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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480039705
みんなの感想まとめ
この作品は、源氏物語に対する新たな視点を提供し、特に女性の視点から源氏やその周囲の男性たちの魅力を再考させる内容です。多くの読者が感じる、源氏の人物像に対する違和感や魅力の欠如について、的確な言葉で共...
感想・レビュー・書評
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モテモテ源氏が絶世の美女たちと夜を重ねる…というお耽美なドラマ、映画、またはアニメを観て、何か釈然としない、感動できない…はっ、私って不感症?
…と思いつつも、「源氏なんてあんまり魅力ないよね?」「ってか、ウジウジ人間ばっかりの宇治十帖、二度と読む気しないわ」「髭黒の大将みたいな旦那って、たまにいるよね~」
…などというたわごとを他人に言えば奇人変人されるばかりで誰もわかってくれない。
…という思いを長いことしてきたわけですが…
この本は、まったくもって的確すぎる言葉で、びりびりとしびれさせてくれました。
でも、これはあくまで女視点であるし、他の本や、いろいろな現代語訳を読むことをお勧めします。
橋本治の窯変源氏物語なんかは、飽くまで男視点なんだけど、男視点で女心をくどくどと書いているところがなかなかおもしろく、こちらもお勧めです!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
標題につきましては激しく同意であります。
内容分析も、示唆深い点がたくさんあり、勉強になりました。特に頭の中将論とかマッチョ論とか。紫式部は同じテーマを違う形で何度も繰り返す(文学用語でいうところのライトモチーフ)とか。
私個人としては、自分と紫式部の男性観が180度違うのは、時代が違うからだと思っておりました。
でも、この本を読むと、ほぼ同時代人であるはずの大塚さんと私とでも、かなり男性観が違っていることがわかり、興味深く感じました。
私はこれまで周囲の男性に恵まれてきたのだな、ということがしみじみわかりました。父の日になにか送ってあげようかと思います。 -
解説:米原万里
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大学生の頃、図書館でハードカバー版(ソフトカバーだったかな)を借りて読みましたが斬新でおもしろかったと記憶しております。現在、源氏物語に熱く再燃しているので、文庫本を買って読み返したいです。柏木と頭中将びいきなので凹みそうですが…。
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源氏が嫌いなのは自分だけ?という誰にも言えなかったもやもや感がすっきりした。ただけなすだけでなく分析もしてるし。源氏だけでなく夕霧も薫も嫌いです。
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ワタシには見えなかった新たな目線で、バッサバッサと源氏物語を切り裁く本書。特に宇治十帖は、何かもよーんとしたまま物語が進むと感じた理由を改めて知るコトが出来たんでとっても嬉しい♪ 一番笑ったのは、『朱雀院の××疑惑』。(笑) 気になる方は、是非ご一読を!! 源氏物語挫折経験アリの方にも、楽しいと思いますよ~。(^^)
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どいつもこいつも何かしら問題アリで「サイテー」な源氏の男君。ちょっと「そこは飛躍しすぎでは」という部分もあるけど、古典の授業がつまんなかった人は読んでみましょう。源氏がワイドショーに見えてきます。それ以外にも、なんで式部はこんなサイテーな男どもを用意したの?ただの風潮?と勘ぐってる人にもオヌヌメ。
個人的は八の宮のサイテーさがしっかり批判されてたのが二重丸 -
表紙と題名に度肝を抜かれて買った一冊
ほんと源氏の男はダメ男ばっかりだよね(笑)
古典好きな人はニヤニヤしてよめるし、苦手な人は興味がわいてくると信じてる! -
(2008.02.28読了)
大塚さんの源氏解説「源氏物語 愛の渇き」「「ブス論」で読む源氏物語」をすでに読んでいますので、この本で三冊目になりました。
「源氏物語」は、長編で、登場人物も結構多いためにいろんな視点で論じることができることがわかります。大塚さんの源氏解説本は、この他にもたくさんあるようです。
題名の「源氏の男はみんなサイテー」は、人の気を引くためのもので、余り気にする必要はありません。副題の「親子小説としての源氏物語」の方が本題といえそうです。
「源氏物語」を読んだあとで読めば復習になるし、「源氏物語」をまだ読んでいなければ、入門書にも、平安貴族社会を学ぶ歴史副読本にもなります。
田辺聖子著「新源氏物語」をきっかけにして、だんだん平安の世に引き込まれて行きつつあります。なかなか簡単には終われそうにもありません。
表紙および章末にあるイラストは、意味不明で困ってしまいます。作者は、とがしやすたかさんということです。雑誌「鳩よ!」連載中に使われたものでしょうか?
各章の題名を挙げておきます。「光源氏の家庭環境」「ダメになっていく息子達」「サイテー夫達の右往左往」「娘を持つ父達の物語」「大人になれない第四世代」「失われた自分を求めて」
●玉鬘十帖(196頁)
マッチョに始まり、マッチョに終わる玉鬘の求婚譚は、今でこそ、他の光源氏の物語に比べ古臭いものの、紫式部の時代には「現代的」を越えて「未来的」でさえあった。
(貴族社会から武家社会へ移行しつつあった。)
●空蝉のモデルは紫式部(208頁)
空蝉は古来、住まいや家族構成などから、作者の紫式部がモデルといわれている。
紫式部も父ほども年上の受領の後妻で、同世代の継子がいた。そして空蝉と同じく未亡人になったし、光源氏のモデルの一人であった道長の妾と伝えられている。何より空蝉のいた紀伊守邸のある中川という土地は、紫式部の屋敷跡がある場所だ。また彼女の夫は衛門府の役人だったが、空蝉の死んだ父も衛門府の長官という設定だ。
●受領は金になる(232頁)
当時、受領は「倒れるところにも土をつかむ」といわれるほど、強欲の代名詞とされていた。そして強欲を発揮すれば、地方勤務の間に膨大な富を溜め込むことができた。そんな彼らもしかし、公私共に大貴族に奉仕しなければ、その地位は保てない。
●紫式部の試行(361頁)
「源氏」には、桐壺帝から数えて四世代の男達が登場した。どんな男となら女は幸せになれるだろう。女はどのように振舞えば、男と幸せに暮らせるのだろう。紫式部は多分そんな風に、女の幸せを追求しようとして、さまざまな階級、さまざまな容貌、さまざまな性格、さまざまな関係のカップルを用意した。
☆大塚ひかりの本(既読)
「源氏物語 愛の渇き」大塚ひかり著、KKベストセラーズ、1994.02.05
「「ブス論」で読む源氏物語」大塚ひかり著、講談社+α文庫、2000.01.20
「大塚ひかりの義経物語」大塚ひかり著、角川ソフィア文庫、2004.09.25
著者 大塚 ひかり
1961年 横浜市生まれ
早稲田大学第一文学部で日本史学を専攻
出版社勤務を経て古典エッセイストに
(2008年3月2日・記) -
源氏物語に関する軽めの読み物。ちょっと断定的過ぎる点が時々鼻につくが、まあこういう見方もあるんだなと面白く読めた。共感できることもちらほら。
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洞察力というか、評論力?は高いし、なるほどねーと思うし、ここまでひっぱれるのはすごいなぁと思うけど、なんだろう。なんかなかなか読み進まないのは、多分、作者と感性とか価値観?恋愛感?が違うんだろうな・・・。
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痛快。おもしろい。朱雀帝が好きなので、ボコボコにいわれているのがたまらない(笑)
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