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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480036711
みんなの感想まとめ
人生の酸いも甘いも噛み分けた後の心境を描く本作は、老後に対する不安や期待を軽やかに語りかけます。著者は「老人力」というテーマを通じて、物忘れや老いを力として捉え、様々なエピソードを織り交ぜながら、年齢...
感想・レビュー・書評
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タイトルで手に取ってしまった。
駐輪禁止の立札の前に止めるたくさんの子供連れを見て、
正直、日本に未来はないなと思っている。
老後に関しては不安しかなく、早く老衰したいとさえ思ってしまうようになった。
赤瀬川源平という名前は知っていたけど、
現代芸術なるものが好みに合わないので素通りしていた。
でも、誘いに負けてしまった。
老人力とは、人生の酸いも甘いも噛み分けた後の
ゆるゆるでいいではないか、と楽しめる心境で、
まだまだ若い者には負けんぞという、年寄りの冷水的な頑張りでは
ないらしい。
そういったことを、中古カメラに例えたりして、
繰り返し語っているが、途中からもう話題が尽きた感が否めないのが残念。
老人力の講演会は、ご年配の方が多かった様だけど、
読んだ感想としては、定年前の50代(ラッキーな人)、60代の方が読んでみて、
きたるべき定年後ライフを楽しみにするのが良いかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「物忘れはをするのは力だ」というところから始まった「老人力」について、様々なテーマごとに老人力にまつわるエピソードを綴る。
寡聞にして知らなかったのだが、1990年代の終わり頃に「老人力」ブームが有ったそうな。発症者は著者の赤瀬川原平、発見者が南伸坊。おう、よく読んでた人らじゃないか。というのも、「トマソン」をはじめとした、路上観察学会であり、街角考現学のメンツである。両方当然読んだ。ただ、何かって言うとジョーダンに持っていきがちな南伸坊に比べ、赤瀬川原平は、弾けているか内にこもっているかの両極端で、こもるタイプは苦手だったのだな。
本作は、割と軽く綴られているし、なんでそういう方向に進むかなという部分もあるので、割と読みやすい。途中で「路上観察」らしい、一言を添えた写真が入っているのも、読みやすさに良い意味で効いている。
老人力と関係ないが、夜眠れない話などは、私小説を書く際の参考になる。長らく寝かせていたが、こういうタイミングで読んだのは良かったと思う。
でもまあ、カメラの話はちょっとやりすぎかな。コンピューター、インターネット、デジタルを、必要以上に嫌うスタイルは、あまり好きではないな。そういう世代の人なのだと言われたらそうなんだけど。
「『老人力』の言葉の乱れ」という項が、メタ視点で非常に良い。これはちくま文庫版にしか含まれないのだろうし、そこは単行本よりも絶対に良い。 -
2018年11月18日、読み始め。
2018年11月24日、91頁まで読んだ。 -
思わず忍び笑いしたり、その感じ分かると、激しく同意する点も多かったが、続編が落ちる。
なかなか柳の下に二匹の泥鰌はいません。
かなり流行った言葉(概念?)だけど、やっぱり無理があるのかな。今現在、通用する言葉にはなってない気がする。
そろそろ自分も老人力がつき始める年になってきた。渋く老いていきたい。 -
何かを忘れるということはマイナスの作用でしかないのか。
自分の嫌なことがあって、その嫌なことが頭から離れないのなら、それは忘れたほうがプラスになる。
老人力は力を抜くエネルギーの事だという。
自力だと一向に自分に力がいってしまう。しかし、他力をつかうと他の人にエネルギーが循環する。昨今では誰も信用できない世界になりつつあるから、この考え方は誰かを信用するための力なのかもしれない。
頭が固いと身体も自然と固くなる。固さは丁度よく保っていなければならないのだが、固すぎる。その調度よさをこの本はしめしてくれているのかもしれない。
頭の柔らかい、老人がゆったりとしているような文体で、その力を解明してくれる一冊。 -
老人力とはいいものだ。素朴で、カラッとしたポジティブさがある。「老い」という不可避なものを前に、抗うでも自虐するでもなく、受け入れ培っていってしまう。一番いいなと思ったのは「老人力」という言葉が免罪符になって失敗をしても、自分を責めるでなく仲間と一緒に笑い飛ばせてしまうこと。老いを原因とする失敗に限らず、いつもきっちり正しくやれることなんてまずない。責任逃れの意ではなく、そういうこともあるよね!って寛容になれて許しあえる「老人力」のような言葉が、老若男女問わず使える単語としてほしいと思った。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/763890 -
赤瀬川原平のエッセイ『老人力 全一冊』を読みました。
赤瀬川原平の作品は2月に読了したアンソロジー作品『もうすぐ絶滅するという煙草について』に収録されていた『タバコと未練』以来ですね。
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ますますパワーダウン。
老人力とは何か?
