蘭郁二郎集: 魔像 (ちくま文庫 か 35-12 怪奇探偵小説名作選 7)
- 筑摩書房 (2003年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480038340
作品紹介・あらすじ
デビュー作「息を止める男」、死体撮影にとり憑かれた男を描く「魔像」、轢殺に快感を覚える運転士の「鉄路」他、初期の犯罪小説から後期の科学小説を収録。激動の時代を走り抜けた天才蘭郁二郎の傑作集。
感想・レビュー・書評
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前半はフェティシズムの境地を感じさせる短編ばかり。息を止めたり足の裏はまだしも轢殺に執着する話まで。気持ち悪いもののはずなのになんか癖になる。でもこればかり一冊は厳しいと思い始めた中盤、不可解な事件があって解決がある、探偵小説としかいえない中編が。そして後半多いのは人造や現代医学では考えられない何かを医学的に施された美少女たち。SFというより「科学小説」と呼ぶのが似合いそうなこれらが不思議な色を湛えてそこにあります。誰にでも勧められるものではないのですが私はこの奇妙な世界観を十分に楽しみました。
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この作家はなかなかハマった。
幻想的だし、SF要素もあるし。
登場人物の狂いっぷりも素敵。
全集だから、いろんな話が読めて満足。 -
2003年6月10日、初、並、帯無
2014年11月17日、白子BF -
怪奇探偵小説名作選7。
といっても実際は、怪奇とSFに近い。科学臭の強いもののほうが魅力的。 -
まあ何個かは『火星の魔術師』で読んでるので未読分だけ読んだ
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読んでみたい本です