日本フォーク私的大全 (ちくま文庫 な 17-3)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 108
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480034465

感想・レビュー・書評

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  • フォークとは何か。
    60年代、70年代にトリップ。

  • 名著ですね。

  • 内側と外側両方の視点から日本フォークの黎明期をまとめた貴重な記録。
    なぎらさんのように当事者でありながら、記録者でもあるという存在は極めて稀でエポック。日本のポピュラー音楽史の研究者は感謝しなくてはならない。

  • [ 内容 ]
    ’60年代末から’70年代にかけて吹き荒れた日本フォークの嵐。
    思いをぶつけるような、ドロ臭くて新しい「唄」にショックを受けた少年は、そのただ中に飛び込んだ。
    奇妙で愛すべきミュージシャンたち、音楽とビジネスの相克、変転する時代。笑いに彩られた、貴重な体験的フォーク史。

    [ 目次 ]
    高石ともや
    岡林信康
    五つの赤い風船
    高田渡
    遠藤賢司
    加川良
    三上寛
    斎藤哲夫
    吉田拓郎
    武蔵野たんぽぽ団〔ほか〕

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 70年前後のメッセージフォークのお話〜高石ともや、岡林信康、五つの赤い風船、高田渡、遠藤賢司、加川良、三上寛、斎藤哲夫、吉田拓郎、武蔵野タンポポ団、RCサクセッション、泉谷しげる、もんたよしのり、友川かずき、井上陽水、なぎら健壱

  • 僕にとって野坂昭如という作家は、「火垂るの墓」を書いた人という認識しかなく、それだけにテレビのコメンテーターとしての破天荒さと、作品が釣り合っていなかった。作家の人格と作品とは別と考えるべきであるにしてもである。今回この作品を読むことにより、野坂昭如の良心的なだけではない、やさぐれた面を感じれた。戦後間もない頃、表現の自由が許されない時代、性的な興奮を煽る事、物が許されない時代、登場人物たちは、ブルーフィルムの製作、発売、乱交パーティーの斡旋などをお上の目を盗みながら行う。社会、家族に対して後ろめたい気持ちを感じつつ、自分たちの仕事は必要とされている事だと誇りを持ちつつ、やがてエロ哲学の違いから、商売組織は分裂していく様は、ユーモラスで人間くさい。野坂氏も処女作ということで、筆任せに書いている感があるが、それがかえって、作品の勢いを与えているし、言葉の反射神経が見事である。

  • なぎら健壱の体験をもとにしたフォーク史。最後に年表があることで助かったが、文章は前後することも多く当時を知らない人にはわかりづらい。『フォークソングされどわれらが日々』のなぎらの項で、短く要約されているので、合わせて読んだ方がわかりやすい。

  • これは、なんというか、かなりのものだなぁ、というのが最初の感想だ。懐かしすぎてほとんど涙が出そうだった。といっても、ここで紹介されているシンガーのうち、例えば、高田渡や遠藤賢司などの歌を頻繁に聴いていた記憶はないし、岡林の歌でも特に熱心なリスナーというわけではなかった。それは、年代的な理由(彼らは私よりもかなり上)もあるけれども、メッセージソング自体を私がそんなに好きではなかった、というか、よく理解できなかったという理由によるところが大きいと思う。まぁ、それも年代の差といえば、その通りなのだけれども。

  • おもろい!
    個人的にはエンケン大好きなのでオフショット的なものとか、裏話ににやにや。
    これを読んでまた聞きたい音楽が増えました。

    またこんな時代がこないかなーと思います。

  • 面白い

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著者プロフィール

フォーク・シンガー、俳優、タレント、執筆家。1952年、東京都中央区銀座(旧木挽町)生まれ。1970年、第2回中津川フォーク・ジャンボリーに飛び入り参加したことがきっかけでデビュー。1972年、ソロアルバム「万年床」をリリースして現在に至るまで、数多くのアルバムを発売している。以後、音楽活動だけでなく、映画、ドラマ、テレビ、ラジオへの出演、新聞・雑誌の連載など幅広く活躍中。東京の下町とフォーク・ソングに造詣が深く、カメラ、自転車、街歩き、酒をはじめ、多彩な趣味を持つことでも知られる。1977年、「嗚呼!花の応援団 役者やのォー」で日本映画大賞助演男優賞受賞。2009年、第25回淺草芸能大賞奨励賞授賞。代表曲に「葛飾にバッタを見た」、主な著書に「日本フォーク私的大全」(ちくま文庫)などがある。

「2021年 『高田渡に会いに行く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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