    作者のポール・ギャリコ(1898~1976)はアメリカの作家で『ポセイドン・アドベンチャー』が代表作ですね。

    ある日玄関にタイプしたぶあつい原稿が届けられた。
    それが暗号文のようでもあり、解読に時間がかかったが、どうやら「猫語の教科書」で、猫が自分の体験をもとに後身に人間とのより良い生活を営むための教科書だった。
    という、奇想天外な本です。
    ポール・ギャリコは無類な猫好きで、猫を観察しているうちに様々な「気づき」を得たようで、ユニークかつユーモアに溢れた涙ものの猫の本です。
    とにかく、よく観ていますね。
    こうすれば、人間は、猫のわがままを受け入れてしまうという手練手管を、猫に成り済まして綴られています。
    子育てや、猫通しのつきあい方までありとあらゆる猫生活に及びます。それも理路整然と、自信をもって語られるので、実際に猫から聞いたのかと思うほどです。
    スザンヌ・サースさんの写真も効果的です。猫の魅力を良く伝えてくれます。
    訳者の灰島かりさんも、語り言葉で呼び掛けるような文章が良いですね。
    猫好きには、読み出したら、うなづきの連続だろうと思います。
    良い、猫とのつきあい方の教科書ですね。

  • 素晴らしい

  • 猫語の教科書(ちくま文庫)
    著作者:ポールギャリコ
    発行者:筑摩書房
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    facecollabo home Booklog
    https://facecollabo.jimdofree.com/
    飼われているのは人げだった。

  • 賢い猫さんによって書かれた、
    「猫による人間のしつけ方」の本。
    鋭い観察眼で
    人間の本質を見抜く本でもあるんだけど、
    なんか小難しいことは全部抜きにして、
    ひたすら楽しい本でした!

    実家にもうすぐ9歳になる猫がいるのですが、
    確かにそんな行動してたかも、とか、
    ぼんやりした顔して、
    あいつも結構頭脳派のやり手だったのか……!?
    みたいな気持ちになったので、
    猫を飼っている人や身近に猫がいる人は
    なおのこと楽しく読めると思う。
    (この本を読むと
    「飼っている」ってのは人間の勝手な思い込みで、
    猫に手なずけられてるだけって
    気がしてきますが!)

    楽しいだけじゃなくて
    グサッとくる考察も結構あって、
    男と女の違いとか、人間の虚栄心についてとか、
    孤独についてとか、確かにそうかもしれない。
    本当のマナーについては猫世界だけじゃなく
    人間世界でもそうあるべきだなと思った。
    愛についてはなんだかちょっと
    じーんときてしまった。

    『吾輩は猫である』しかり、
    『猫の事務所』しかり、
    猫と文学は相性がいいらしい。

    猫を主人公にした作品も
    犬を主人公にした作品もあるけど、
    犬だと『犬と私の10の約束』みたいな、
    飼い主との絆や忠誠、優しさみたいなものが
    テーマになりやすいのに対して、
    猫は少々偉そうで利口で、飼い主との関係も
    対等かそれ以上になりやすいのもおもしろい。

    あと、ニャースも『ニャースのうた』で
    満月の夜にギターを弾きながら哲学していたけど、
    猫と哲学ってのも相性が良さそうだ。

    何にも乱されない超然とした様子や
    あの大きくてきれいなガラス玉みたいな目は、
    なんでも知っているように見えるし、
    小さな口を引き結んで西日を浴びて
    毛が金色に光っている横顔は
    神々しくもあるもんなあ。

    猫の魅力を再認識して、
    実家の猫に会いに行きたくなる本でした。

  • 猫の猫による猫のための教科書w
    猫の間で本当にこんなふうに人間の家を乗っ取る方法が言い伝えられていたりしてw
    完全室内飼いの子には内緒の教科書ねw
    今風ではないけど、いかにも猫の言いそうな雰囲気。
    大島弓子さんのマンガもあって嬉しかった。

  • 賢いねこちゃんによるねこの教育本。
    ねこが家にいる人にはぜひ読んでもらいたい一冊。

  • 子育ての終わった母猫による、
    子猫や他の猫に向けた
    人間の家を乗っ取る方法をまとめた指南書。

    猫のかわいくて計算高い面が
    絶妙にキュートでユニークに書かれていた。

    男の主人の心をつかむ方法、
    女の人は猫と似ているから
    男の人と同じアプローチは効かない。
    声を出さないニャーオ。

    また読み返したいと思える一冊。

著者プロフィール

1897年、ニューヨーク生まれ。コロンビア大学卒。デイリー・ニューズ社でスポーツ編集者、コラムニスト、編集長補佐として活躍。退社後、英デボンシャーのサルコムの丘で家を買い、グレートデーン犬と23匹の猫と暮らす。1941年に第二次世界大戦を題材とした『スノーグース』が世界的なベストセラーとなる。1944年にアメリカ軍の従軍記者に。その後モナコで暮らし、海釣りを愛した。生涯40冊以上の本を書いたが、そのうち4冊がミセス・ハリスの物語だった。1976年没。

「2023年 『ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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