ぐろぐろ (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
3.60
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本棚登録 : 149
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480038876

作品紹介・あらすじ

非常識とは。下品とは。そもそも不快って何?タブーって、いったい-。闘うエロライターは考えた。公序良俗を声高に叫び、権力を振りかざして他人の自由を奪う。そして、いざとなると「常識」で頬被りして無責任を決めこむ。そんな「偽善者」たちに贈る、ウゲーッとなること確実な、ぐろぐろエッセー集。世間にはびこる矛盾を嗤い、おバカな鉄槌を下す。

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいる最中、何度も気分が悪くなること請け合いのグロ満載のエッセイ集。これほど気持ち悪くなる(吐き気を催す)逸話満載の本を何とか読み終えて感じるのは、人間の奥深さ。

    人それぞれ、実は様々な性癖や趣味趣向を持つが、この本に登場する人物たちは、それが、所謂世間一般の常識から見ると奇異なものに思えても、自分に素直に、それを愚直に探求する。その姿は、滑稽でありつつも、なかなかに素敵なことのように思えてくるから不思議。本社は著者の人間賛歌でもある。

    強烈な気持ち悪さと共に、そこに登場する人間たちの生きることへの素直な欲求の追求に、人間は面白くて、可笑しくて、素晴らしいと思える一冊でした。

    しかし、気持ち悪い。。。

  • 古本屋で何の気なしに買ったもの。松沢呉一は好きなライターの一人だが、これは未読だった。

    ヘヴィメタル誌『BURRN!』に連載したコラムの書籍化。タイトルどおり、グロいこと、下品なこと、汚いこと、不快なことばかりをネタにした稀有なコラム集である。

    したがって、グロ耐性、下品耐性のない人はけっして読んではいけない。読んでいるうちに気分が悪くなること請け合いだ。

    グロや下品が平気な人(私はわりと平気)なら楽しめる、じつはとても知的で技巧的なコラム集である。

    この連載コラムの第一回に対し、「どうしてメタル雑誌で、こんな連載をやるのか。子供が見たらどうするのか」と、「便せんギッシリに抗議を書いてきた女性読者がいた」のだそうだ。

    松沢は、その抗議に対する「謝罪と反省」と称し、さらに下品でグロいことを書きつらねたコラム(笑)を3回連続で書いた。そして、その勢いのまま、下品でグロいことを毎回取り上げる連載になった。

    ……というのが、このコラム集が誕生した経緯である。松沢の反骨精神とアイロニカルな笑いのセンスをうかがわせて楽しい。

  • 人が不快になると著者が考えている題材を著者の経験を交えながら書かれた本書は、人の不快にピンポイントで効いてくるのだが、快と不快は紙一重でいとも簡単にその境界は霧消することも作者はやんわり指摘している。まずは、快不快を認めるところからしか始まらないのだよという非常にクレバーな価値観をさりげなく教えてくれる本書は、良書だと思う。

  • 特殊な経験を書いたエッセイ集
    95ページまで読んだ
    もういいかな。

  • くだらなく、下品なことを
    普通に書いていてよろしかった。
    タンの話だけは嫌だったけど、
    浮浪者のタンを飲み込んで夫を助ける
    中国の話を思い出した。
    当時も愛する人を救うためにタンを飲めるかと
    数日苦悩したっけ…

  • 生理的嫌悪感を覚える。すごいグロ本。タンやゴキブリは耐えた。スカもどうにか頑張った。しかしゲロ好きの武田くんの話は、あまりにも言葉の汚物・暴力。日常がつまらんつまらんと思っている時に読むとよろしい。すごいもんを毎日排出してるんだなーって人生に敬虔な気持ちになれるよ。

  • 文庫コーナーに平積みされて、そのタイトルと表紙絵で異彩を放つ本を見つけ、怖いもの見たさで衝動買いした。風俗、SM、変態プレイなどエログロ世界の見聞録エッセイ集。一般の人ではあまり経験しないような不快で下品な話が満載であるが、読んでいるうちに脳をあずけてしまっている自分がいた。R-18条件付きでおすすめ。さあ、好奇心と勇気を持って”ルマルシャンの箱”を開けてみよう。

  • リアルタイムでBURRN!で読んでいたので懐かしい。BURRN!で読むと月1回だから面白かったけど、続けて読むもんじゃないねこれ。

  • うん ところどころ気持ち悪かったけど、面白かった

  • 松澤呉一の快作。ぐろとは何か?を追求する。

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著者プロフィール

「スナイパーEVE」(ワイレア出版)「お尻倶楽部」(三和出版)などで連載するかたわら、有料メルマガ「マッツ・ザ・ワールド」を毎月、原稿用紙換算で500枚から1000枚程度配信している。

「2009年 『クズが世界を豊かにする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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