大阪 下町酒場列伝 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480039897

感想・レビュー・書評

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  • 週に1、2度仕事帰りに一人呑みする私にとっては、たまらない一冊なのですが、ただ私個人的には、酒場で話しかけてくるお客さんと店員さんが苦手です。なので、この本に出てくるお店は、料理、お酒は魅力的なのですが、一人で入店する勇気ありません。

  • 居心地の良い居酒屋は「庶民文化の殿堂」と作者は書いている。さらに、「大阪人」で連載した後で文庫化した時点で二軒の店がその歴史に幕を閉じている。作者は、「本書に、あえてその二軒も掲載したのは、徐々に減りつつある庶民文化の店を記録に残したかったからです」と書いておられる。
    2019年になって、ここに掲載されている居酒屋は何軒残っているのだろう。飲み歩きて確かめてみよう。

  •  未だ始めの辺りしか読んでないが、イイ。大阪出身の人間だからかもしれないが、紹介されている居酒屋には是非行ってみたいと思わせるような紹介振り。
     もう十年以上前の本なので、一体幾つ生き残っているか。「明治屋」はとても気に入った店だったのだが、アベノハルカスの地上げにあったせいだろう、もう元の場所にはないらしい。
     居酒屋の話なのに、妙に静謐な筆致がこれまたよろしい。「ちくま」の名に羞じない一冊。

  • 酒は流行りものかもしれない。感覚が少し違う。

  • 図書館で。
    大阪の気の置けない感じの居酒屋さんの本。今はチェーンに押されてますが常連さんが居て、行きつけの店、という人が居る限りこういう店は廃れないんだろうなあなんて思いました。
    それにしても戦争を知らない世代だけになってしまうのは恐ろしいことですね。

  • 同じ類の大衆酒場でも、東京の下町酒場とは
    また一味違った世界の酒場をよく飲んで、よく書いている。

    この表紙のおっちゃん、素敵すぎやで!

    大阪のガイドブックとして、永久保存しておく本です。

  • 奈良生まれ、豊中住みのルポライター、井上理津子さんが紹介する「ぐるなび」登場以前の酒場紹介。

    あんまりこだわりはない。

    「吉田類の酒場放浪記」的な・・・。

    10年ほど前の本なので、すでに閉店したお店もちらほら。

    しかも、店主の年齢がかなり高いお店が多いので、店の存続以前に店主が健在であるかどうかが心配。

    先述しましたが、「ぐるなび」や「食べログ」ではない、プロの手になる飲食リポートです。

    しかし、吉田類さんににしても井上理津子さんにしても、「酒場」というわりには、それほど酒に拘らないような気がします。

    井上さんはまだ、銘酒を色々挙げて説明してるので良いのですが、それでもトリビー的なノリで。

    (日本)酒・焼酎は銘柄のうんちくなど語るのですが、ビールはやっぱり「トリビー」的な扱い。

    それがボクとしては少し残念。

    最も、居酒屋や普通の飲み屋に行って、店員に「ビールはなんですか?」と聞いても答えられない場合が多いしね。店側からしてそうなんだから仕方ないか。

    アサヒスーパードライには金を払いたくないんです。それだったら第三のなんとかの方を選ぶ。

    「ぐるなび」などと決定的に違うところは、料理よりも店の歴史や店主の人となり・魅力なりを紹介しているところ。

    これはやはりプロの手になるものでしょう。

    煙と宴会の嬌声などが充満しているところは苦手ですが、ふらりと一人で寄りたい店が多数紹介されています。

    現在も営業中の店を探して内容が本当なのか確かめに行きたくなる本です。

  • 大阪といえば、食、そしてお酒。
    おいしく安く食べる場所は不自由しないほどあるそうですが、
    昔ながらのお店を攻めたいときに参考になる一冊です。

  • 読んでるだけで、美味しい肴をアテに一杯呑んでる気分になりますなぁ。

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著者プロフィール

井上 理津子(いのうえ・りつこ):ノンフィクションライター。1955年奈良県生まれ。タウン誌記者を経てフリーに。主な著書に『さいごの色街 飛田』『葬送の仕事師たち』『親を送る』『葬送のお仕事』『医療現場は地獄の戦場だった!』『師弟百景』など多数。人物ルポや食、性、死など人々の生活に密着したことをテーマにした作品が多い。

「2024年 『絶滅危惧個人商店』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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