- Amazon.co.jp ・本 (611ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480039118
作品紹介・あらすじ
1日を1章とし、1年366日、古今東西の聖賢の名言を、日々の心の糧となるよう、結集・結晶させた、一大「アンソロジー」。最晩年のトルストイが、序文だけでも100回以上の推敲を重ね、6年の歳月を費やし、心血を注いで完成させた。総勢170名にものぼる聖賢の名言の数々は、まさに「壮観」。トルストイ自身、「自分の著述は忘れ去られても、この書物だけは、きっと人びとの記憶に残るに違いない」と語り、臨終の数日前にも、娘タチヤーナに10月28日の章を読ませて、「みんないい、みんな簡潔でいい…、そうだ、そうだ…」と呟いたという。トルストイを敬愛してやまない訳者の「心訳」による、わが国初の完全訳。上巻は1月から5月までを収録。
感想・レビュー・書評
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古今東西の箴言を集め,編集した本.よって本書自体にトルストイの直接的な言葉はない.だが,トルストイの最も基礎にある価値観が浮かび上がる.
信仰は普遍的なものであるということを確信した.私の関心は,イスラム教に軸を置いているが,時代・場所・所属に関係なく,やさしい心を持った人間はいるものだなと身に染みた.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そばに置いて何回も読みたい本です♪
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名言の抜粋とか超訳とかはあまり読まないのだけど、これは巡り会えてよかった。1日1日、気を新たにできる。何度も何年でも。
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2021.11.21市立図書館 →2021.12.23購入
安野光雅が言及していたのだったか、なにか別のソースだったか…(頭木弘樹?)気になってしばらくまえに予約を入れて借りてみた。全3巻、この巻は1月から5月末まで。
文豪トルストイが365日のそれぞれの日付に古今東西の聖賢による格言や引用を集めて並べたもので、新聞連載の「折々のうた」「折々の言葉」ふうのアンソロジー。日付ごとになんとなくテーマがあって(たとえば1月1日は「真に善く必要な情報(書)を厳選せよ」1月5日は「言葉は凶器にもなる」1月9日は「知識の詰め込みより自ら考えるのが大事」という感じ)、それにあった箴言が10ぐらい並んでいる。そして7日ごとに「一週間の読みもの」という短いお話がはさまっている。
1月1日から数日分読んでみて、それから自分の誕生日の日付に飛んでみたりした。これはまさに枕頭の書で、フレーズを引用しだしたら際限がない。借りて通読するより、手元において徒然にあちこち広げてみるのが正しそう。(ただし自分用の索引を作らないと…)
最晩年の日々にこの労作を編み臨終間際まで自ら親しんでいたトルストイもすごいが、これを翻訳した北御門二郎という人もまた興味深く、いつか訳書ではなくて著書も読んでみたい。(梨木香歩の物語の登場人物のモデル?)
北御門二郎
1913年熊本県生まれ。旧制五高時代トルストイ『人は何で生きるか』に感激。東大英文科を退学、徴兵拒否して、故郷の山里深くにこもり、農業を営むかたわら、トルストイの翻訳に没入。「翻訳に大切なことは、原書に感動し、読者とその喜びを分かち合いたいと思うこと。だからトルストイが涙して書いたところは、私も泣いて訳します」。トルストイ上記代表作の完訳等の他に、著書『ある兵役拒否者の歩み』がある。
(カバーそで訳者紹介) -
キリスト教徒ではない自分には、残念ながら多くを共感できない。
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【読みたい】
齋藤先生の『誰も教えてくれない人を動かす文章術 』より
齋藤孝著『大人のための書く全技術』40冊―07
トルストイがほかの人の本を読んで、「あ、この言葉はいいな」という部分を抜き書きしてまとめた本。
引用力のお手本。
枕元にでも置いて寝る前にパラパラとめくっていく…という読み方でも十分楽しめる。 -
訳者まえがき
編者の言葉
序文
一月
二月
三月
四月
五月
(目次より) -
365日実時間の経過とあわせてちまちまよむ愉しみかたがおすすめ。
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大文豪が集めた古今東西の金言集
すごすぎ -
トルストイ抜粋の365日にわたる格言集。
毎日読むのも手ですが、何かあったときに読むとクールダウンできます。
自分のお気に入りの言葉を見つけるのもいいかもしれません。