松田優作、語る

  • 筑摩書房 (2001年8月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480036636

感想・レビュー・書評

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  • 俳優・歌手「松田優作」のインタビューを集めた作品『松田優作、語る』を読みました。

    先日、「松田優作」の長女「ゆう姫」がバラエティ番組に出演していて、その際、「松田優作」の生前の映像が流れているのを観て、「松田優作」のことをもっと知りたくなったんですよね。

    -----story-------------
    70年代から80年代のわずか十数年の間を疾走した俳優「松田優作」。
    出自、母、わが子、女性、映画への熱い思い……発言でたどる彼の全軌跡!

    70年代から80年代のわずか十数年間を疾走して逝った俳優「松田優作」。
    アクションスターとしてデビューした彼が、「鈴木清順」『陽炎座』を経て『家族ゲーム』で「森田芳光」と組み、ア・ホーマンス」を自ら監督し、「吉田喜重」『嵐が丘』「深作欣二」『華の乱』そして遺作『ブラック・レイン』に至るまでの軌跡。
    俳優として、映画へ賭ける熱い思い、そして、生いたち、家族、女性への思いを語り明かす…。
    -----------------------

    1995年(平成7年)に『優作トーク』という題名で刊行された作品の文庫化作品… 1977年(昭和52年)10月から、1988年(昭和63年)10月に『キネマ旬報』をはじめとした雑誌等に発表された「松田優作」のインタビューを編集した作品です。

     ■弾けろ185センチのスーパーマシン
     ■WALK&TALK 松田優作VS水谷豊
     ■四歳の娘が「ユウサクさん元気?」って言うんだ!
     ■鈴木清順症候群かげろう座談会 松田優作+大楠道代+原田芳雄
     ■両足を5糎(センチ)ずつ切ろうかと思った
     ■アナーキーな精神を持ち続ける三三歳
     ■アクションスターから大きく変化した
     ■死にたいほどおれを悩ませるのは…女ですね
     ■高平哲郎のたまにはゆっくり話してみたい 松田優作さん
     ■『探偵物語』インタビュー
     ■モリタ・フィーバ・イン・ニューヨーク 対談・森田芳光+松田勇作 ほか

    主演映画公開のタイミングでのインタビューが多かったですね… 基本的には当時のインタビューがそのまま掲載されているので、その時代や出演映画での「松田優作」について、当時に思いを馳せながら愉しめることができましたね、、、

    「松田優作」って、無口でインタビューが嫌いなイメージがあったのですが… 出演映画や映画界全体への熱い想いだけでなく、母や我が子への愛、恋や女性、人生 等々、プライベートな面も含め自然に答えていて、意外な一面を知ることができました。

    約10年間に亘るインタビューが時系列に並べられているので、「松田優作」の自らの言葉で表現されいる、精神的な充実や成長、映画に関する価値観の変化等が手に取るように感じられました、、、

    印象的だったのは前妻「美智子」、娘「紗綾」と決別し、「熊谷美由紀」と一緒になったころ、

    「いまのぼくの大部分は彼女から得たものですね。」

    「いまのぼくの99%は、は彼女から得たものですね。」

    という発言が何度も出てくることですね… 女優としての「熊谷美由紀」って、あまり印象にないのですが、「松田優作」へ与えた影響は大きなものがあったようです。

    演じることについては、

    「映像の行間を大事にしたい」

    「1ミリのずれが許せない」

    と発言しており、ストイックに完璧な演技を求めていたことがわかりますね… そして、私の世代には印象深い『太陽にほえろ!』への出演は、

    「役者じゃなかったんですよ。
     好きじゃなかったしね。
     あの映画は、自分のナチュラルな生理からいえば、ほとんどいやなところだったというか、
     人間関係とかね、実際に出ている役者さんなんかもね、ほとんど嫌いでしたからね。」

    と一刀両断でしたね… 「ジーパン刑事」、好きだったけどなー。

    映画監督や脚本家、俳優等、映画関係者に対する好き/嫌いがはっきりしていたようですが、、、

    そんな中で「向田邦子」との出会いや、「向田邦子」作品の『春が来た』に出演したことが、演技における日常部分を発見につながり、「松田優作」の演技や演出に新境地を開かせたというのも印象的でしたね… 「向田邦子」って、色んな人物に影響を与えていたんですね。

    二人とも、早逝されたのが残念です… 二人がコラボした作品、もっと観たかったですね。

  • 探偵物語をモチーフとしたカフェ工藤珈琲事務所に触発されて手に取った一冊。インタビュー集だから、内容が重複する点は致し方ないが、生に近い松田優作の声を聴くことができる。これを読んで「探偵物語」「ブラック・レイン」「ア・ホーマンス」をたまらなく観たくなり、レンタルしてきてしまう。「ア・ホーマンス」の独特のサウンドトラックはぜひ手元に置きたいと思った。/「おれは若い人に、自分のなかの変化と重ね合わせて映画を見てもらいたいんだ(略)。劇場のあの暗がりのなかに入ったら、自分の過去や未来がいろんなかたちで浮かんでくる。そんな世界があるってこと、知ってほしいですね。p.109/「ハリウッドも日本の映画もなにも変わらない。ただ違うのは映画に対する尊敬の念だ」p.362

  • ドキドキじわじわ・・・(涙)

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