一葉の口紅 曙のリボン (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 37
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480035196

感想・レビュー・書評

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  • 一葉と木村曙二人がヒロインとなっているとあったけれど。
    私にはやはり一葉の物語として読めてしまった。

    彼女の晩年の「モテ期」については、本書でも描かれていて、それを知る限り、きっと魅力的な人柄だったのだろう・・・と思う。
    でも、この本では意固地で負けず嫌い、とても生き辛そうな一葉の印象が強い。
    そして、そんな一葉に、ちょっと親しみが感じられたりもする。

  • 2013 7/20

  • 文章は一品、お話は悲しめ。
    ・樋口一葉と彼女の周りの人とのかかわりをテーマにした作品です。
    ・かめも食堂が好きになり、ほかの作品もと手にしましたが
     かもめ食堂と同じで、無駄な表現がなく、すらすらと活字を
     楽しむことができる作品です。
    ・かもめ食堂は生きることに対しての救いがあるのに対して
     本作品は社会自体が豊かでなかった時代だからということと
     そのなかでも特に貧しい生活の連続をしていたことがベースにあり
     後半は読んでいても暗くなってしまいます。
    ・活字としては楽しめたのですが、読後感が悲しさで満たされる分
     ☆ひとつ少ない4つにしました。

  • 控え目で薄幸な女というイメージが強い樋口一葉ですが、
    三者三様の描き方の中に共通項があった。
    意外な一葉の側面を知ることができる。

  • 瀬戸内寂聴の「わたしの樋口一葉」で、一葉=気の弱い不幸な人、の長年のイメージが覆されました。まあ、生活苦の中あの若さで亡くなったのですから、不幸であったことには違いないのでしょうけど、寂聴も群ようこも、一葉のしたたかさを淡々と書いていて、それに痛快さのようなものを感じました。不幸なだけではなかったのよねと。

  • 栄養不良でいつも顔色がすぐれなかった夏子(一葉)は、ある日、口紅をさそうと…ドレスやリボンがよく似合い、近代的な栄子(曙)には、フランス留学への強い希みが…。お金のために小説を夢のために小説を!書くことに命をかけた早世の作家、二つの軌跡。
    美人で、聡明で、完璧な人に見える“一葉”には頭の痛い大問題があった。ドレスの似合うお嬢様育ちの“曙”にも大きな悩みが…。明治生まれの二人の女性は、なぜ“書く”ことに命をかけたのか。「いつも頭のどこかで、一葉がきになっていた」という著者が二人をモデルに小説を書いた。

  • 樋口一葉の一生を色々な見聞を作者が参考にしながら書き綴じたもの。学校では習わなかったような一葉のパーソナリティーが覗けて、違った勉強になる。

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著者プロフィール

群 ようこ(むれ ようこ)
1954年、東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。広告代理店に就職するが半年で退職。6回の転職を経て「本の雑誌社」に事務職で入社。やがて本名で『本の雑誌』に書評を執筆しはじめ、1984年『午前零時の玄米パン』でデビュー。同年退社し、作家専業となる。
代表作として映画のために書き下ろした『かもめ食堂』、ドラマ化された『パンとスープとネコ日和』など。

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