象徴天皇という物語 (ちくまライブラリー 46)

  • 筑摩書房 (1990年9月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480051462

作品紹介・あらすじ

象徴天皇に歴史的アイデンティティはあるのだろうか?象徴天皇の物語を紡ぎだしてきた津田左右吉・和辻哲郎・石井良助・三島由紀夫という思想家たち、大嘗祭に天皇制の宗教的な核をみいだした柳田国男・折口信夫という民俗学者たちの論を検証しながら、その根源に厳しくせまる。

感想・レビュー・書評

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  • 前半、津田左右吉の論文を基調に論じている。
    津田の明治政府まで天皇と庶民が接点がなかったという論考は、間違っている。
    何故なら、一般庶民が、これほどまで根強く、天皇制を支持するか、説明がつかないからだ。
    坂口安吾の天皇論が印象的。

  • 本書は天皇制の連続性を肯定しようとしており、いかに説明するかと思い、そこを中心に読破。しかし期待したほどではなく、少なくとも歴史的な検証とは言えないだろう。ファクトの提示がないからだ。古代の呪術的天皇は後醍醐天皇以降に断絶したと言いつつ。宗教的権威の存続をいう。が、最重要の室町期の説明が希薄。呪術からの脱却を唱えつつ連続性をも証拠だてられるのか、疑問が残る。この説明では、天皇制存続の理由に殊更宗教的意義を持ち出すこと不毛を感じずにはいられない。天皇制存続は政治支配者の都合だったという方が余程理解しやすい。

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著者プロフィール

赤坂憲雄(あかさか・のりお):1953年生まれ。学習院大学教授。福島県立博物館館長。東北学を提唱し、九九年『東北学』を創刊。『柳田国男を読む』『排除の現象学』『異人論序説』『遠野物語へようこそ』『結社と王権』『境界の発生』『東北学/忘れられた東北』『岡本太郎の見た日本』(ドゥマゴ文学賞・芸術選奨文部科学大臣賞受賞)『東西/南北考』3・11から考える「この国のかたち」』(新潮選書)等著書多数。

「2024年 『柳田國男全集 別巻2 補遺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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