TOKYO STYLE (ちくま文庫)

  • 筑摩書房 (2003年3月1日発売)
3.85
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480038098

みんなの感想まとめ

多様な暮らしのスタイルを映し出したこの写真集は、1991〜93年の東京における5万円以下の部屋を約100部紹介しています。懐かしい家電やインテリアが、当時の生活感をリアルに伝え、見た人の記憶と共鳴しま...

感想・レビュー・書評

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  • 91〜93年に撮られた、東京で5万円以下ぐらいで暮らす人たちの部屋(100部屋くらい?)の写真がひたすら載ってる。

    自分は生まれていないけど、物心がつき始めた時期の記憶の景色とところどころリンクする。ブラウン管、まだ大柄な固定電話、畳、下手な横文字となにかしらの動物のキャラクターがめいいっぱいに印刷されたクッション、鉛筆削り、、

    家賃の高くて広い、インテリアの綺麗な家に住むことが幸せとされている風潮はまだまだあるけれど、自分が本当に好きなものにお金をかけて、それらに囲まれて生きること。自分にとっての幸せを追求しろと言われてるような気分になる。

    20年以上たった今、住民は引っ越しをしているか、そもそもアパート自体が無くなっているだろうか、
    それでも今日もどこかの木造住宅で所狭しとモノを敷き詰めて生活する人たちはきっといるし、そういうところに「生きる」ヒントはあると思う。

  • 2003年に発行されてるから、その少し前頃の東京での暮らし。

    家電とかも時代を表してるな~
    綺麗に整頓されてるのはごく一部。
    物が多くてごちゃごちゃしてる。
    みんなこういった部屋で生きていってたんだな~
    きっと取り壊されてる建物が多いと思う。
    凄いな~

  • 東京に住んでいる部屋のカラー写真集。
    非常に古くおそらく誰も住んでいない。
    当時からマスコミが垂れ流す美しき日本空間のイメージで外国人を騙すらしい。
    じゃあ現代はどうなのかなというと整理整頓の本は売れる、整理整頓、美味しい食事、良質な睡眠で精神面も整えよう!!
    なんてのがバカみたいに売れるし好まれる。ミニマリスト主義も多い。
    そんな世論に少し嫌気がさした時、この魑魅魍魎のような部屋が居心地良い。
    インテリアにこだわりがあってごちゃごちゃしている人、逆にこだわりがなくてごちゃごちゃしている人、めっちゃ好き。
    私はこだわりなくてごちゃごちゃしている派だ。
    下宿屋が無いのは残念…

  • 自宅とは、思想を伴う小宇宙だ! 自由に拡張されたり、あるいは物に侵食されて実際よりも狭くなったり…。雑然とした部屋にも無秩序という秩序があり、部屋という空間全体が住人の趣味、習慣、癖、性格…そういったものを権化して主張しているみたい。 建物の設えや、部屋の中に置かれた物たち(ラジカセ、ビデオデッキ、ブラウン管テレビ、黒電話等)に、90年代はもう随分遠ざかった過去なんだと感じた。巻末に書かれた出版から3年後の文章に、「ここに紹介されている部屋の90%近くは、もう存在しない」とあり、儚さがまた募る。

  • 私は北欧風のインテリアに囲まれて、ガラスのテーブルに香水瓶なんか飾っちゃったりしちゃうオシャレ生活に憧れていました。
    現実は無理です。理想と現実のギャップに絶望してました。
    この本を読んで、「生活」ってこういうことだよなぁって思いました。沈んでた気持ちが元気になりました。なんででしょう?IKEAのカタログを読んでる時よりも楽しいし、ワクワクする!
    私のインテリアの見本にしたい。私もこの本の人たちのように「自分が生きてる部屋」を作りたいと感じました。

    それにしても、人の鞄の中身とか部屋とか本棚を見るのはどうしてこんなにも楽しいのでしょうね!

