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- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480051325
作品紹介・あらすじ
神々が人界をめぐり、鶴女房が飛来する。竜宮に遊ぶ人、蛇婿に泣く娘。昔話という大樹にきざまれた年輪をたどりつつ、原始の世界へ旅する。人類の心の軌跡、80の昔語り原話集。
感想・レビュー・書評
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NDC(8版) 388.1
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ちょっと個人的にご縁があったので我が家にはこの方の本はたくさんあります。
昔話は好きです。
その手軽なデータベースとして。 -
昔話が大好きだ。そのままでも好きなのに、そこに太古の人々の信仰や習俗を読み取ることができるとあっては、心躍らずにいられない。本書は日本の昔話80話を成立年代順に14グループに分けて全文を載せ、解説を加えたもの。古いものはなんと弥生時代以前にさかのぼるのだ!
かつて大自然の前になすすべもなかった人間たちは、祖霊をはじめ可畏きものすべてを神としていた。が、自然の脅威を克服してゆくに従って、畏敬の念は薄れていく。信仰を失った神々は鬼や妖怪となり、ついには笑い話のタネに零落していく。時系列でみた昔話は、そのまま日本人の心の軌跡でもある。
実におもしろい。が、それだけではない。自然を畏怖し大切にしてきた先人たちの姿は、未来へのヒントになるはずだ。なんと有意義なことか。でも「おもしろい」だけでも十分だよ。
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