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- Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480038814
作品紹介・あらすじ
ジョン・フランシス・シェイド(1898‐1959)は、架空の詩人だ。その詩人の999行からなる長大な瞑想詩『青白い炎』を本文に掲げ、序文と注釈と索引を付して、研究書の体裁を整えるのは、これまた架空の人物、キンボート。彼は詩人の隣人でもあり、ロシア文学の教授でもあるのだが、実は狂人?…。彼の施す長大な注釈からはサスペンスが横溢。これは一体また何という注釈だろう!二つの異質なエクリチュールを配することで、合わせ鏡の迷宮にも似た不思議な文学空間の現出に成功、読者を唖然とさせた、ナボコフ円熟期の実験小説の傑作。
感想・レビュー・書評
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悔しいが読めなかった。これまで海外文学は原文じゃないと派には真っ向から対立してきたが、こと詩に限ってはどうしても翻訳でも原語でも、母語でないからか機微を読み取れない。詩は物語と違って、外的なインプットではなく内的なものの想起の装置なんだろう。そのスイッチは口惜しいことに母語にしか対応していないようだった。
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