本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480041159
みんなの感想まとめ
歴史を学ぶことが自己理解につながるというテーマが深く掘り下げられています。著者は自身の生い立ちや研究者としての経験を通じて、歴史がどのように人々の価値観や死生観に影響を与えるかを探求しています。特に、...
感想・レビュー・書評
-
息子へ)
何かの本で、著者が「価値観が変わった」と絶賛していたので、期待を持って手にした本書。
本書では、「解かるということはそれによって自分が変わること」と、哲学的な文言がキーワードとなっている。
キリスト教が広まる前後のヨーロッパ社会によって、人の価値観や死生観がどう変化していったかを、紐解いてくれている。単に、客観的に論説するのではなく、筆者の半生を振り返りながら、書かれている考えにいたった筆者の思考の筋道とともに解説が施されている。。。
本書に対する率直な感想としては、、、どうしてもヨーロッパの歴史が中心となっているので、お父さんの興味からはズレていて、あまり感化するところは少なかった。
しかしながら、あとがきにあるように、「私にとって歴史は自分の内面に対応する何かなのであって、自分の内奥と呼応しない歴史を私は理解することはできない」ということは、お父さんにとっても非常に興味深いことだ。
歴史は、自分の考えの範囲内でしか理解できていないし、自分の考えは、歴史の中で、形づくられている。このことを理解しながら、歴史を学ぶべきだと、、、。
100%客観的にものごとを見ることは不可能と理解しつつも、自分のなかの歴史も鑑みたうえで、現在おこっている事象の本質をとらえるべきだと。40歳に近くなって、やっと、切におもうようになった。
(お父さんの本の買い方)
BOOK・OFF ONLINW \200円
(読め、もしくは、読むな)
読みたければ読め!
(君が・・・歳のころに)
20歳のころに!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史学者がなぜ歴史に興味を持ったのかや修道院での生活といったとこから始まる自身の生い立ちと、かつてのヨーロッパの人たちがどのような想いで毎日を過ごしていたのかやなぜ賎民が生まれたのかといったことに対する分析をわかりやすく語っている。
大宇宙と小宇宙の対比や、土着の信仰にキリスト教が入り込んでいく話や、ハーメルンの笛吹き男の考察など、なかなか面白いし、学問をやるにあたっての真摯な態度は大切だなと思った。 -
世間とは何か、だけ読んでおけばいいと思った阿部謹也さんだが、装丁にひかれて食指がのびる。自身の研究者人生を振り返るので、初期の問題意識がよくわかる。良書。
-
金大生のための読書案内で展示していた図書です。
▼先生の推薦文はこちら
https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18333
▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN02323775 -
とある書籍で絶賛されていたので手にとってみた本。自分自身がこのジャンルを読み慣れていないせいか、内容がイマイチ入ってこなかった。
いずれもう一度読めば、また理解の深さが変わってきそうな気がするのでとりあえず評価はなし。 -
歴史の本としてとても面白かった。読みやすいので筆者の研究遍歴なども関心を持って読めた。
-
(1998.11.07読了)(1998.11.02購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
なぜ日本人がヨーロッパの歴史を学ぶのか。昔のヨーロッパの人びとが毎日をどのような思いで暮らしていたか、どうしたらわかるのだろう。歴史とは過去の事件の流れを追うことと考えられていたなかで、著者が確立した新しい歴史学の方法について語る。中学生から。 -
中世ヨーロッパを理解する前提として、小宇宙と大宇宙の概念ははずせないだろう。小宇宙とは家族や村コミュニティ、大宇宙は村の外(草原、海)の世界の事。病気や公害は全て大宇宙から来るものだと考えられ、そのため当時の人々には大宇宙に対する恐れがあった。その2元的な考えを壊し、1元的な考えを広めようとしたキリスト教が台頭し、その運動は表面上成功した。しかし人々の心には大宇宙への恐れが残っており、それが差別などを生み出した。
-
-
歴史学の泰斗が、歴史の初学者のために自分が歩いてきた道をそのままに語ってみせたもの、家族が離散して施設で育ってきた過去もなにもかもあらいざらいの率直さで、深い感銘を与える。
ゲッチンゲン大学の古文書資料閲覧室で、ハメルンの笛吹き男の伝説に遭遇した箇所は、長く同じ資料閲覧室で仕事をしていたことがあるので、不思議な縁に心がときめいたる -
阿部謹也
-
研究者になるという、本当の意味はこのようなことなのか。
-
学問の楽しさと厳しさを綴った、ドイツ中世史家の自分史。(2010:川崎司先生)
著者は、学問の意味を「自覚的に生きようとすること」だと言う。このための手続きとしてまず、「自己形成の歩みを、たんねんに掘り起こしていくこと」をあげる。そして、自分の内面を掘り起こしながら、時代を超えて人類普遍のものに位置づけることが、第二の重要な手続きだと述べる。「解るとはそれによって自分が変わるということだ」、「それをやらなければ生きていけないほどのテーマを選ぶことだ」と語った恩師の言葉を、つねに意識しての厳しい研究姿勢に感銘を受ける。(2010:川崎司先生) -
わかりやすい文章のお手本にしたい。
-
学ぶ事の意義を考える。
前半は筆者が学問の道を志すまでの話、後半はその研究テーマについて。
解るとは、それによって自分が変わるということ。
だれかを理解するということは、その人の中に自分と共通な何かを発見すること。
大宇宙(自然)と小宇宙(自分、地域社会)の考え方のため、かつて生と死は二つの宇宙を往来する事だった。
けれど、キリスト教が浸透してきた11,12世紀ごろから大宇宙は神の思し召しとなり、生と死は小宇宙から大宇宙への一方向なものとなった。
そのため、教会の権威は高くなり、かつて大宇宙と小宇宙の仲介者(死刑執行人、芸人、水車小屋の番人など)だった者達は賎視されるようになった。
このキリスト教による価値観の変化が日本とヨーロッパの違いへと発展していった。 -
振り仮名が振ってあったりするので小さい人でも読めるようにという配慮なんでしょうが、学生が読んでも全く問題なし。というか、ハッとさせられることばかりでした。もっと早くに出会っていればよかった。きっと学問への姿勢が「変わる」ことと思います。「(個人的)歴史学入門」のようですが、歴史学専攻でなくてもじゅうぶんに活用できます。図書館で借りたんですが手元に置いておきたくて文庫のほうを購入しました。
あと、文章の読みやすいこと! 自分が頭が悪いので「馬鹿にも分かりやすい」説明のできる方は本当に憧れます。小難しいことしか言えないのは駄目です。そういう意味でも学ぶところは大きいと思います。 -
古き良きヨーロッパを。
著者プロフィール
阿部謹也の作品
本棚登録 :
感想 :