物忘れ、繰り言、ため息等、従来ぼけ、ヨイヨイ、耄碌として忌避されてきた現象に潜むとされる未知の力。
20世紀末に発見され、日本中に賞賛と感動と勘違いを巻きおこし、国民を脱力させた恐るべき力。
あの笑えて深い名著が正続2冊あわせて文庫に。
カバーデザイン 南伸坊
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1997年(平成9年)から1999年(平成11年)に筑摩書房の月刊PR誌『ちくま』等に掲載され、1998年(平成10年)に刊行された『老人力』と1999年(平成11年)に刊行された『老人力②』をあわせて2001年(平成13年)に刊行された作品です。
■1
・おっしゃることはわかります
・物忘れの力はどこから出るのか
・「あ」のつく溜息
・食後のお茶の溜息
・老人は家の守り神
・老人力満タンの救急車
・下手の考え休むに似たり
・老人力胎動の時期を探る
・ソ連崩壊と趣味の関係
・中古カメラと趣味の労働
・朝の新聞を見ていて考えた
・眠る力を探る
・東京ドームの空席
・老人力は物体に作用する
・タクシーに忘れたライカ
・年に一度の健康診断
・宵越しの情報はもたない
・あとがき
■2
・クリアボタンのある世の中
・転んでもタダでは起きない力
・物理的に証明された老人力
・テポドンと革命的楽観主義
・眠っちゃうぞ
・コンニャク芋の里
・田舎の力を分析すると
・外房の離れ小島の老人力
・老人力という言葉の乱れ
・飲む食う書くの日記
・背水の陣の目にかこまれて
・お墓の用意
・パリのホテルでバタンキュウ
・宇宙の寄り道
・入る自分が消えていくお風呂
・最後に欲しいもの
・あとがき
■文庫版あとがき
20世紀末、日本中を脱力させた名著『老人力』と『老人力2』が、あわせて文庫に! ぼけ、ヨイヨイ、もうろくに潜むパワーがここに結集する。
老いを弱さではなく“新しく身につく力”として楽しむ発想が心地よい一冊でした……間もなく還暦を迎える自分にとって、その視点がとても自然に入ってきて、読んでいて何度もうなずいてしまいました、、、
物忘れやゆっくりさ等、年齢を重ねると避けられない変化を、ユーモアと独特の観察眼で軽やかに受け止める姿勢は、肩の力を抜いて生きるヒントになりますねー 「そうそう、こういうこと増えたな」と思いながらも、どこか温かく、励まされる感じです。
読み終える頃には、老いを怖がるよりも「これから身についていく老人力を楽しもう」と思えましたね……還暦を迎えるタイミングで読めたのは良かったな と思います、、、
老いを深刻に捉えすぎず、むしろ人生の後半を楽しむためのヒントが詰まった作品だったと思います……これからの時間をどう生きるか という前向きな姿勢で還暦を受け入れることができそうです。 -
若い頃からいつか読みたいと思っていたもの。ようやく。
当時の世の中の反響がすごかったことに驚き。 -
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最初の1/4くらいは、すごく面白いんだけど、だんだん失速してきて、最後の方は老人力関係ない単なるエッセイになってしまった。
老人力っていう発想自体面白くて、人生で初めて老人力付けたいって思ってしまった。
老人力のエピソードとして、
分裂病の人が診察を受けてて、最初はたいそう暴れたけど、話を聞いてたはずの先生が寝ちゃって、諦めて入院を決めた話が面白かった。老人力すごすぎ。 -
趣味に関する記述:人間は歳をとると趣味に向かうようになる。歳をとり挫折を経験し、自分の力の限界が見えてくるが、人間はロボットではないので、晩ご飯、ビール、オークションなどの小さな楽しみがないとなかなか簡単に生きていけない。それまで思想とか理想に君臨し、趣味なんて小さなものとむしろ軽蔑的に見ていたものが目の前にアップになって細密にありありと見えてくる。そうやって趣味の世界に入って行けるのだと思う。
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楽しみにしていてやっと手に入って読み始めてが・・・でした。
いまいち期待していた内容とちがう・・・
そもそも老人力って自然に忘れること?
途中でやめました。 -
この発想力こそ素晴らしい。途中のエピソードがちょっと退屈。
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物忘れがひどい、身体に力が入らないといった老いの問題を、「老人力」と呼んでみることで、明るく捉えなおそうとする、というと、まだちょっと本書の主張から逸れてしまうような気がします。老いを明るく捉えなおすというポジティヴさが、著者の考える「老人力」というコンセプトにちょっとそぐわないからです。むしろ、老いによる衰えを自覚し、それをユーモアにしてしまうという心の余裕が、「老人力」というコンセプトのポイントなのかなと思います。
『老人力』と『老人力②』を一冊にまとめた文庫本ですが、『②』の方は著者にしては少し繰り言めいた文章もあるように思います。 -
大分前に流行った書ですが、天の邪鬼なので未読でした。
「老人力」と聞いて想像したのが「老獪」。少ない労力でごとりと物事を動かしてしまうような力かと思いきや、退行をそのまま「老人力」として受け入れて楽しんでいる様子がいい。
「おっしゃることは判るのですが」と固有名詞が出てこないまま話を進めていくのってあるある。 -
これも一頃話題になった本。当時はまあ自分には関係ないやと思ってスルーしていたけれど、もう今となってはそんなことは言ってられない(笑)、と読んでみた。全然違ってたし。まあこの著者のことだから。老人力とはぼくも後半に出てくる誤解例の方だとばかり思っていた。なるほどねえ。
この本は、「老人力」と続編の「老人力②」を一冊にまとめて文庫化したもの。こういう場合の通例として、前半は面白いけれど、後半はかなり落ちる。柳の下に泥鰌は二匹いないというか、売れたからといって安易に二冊目を出したなというのが見え見え。洗脳とかおもしろい部分もあるけれど、大半はだらだら長いだけだ。でも脱力全開の前半は目からうろこという感じの逆説ですこぶるおもしろい。本駒込とか5万円払って老人になるとか、わはは。
しかしこの人文章がうまいな。おかしみがある。ねらって書いているとしたらすごい文章力だし、自然に書いてるとしたら天才だろう。惜しむらくは長くは持たない。ネタが続かなくて息切れしてしまう。だから続編なんか書かしちゃだめなのに。「トマソン」とか「新解さん」とか、ほとぼりが冷めた頃に違う切り口でポンと出すのがいいと思う。そういえば「老人力」の次は何なんだろう。
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