バレエへの招待 (ちくまプリマーブックス 151)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480042514

感想・レビュー・書評

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  • 三浦雅士さんの『バレエ入門』と同様、
    バレエを演じる人ではなく鑑賞する人が楽しめる本。
    バレエの歴史を追いながら、東大大学院を出て法政大学教授であり早稲田大学院や藝大でも教鞭をとっているという鈴木晶さんのお話はほんとうにとても面白かったです。

    初めて知ってびっくりしたことがたくさんあり、ひとつだけ紹介。
    ジゼルの作曲はアダンなんですが、なんとその中でペザントはブルグミューラーなんですって!
    ブルグミュラーというのはピアノを習っている人にお馴染みの作曲家で、ようやくピアノって楽しいかなと思い始める初期の練習曲。
    ペザントも、決して簡単ではないですが、数あるバリエーションの中では比較的初心者むき。
    バレエの先生に「15歳の女の子の気持ちになって踊るのよ!」と言われ、「先生、それ難しいですー」と心の中でつぶやく私。

    さて、ほんの一部を紹介しましたが、他にも面白い話が盛りだくさん。
    それで私、鈴木晶さんの本読みたいと思って、検索したんです。

    そしたら、鈴木晶さんの「娘さん」の本が読みたくなってしまった!
    さっそく2冊予約しました。
    近日公開。

  • バレエの歴史を簡潔に説明している入門書です。

    近代バレエの歴史を、ロマンティック・バレエからクラシック・バレエ、そして「バレエ・リュス」の展開を経て、20世紀のバレエの潮流まで、非常にわかりやすく説明しています。また、『ラ・シルフィード』や『ジゼル』、『コッペリア』、『白鳥の湖』など、バレエの歴史において重要な位置を占める作品のあらすじも紹介されています。

    著者はフロイトをはじめとする精神分析にも造詣が深く、本書でもところどころに精神分析の観点からの洞察が織り込まれています。とはいえ、本書が収められている「ちくまプリマ―ブックス」は中高生を対象に書かれた本ということもあって、あまり突っ込んだ考察はおこなわれていません。

  • 13.01.08

  • 友人に借りた本書で、私にとって"未開の地"であるバレエの世界を覗いてみた。<br>
    バレエ史を土台にしながら、有名どころの作品はあらすじも<br>
    紹介してくれているので、大まかな流れと個々の作品のポイントが
    同時にわかるようになっている<br>
    すべてにおいて"ざっくり"、というか"だいたい"だけれど、<br>
    初心者にはこれぐらいでちょうどいい。

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著者プロフィール

1960年横浜市生まれ。フェリス女学院大学国際交流専攻修士、東京大学教養学部非常勤講師(公民科教育法)、
生徒とFW 中心の活動をする「グローカリー」主宰。現在、横浜市立みなと総合高等学校勤務。
単著『旅行ガイドにないアジアを歩く―横浜』(梨の木舎、2020年)、共著『神奈川の戦争遺跡』(大月書店、1996年)、『近代神奈川の史話31選』(神奈川県歴史教育者協議会編、2001年)、『旅行ガイドにないアジアを歩く―マレーシア』(梨の木舎、2010年)『同―シンガポール』(梨の木舎、2016年)。
共著『神奈川から考える世界史』(えにし書房、2021年)。

「2023年 『神奈川の関東大震災 100年後の視点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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