- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480036995
感想・レビュー・書評
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『火星田マチ子』よりも私はこっちの方が好きかも
時折出てくる下ネタも戦車先生のものなら子供っぽくて笑ってしまうw
特に「パカパカ火星競馬」の馬の名前とか!
他の話で好きなのは「漬けものといっしょに漬けこまれていた兄」大会ww
読んでいない方には何のことやらって感じでしょうが、面白いので是非読んでもらいたい 戦車節炸裂な作品です詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
吉田戦車のマンガは、時々売られてゐるのを見つけると、ついつい買つてしまひたくなるマンガである。
火星といふ世界は、どうも色々な想像をかきたてる世界である。地球上でも縦横無尽に暴れてゐた想像力が、地球上を突破して、さらに自由に駆け巡る。
火星といふ土地柄のせいか、概念のナンセンスさは今まで読んだ中でも一番ではないかと思ふ。ものの名前、性別、社会システム、どれもとつても、ナンセンスなものばかりだ。しかもそれを、いとも簡単に、自然にやつてのけるから笑へてしまふ。
概念とはかくも簡単にひつくりかへる。そも、概念とはひとが生み出したものに過ぎない。信じるひとが変れば信じられる概念も変る。火星と地球のひとが出合ふといふことはなささうだが、育つた文化や環境が異なれば、かうしたことは往々にして生じることである。しかし、地球上においては、行き渡つた情報の網があるため、人間であるといふその前提に基づく以上のずれはない。人間であるといふ文脈が持ちうる情報は大きい。けれども火星は事情が違ふ。人間のやうで、人間ではない。地球の当たり前など、いとも簡単にぶち壊される。
それにしても、火星に行く地球の人間もかなり適応力が高い。大きな隔たりを前にしても、彼らはたくましく、そして楽しんで火星の生活を満喫してゐる。疑ひながらも手探りで、少しづつ巻き込まれながら過ごす火星生活は、まさしくルンバ。 -
地球人が火星に侵攻し、火星人と付き合い始めて3年。
唄って、踊って、恋をして。
火星ルンバ!!温かい家を渡り歩く、渡り男が好き♡ -
火星トラ?
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きもかわいい。
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スコラ版を持っています。
漬物といっしょに漬けられていた兄大会は、ぜひ地球でも開催すべきなのです -
地球人と火星人との交流(?)を描いた、吉田戦車の短編集。一見ムチャクチャな設定の中でも、不思議と矛盾無くストーリーが展開されていく手法はやはり流石と言えるだけものがある。<br>
「渡り男の季節」と「辺境のチーズ」辺りが良いですね。バカバカしくて。