幻のオリンピック (ちくまプリマーブックス 61)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480041616

作品紹介・あらすじ

今から五十六年前の、1936年(昭和11年)戦火に消えたバルセロナオリンピックがあった。この幻のオリンピックの全貌を、日本ではじめてあきらかにし、スペイン内戦、国際旅団、バルセロナ小史を、わかりやすく説く。もうひとつのバルセロナ物語。

感想・レビュー・書評

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  • 1936年(昭和11年)フランコ将軍率いる反乱軍によるスペインの内戦(約2年8ヶ月)勃発によりバルセロナ人民オリンピックが幻と終わった。オリンピックにからめて、バルセロナの歴史、内戦などを解説。

    同じスペインでもマドリッドを中心とした中央カスティーリャとバルセロナを中心としたカタルーニャと全然違う。
    ドイツやイタリアから軍事援助を受けた反乱軍、スターリンのソ連が関与したスペインの共和国側、アナキズム(無政府主義)の労働組合が中心の活動家「反ファシスト」といろいろ。ファシズム・・・もともとは1922年~43年のイタリアムッソリーニの思想・運動・体制。自由主義・共産主義・国際主義の排撃、ナショナリズム・軍国主義の強制、一党独裁の確立、独裁者の個人崇拝など。


    スペイン語(カスティーリャ語)とカタルーニャ語(カタラン)
    1936年7月19日人民オリンピック開会式。この日はベルリンオリンピックのギリシャでの聖火の採火日の前日。
    1937年4月26日バスク地方の聖都ゲルニカがフランコ軍傘下のドイツ・コンドル飛行軍団により無差別攻撃。

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著者プロフィール

かわなり よう 1942年生まれ。法政大学名誉教授。北海道大学文学部英文科卒業、東京都立大学大学院修士課程修了。社会学博士(一橋大学)。現代スペイン学会会長。ロンドン大学客員研究員、ケンブリッジ大学客員研究員、マドリード大学客員研究員を歴任。書評家。武道家(合気道6段、居合道4段、杖道3段)。著書等に『スペイン通史  シリーズコンパクトヒストリア』(丸善出版、2020年)、『スペイン内戦〈一九三六〜三九〉と現在』(川成洋、渡辺雅哉、久保隆 編、ぱる出版、2018年)、『英国スパイ物語  中公選書』(中央公論新社、2018年)、『イギリスの歴史を知るための50章  エリア・スタディーズ ヒストリー』(川成洋 編著、明石書店、2016年)、『スペイン文化事典』(川成洋、坂東省次 編、セルバンテス文化センター東京 編集協力、丸善出版、2011年)ほか多数。



「2021年 『英米文学、多彩な文学解釈への誘い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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