  • 和風の伝統美を極める写真集、クールな現代建築をカバーする大判の作品集、そんな豪華な写真集や分厚い雑誌に出てくるようなインテリアに暮らす人が、一体何人いるというのだろう。

    煩雑に投げ捨てられた雑誌や小物、平面的な角ばった部屋の中に、寝床を起点として緩やかな円が形成されていく部屋。雑多とした空間の中に、個人の小宇宙がある。それこそが我々のリアルであり、東京の「スタイル」である。

    雑誌もメディアも、いつも僕らの「向上心」を煽り、それを消費という形に結びつけようとする。進歩も向上心もなさそうな若者達のの小宇宙は、そんな暮らしが出来ない私自身を優しく肯定してくれているようだった。

    大きな、綺麗な部屋に住む事を成功の証とする風潮はあるけれど、自分が本当に好きなものにお金をかけて、それらに囲まれて死んでいきたい。

  • 腹八分目くらいかなの気分で購入したら、予想以上のボリューム。満足感えげちいです。
    個人的にレイアウトの参考にはならなかったのですが、それが良い。住んでる人の生活リズムや趣味、将来の夢とかが部屋にそのままこびりついちゃった〜みたいな。もう30年近く前の写真だと考えると尚更想像するしかないけど、確実にここで生活してた人がいたんだよな。と想像するだけで嬉しくなる。自分も目一杯生きてやる、と思える。ただの写真集ではないです、とりあえず。

  • 穴が開くほど見つめた写真集。学生時代、吉祥寺のヴィレッジ ヴァンガードで購入。その時点でなんだか甘酸っぱい思い出。

    中身は90年代前半のトーキョースタイル!ボロい(失礼)アパートメントや寮や長屋の中身を覗き込むドキドキ感。オモチャが入ったブリキ缶をひっくり返したようなワクワク感。雑多ながらも一貫して漂うあたたかさとノスタルジー。尖った若者たちの生活を想像しながら、にまにまとトリップできそうな一冊です。

  • 一人暮らしを絶対にしよう、東京でしようと決意するきっかけになった写真集。部屋にたいする都築氏のコメントも良い。

  • 実家では雑多なひと山に布をかけてそれで良しとしていたのに、一人暮らしを始めてからとんだミニマル野郎(言い方が乱暴ね)につま先だけ突っ込んだ生活を好むようになり、正直ここに写る部屋の風景にはムズムズとしてしまうことも少なくないけれど、それでも見てしまう。
    だって人の部屋って不思議なことだらけで面白いから。

  • 1993年ごろの、本当に人が住んでいるありのままを映し出した写真集。
    まさに当時の生活が切り取られ、2013年の今、当時を垣間見ることができるのですが、
    一番驚いたのが水回り。

    この20年で住宅の水回りの水準が著しく上がったのだな、と感じたのは、
    結構古い家が好きな私でも、この家にはちょっと住めない・・・とひるんでしまうような
    古めかしいタイプの家が多かったから。

    あとがきを見ると、1996年の時点で、撮影した家の9割はすでに無くなっていたそうなので、
    この写真の中の暮らしが、1993年のスタンダードではない模様。

    もし、私の家を撮影したら、他の人にどんな印象を与えるのだろう?
    なんてことも考えたり、「子供の王国」というコーナーが、1993年当時
    小学生だった自分には一番身近だな、といったようなことをあれこれ考えながら、
    楽しませていただきました。

    作者の都築さんは「東京右半分」の作者でもあるのですね。
    東京右半分も読んでみたいなと思いました。

    • ヒロセマリさん
      確かに、バブルを経た後の撮影でしたので、さらに10年前になると、この写真集の世界がスタンダードなのか、更に別の世界だったのかもしれませんね。
      確かに、バブルを経た後の撮影でしたので、さらに10年前になると、この写真集の世界がスタンダードなのか、更に別の世界だったのかもしれませんね。
      2014/05/03
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「更に別の世界だったのかも」
      まぁ、変わっていないように思えても、実は色々変わっているって、言うコトなんでしょうね。。。
      先入観を排して...
      「更に別の世界だったのかも」
      まぁ、変わっていないように思えても、実は色々変わっているって、言うコトなんでしょうね。。。
      先入観を排して、今を見るようにしたいと思います!
      2014/05/07
    • ヒロセマリさん
      その時を切り取って後の時代に伝えるという点で、写真というものが持つ力の大きさを感じます。
      そして「東京右半分」がタモリさんとマツコ・デラッ...
      その時を切り取って後の時代に伝えるという点で、写真というものが持つ力の大きさを感じます。
      そして「東京右半分」がタモリさんとマツコ・デラックスさんとで話題になったことを知り、ますます読みたい気持ちが膨らんでおります。
      2014/05/07
  • 年齢職業住所さまざまな人の部屋。乱雑そうな部屋ほど興味を惹かれる。

