風邪の効用 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
3.76
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本棚登録 : 685
レビュー : 85
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480038074

作品紹介・あらすじ

風邪は自然の健康法である。風邪は治すべきものではない、経過するものであると主張する著者は、自然な経過を乱しさえしなければ、風邪をひいた後は、あたかも蛇が脱皮するように新鮮な体になると説く。本書は、「闘病」という言葉に象徴される現代の病気に対する考え方を一変させる。風邪を通して、人間の心や生き方を見つめた野口晴哉の名著。

感想・レビュー・書評

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  • 「整体協会」創設者の講演をまとめたもので、「風邪は治すべきものではない、経過するものである」という主張をまとめたもの。
    基本は整体にまつわる講演なので、前著の「整体入門」を読んでからの方がちゃんと理解できるのでしょう。書店で何となく本著のタイトルに惹かれて読んだだけなので私は読んでいないのですが、頚椎3番とか胸椎5番とかの語が出てきて「あぁ、そういう本だったのか」という感じでした。
    なお、調べてみたら奥様が近衛文麿の娘さん、やんごとなき雰囲気が…。

    確かに「風邪の効用」についての本で、風邪は身体からのサインであって、薬で無理やり治すのは良くない。うまく経過させることで、身体の偏って疲労した部分が直ると。
    現代の西洋医学の範疇とは全く違いますが、まぁこれはこれであるんだろうか、という印象。ちゃんと実践するには整体入門から始めないといけませんが。。本著前半の「背骨で呼吸する」とか後半の「後頭部を温める」とかなら多少とっつきやすそうか。
    ただの推測ではありますが、「背骨で呼吸する」というのも、息を背中に通そうと意識するとどうしても背筋が伸びてくるので、姿勢をただすと良くなるってコトもあるのかな、と思いました。
    また、「頭の発想が停滞した時には肘を温めると良くなります」というのは「まじか!」という感じ。今度やってみようかしら。

    ボリュームは軽めで読みやすいので、考え方を少し取り入れるという意味では読んでみても良いのかも。

  • 再読。胸骨の何番…とか言われてもわからないけど、それでも読んでいると風邪の対応法、間違えて自分でこじらせているんだなぁ…とわかる。足湯、脚湯、それぞれの季節の風邪、風邪の種類が参考になった。風邪さえ引けない鈍い体になっているので、日々自分の体を大事にしないといけないと思った。



    ●雲のない空ような天心が必要なのです。=200ページ=
    ●きっとよくなるという信念でも邪魔なのです。=201ページ=


    すごいなぁ~と思う。子供の風邪の経過の仕方がかなり勉強になった。冬の風邪の季節に試してみよう。

  • 雑誌の特集で見かけて気になったので購入するも、長らく積んでおいた本。蔵書のカテゴリは「哲学」になっていました。これのどこが「哲学」なのかと思って読んでみると、意外にも風邪というものの本質に迫っていく内容、すなわち一種の「哲学」と呼べるものになっていたのです。

    本質に迫るという意味では風邪にとどまらず、そもそも「治療」とは何なのか、ということについて斬新な見方を提示しています。

    "だから風邪の経過を本当に考えるとなると、やはり体だけではなくて、その人の深層心理の動きといいますか、私の病気を安く見積って失礼しちゃうなどという、その奥の心も見なければならない"(P.48)

    "本当は癌なども風邪を引くと良くなるし、血管硬化でも風邪を引くと柔らかになるのだから、風邪の上手な引き方を考えるほうが本当である。風邪を治すと言って「何くそ」などと気張るのは風邪の引き方としては最低で、そうやって風邪を育てている場合が少なくない"(P.109)

    初出が書いていないので正確なことは分かりませんが、おそらく整体に取り組んでいる方、および施術者向けの講義録だと思われます。そのため、ある程度整体に知識がある人向けのマニアックな背骨のお話が中心になっています。しかし、それでも本書には整体に興味のない方をも惹きつける魅力があると思います。

  • 風邪はとおりすぎるもの

  • 秋から冬にかけて、妙に売れるこの本。気になっていた。
    読んでみた。 
    風邪に対する考え方が変わった。 ”無理に”治すのでなく、上手く”経過”させる。 この考え方は新鮮だった。
    1962年に初出の文章ゆえの雰囲気がなんだかいい。

  • 私のバイブルです‼️

  • 健康維持に関して、

    『#風邪の効用』
    https://www.amazon.co.jp/o/asin/4480038078/amazontrackref-22/ref=nosim

    の考え方、乱暴に要約すると、

    「風邪はたまに引いたほうが体調は整うし、反対に何年も風邪を引かないと脳出血のような重篤な症状が起こりえますよ」

    というのを、エビデンスは知らないけど学生時代から何となく信じている。
    #健康法

  • 12.7.22

    トナメール

    風邪も野口晴哉著「風邪の効用」によれば「風邪は自然の健康法である。

    風邪は治すべきものではない、経過するものである。風邪をひいた後は、

    あたかも蛇が脱皮するように新鮮な体になる」と。風邪だけでなく

    病気のすべては理由があります。うつ病もストレスから脳を守るためです。

  • 不思議な本。全面的に従うのは違うけれど、参考として考え方を変えてくれる。タイムリーに風邪をひいているので、身体を整えるということを意識してゆるめつ温めつでこの風邪を利用しようと思う。古い書籍だけど、現代医学で言われていることや通じるものがあっておもしろい。

  •  私はしょっちゅう風邪をひきます。
     1シーズンに絶対一回は。
     さらに、風邪になりそうな波は1~2週間に一度、酷かったら毎日はやってきます。
     大体パターンがあって、ちょっとでも冷えるとすぐにキます。
     大概、喉から。
     同時期にバリバリに背中が硬くなり、酷いと頭痛や眼精疲労に繋がります。
     喉は痛いわ、目も頭も痛いわ、日常生活にそう差し支えはないですが、気分的にはどんよりします。
     でも、風邪ひいて治った後って妙にすっきりするんですよね(・ω・)??
     一皮むけた感が味わえます。
     最近になってようやっと、それとどうやって付き合うか、体がこういうサインを出したらどう反応するかなんとなくわかってきたところです…

     で、タイトルの本です。
     この本だと、風邪はそれ自体が病気というより、体の自然治癒力の発露なんだそうです。
     マメに風邪ひくと大病しにくいらしいです。
     整体の色々も載っていますが、風邪の奥深さに感心する一冊です。

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