目から脳に抜ける話: 対談 (ちくま文庫 よ 6-5)

  • 筑摩書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480036056

作品紹介・あらすじ

読みすすむにつれ脳についたウロコがハラリハラリと落ちていく。「形態と映像」「夢と臨死体験」「脳の時代と体の時代」「死の論理と生の意味」「脳化と未来」などなど…解剖学者と映像作家が内臓(ハラ)をわって徹底的に語り尽くす。

感想・レビュー・書評

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  • 解剖学者の養老孟司と、映像作家の吉田直哉の対談です。

    おおむね吉田が聞き手となって、養老の議論を引き出す役割にまわっていますが、随所で映像作家としての観点から、養老の議論を敷衍するような解釈を示しています。本のタイトルに「対談」ということばが入っているわりには、対談らしくないような気がします。

    養老の議論に関心のある読者にとっては、比較的肩の力を抜いて読める本で、彼の考えているさまざまなテーマについて知ることができるというメリットのではないでしょうか。もっとも、ある程度彼の本を読んでいるひとには、どこかで目にしたことのある議論が多いと感じられるかもしれません。

  • 人体の解剖に関わってきた養老さんと、映像に関わってきた吉田さんの対談集。1994年1月に筑摩書房より刊行された本が文庫化されたもの。

  • 名対談だと思います。読むと脳をマッサージされてる感じになるので、読み終わった後でも、たまにぱらぱらとめくって適当なページから読み直したりしてる。

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  • 『ねこは青・・・』の解説を読んで養老孟司さんに興味を持ち、あの『バカの壁』を図書館で検索したら予約が70件以上も入っていた!!買ってください、と思ったけれど、私もか。

    すぐさま借りられるヤツは無いのか!!っと探して借りたのがこれです。
    元NHKにお勤めされてた映像作家さんとの対談。
    養老さんてお医者さまだったのですね。
    しかも解剖学、で脳の研究をなさっていると。
    ハズカシながらまったく知らず、「バカの壁の人」と思ってました。。。

    読みやすくておもしろかったです。
    視点を変えるとそんな風に、へぇーの連続。
    特に印象に残ったのは、目の話。
    耳も鼻も眠っていようがボーっとしていようがずーっと音やにおいの情報を脳に送りっぱなしのフル回転だけれど、目は自分で閉じて情報が入ってくるのをシャットアウトできると。
    眠っているとき何も見えてないのに夢を見るのは、フル回転で入ってくる音とかにおいとかと連動というか影響されて、見えないものを見ている、と脳が働いているんですよ、と(正確じゃないけどなんだかそんな風な・・・)。

    養老さんの他の本も読んでみようかと、思います。
    『バカの壁』は買うか、、、
    なんかベストセラーって、それだけで買う気がしないのはナゼ。

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著者プロフィール

養老 孟司(ようろう・たけし):1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士(解剖学)。『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。同書は450万部を超えるベストセラー。対談、共著、講演録を含め、著書は200冊近い。近著に『養老先生、病院へ行く』『養老先生、再び病院へ行く』(中川恵一共著、エクスナレッジ)『〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁』(毎日新聞出版)、『ものがわかるということ』(祥伝社)など。

「2023年 『ヒトの幸福とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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