  • 大学生の頃買った本。
    あこがれたなあ、自分の趣味と生活だけで埋め尽くされた、自分だけの城って。
    高校の頃は、一人暮らししたら、即、理想の部屋を作るつもりだったのに、実際に大学に入って一人暮らししてみると、金はないしモノもそんな増やせないし。
    そんな頃、この本を見て、社会人になったら今度こそ自分の趣味満載の部屋を作ろうと思った。
    夢の先送り。
    実際、社会人になってみたら、やっぱり生活するだけで手一杯で凝ったインテリアグッズ買う余力なんてないし、趣味で部屋を埋め尽くすほどの趣味もないし。
    そうこうしてるうちに結婚して、自分だけの空間ってものがなくなってしまったし。
    だから手に入らなかった、夢の部屋。
    今見ても、なんかきゅんとする。

    ところで他人の生活感ってなんか安心できて大好きで、この本もそうだけど、ひとんちのベランダに洗濯物を干してある光景とか、すごくぐっとくる。
    自分の家が生活感あふれてるのは嫌なのに、なんでだろ。

  • うん、そんなに掃除しなくてもいいんだよね☆

  • 1990年代の東京に集まる100人のリアルな暮らしが、フルカラーで紹介されている。趣味やこだわりの詰まった部屋からは生活感が漂い、お洒落な雑誌では決して見れないものばかり。
    人間らしさや部屋の温度が感じられる本って、なんだかとっても心地が良い。

  • とても好き。
    著者がいうように、雑誌や書籍に載る居住空間とされるものはコーディネーターが作ったものであって、実際に住んでいるものとは異なる。

    この本には住んでいる人の空気がそのまま写し出されていて、読み進めるのがとても楽しかった。
    今流行りのミニマリストとは対極のような部屋がたくさん掲載されている。

    重版を繰り返すうちに、この部屋の主たちとは連絡が取れなくなったそうで、今はもうこの部屋はないんだなと思いを馳せる。

    今より他者の目が少なかった頃の室内はとても美しいと感じた。海外旅行の時に読みたくなる、日本の空気感が漂う本。

  • ちゃんと写真集を見るのは初めてかも
    読んでいる感覚はなく、その部屋を訪問して、その人や生活の話を聞いている気分。没入感が高い
    衣食住に困らないだけ稼げればそれで良いと思った。柔軟に就活したい
    PERFECT DAYSの監督は影響を受けていると思う。

  • 読んでたときの1ヶ月の記憶が全部これになるくらいには好き

  • 豪華絢爛でも無く、伝統的和風でもない、僕らのリアルな「TOKYO STYLE」。
    一定の調度や秩序などは存在せず、常に混沌の渦中にいる僕らのベースキャンプが沢山載ってた。
    「まずは手作りできないか考える」など、決して裕福ではないからこその生活の工夫やアイデアが詰まった良書でした。

  • 絵本ですが。人間観察が好きな人におすすめしたい。

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著者プロフィール

1956年東京生まれ。1976年から1986年まで「POPEYE」「BRUTUS」誌で
現代美術・デザイン・都市生活などの記事を担当する。1989年から1992
年にかけて、1980年代の世界現代美術の動向を包括的に網羅した全102巻
の現代美術全集『アートランダム』を刊行。以来、現代美術・建築・写
真・デザインなどの分野で執筆活動、書籍編集を続けている。1993年、
東京人のリアルな暮らしを捉えた『TOKYO STYLE』を刊行。1997年、
『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』で第23回木村伊兵衛写真賞を受賞。現
在も日本および世界のロードサイドを巡る取材を続けている。2012年よ
り有料週刊メールマガジン『ROADSIDERS’weekly』を配信中。近著に
『捨てられないTシャツ』(筑摩書房、2017年)、『Neverland Diner 二度と
行けないあの店で』(ケンエレブックス、2021年)、『IDOL STYLE』(双
葉社、2021年)、『Museum of Mom’s Art 探すのをやめたときに見つかる
もの』(ケンエレブックス、2022年)など。

「2024年 『Outsider Photography in Japan』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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