アフガニスタンの診療所から (ちくまプリマーブックス)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 36
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480041708

作品紹介・あらすじ

ペシャワールで「らい根絶治療」にたずさわり、難民援助のためにアフガニスタンに診療所を開設、現地スタッフを育成して農村医療・らい治療に力をつくす1人の日本人医師。貧困、政情不安、宗教対立、麻薬、戦争、難民。アジアのすべてが凝縮したこの地で、小さな民間の支援団体がはたす国際協力の真のあり方。

感想・レビュー・書評

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  • 4-480-04170-2 200p 1993・2・10 1刷

  • 多くの人との死別を経て、「人は生きているのではなく、じつは生かされているのだ」と感じた筆者。決して珍しい考えではないが、前日に目にした矢作医師も著書『おかげさまで生きる』の中で同じことを述べていたので引っかかった。

    読んでいて、アフガンの人々は犠牲者であり被害者なのだと感じた。難民化は心からしたくてしていることでもなければ、避難先で歓迎させることもない。難民化を防ぐ試みをするペシャワール会の行為は素晴らしいと思った。

  • (2001.12.07読了)(拝借)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    ペシャワールで「らい根絶治療」にたずさわり、難民援助のためにアフガニスタンに診療所を開設、現地スタッフを育成して農村医療・らい治療に力をつくす1人の日本人医師。貧困、政情不安、宗教対立、麻薬、戦争、難民。アジアのすべてが凝縮したこの地で、小さな民間の支援団体がはたす国際協力の真のあり方。

    ☆関連図書(既読)
    「バーミヤンの鳩笛」並河亮著・並河萬里写真、玉川選書、1979.12.25
    「イスラーム生誕」井筒俊彦著、中公文庫、1990.08.10
    「テロリズムと世界宗教戦争」宮崎正弘著、徳間書店、2001.10.31
    「オサマ・ビンラディン」エレーン・ランドー著・大野悟訳、竹書房、2001.11.01
    「「テロリスト」がアメリカを憎む理由」芝生瑞和著、毎日新聞社、2001.11.10

  • ペシャワルで活躍する医者の話。
    アフガニスタンでもパキスタン北西部の自治区でも近代的な国家権力は存在しない。すべては伝統的に共通する慣習法の下で裁かれる。徹底した復讐法によって暴力をけん制しあっている部族社会という特質を備えている。
    アフガン難民は米ソの政治ゲームに巻き込まれた。
    アフガンで発生する事件の原因は、金、女、土地。

  • 真の国際協力が、先ず自国の国益ありきのODAでは有り得ないなら、NGOが元気になるしかない。また一般的なボランティアのような半端な参加では出来得ない。

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著者プロフィール

1964年福岡県生まれ。九州大学医学部卒業。国内の病院勤務を経て、1984年パキスタン北西辺境州の州都ペシャワールのミッション病院ハンセン病棟に赴任し、パキスタン人やアフガン難民のハンセン病治療を始める。その傍ら難民キャンプでアフガン難民の一般診療に携わる。1989年よりアフガニスタン国内へ活動を拡げ、山岳部医療過疎地でハンセン病や結核など貧困層に多い疾患の診療を開始。2000年から、干ばつが厳しくなったアフガニスタンで飲料水・灌漑用井戸事業を始め、2003年から農村復興のため大がかりな灌漑事業に携わる。同年、「アジアのノーベル賞」と呼ばれるマグサイサイ賞を受賞。2019年にはアフガン政府から名誉市民権を授与された。同年12月4日、アフガニスタン・ジャララバードで武装集団に銃撃され、73歳で命を落とす。

「2020年 『希望の一滴 中村哲、アフガン最期の言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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