貨幣とは何だろうか (ちくま新書 1)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480056016

感想・レビュー・書評

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  •  積読状態になって3年くらいたちます。これまで3回くらい読破を試みました。けれど失敗。今回やっと読み切ることができました。
     とにかく、1章と2章でいつもつまずきます。
     そこで読んでうーんわからないという人には、次のように読むといいかもしれません。
     それは思い切って、1章は読まず、エピローグを読み終えてからにするということ。
     あとあと考えてみるに、1章にある、「貨幣は人間存在の根本条件である死の観念から発生する」という言葉がどうしても理解できなくて苦しんだように思われます。
     もちろん、そこは今村仁司。最後まで読むと、意味するところは分かるように書いてあります。
     邪道ではありますが、こういう読み方もありではないでしょうか?

  • 媒介形式としての貨幣、特に「死」(近代以降、文明社会から追放された観念)を制度化するものとしての貨幣について、ジンメルの思想、ゲーテやジッドの小説を例にとりながら、丁寧に分析。そのうえで貨幣のない世界が生み出すカオスを照射する。

    ちなみに、ジッドの『贋金づくり』について論じているが、そこで言われていることは、ジャン=ジョゼフ・グー(『言語の金使いたち』)のまるパクリ。参考文献に掲げてないのはどういうことだろう。

  • 高校生の頃、
    現代文の過去問演習で出題されていました。
    問題用に抜粋されている箇所がすごくおもしろくて
    そのまま図書館に行って借りて、
    受験勉強そっちのけで読みふけっていました。
    久しぶりに読んでみようかな。

  • 貨幣の交換活動から生まれる思考の可能性について教えてくれた一冊。
    おもしろいですよ。

著者プロフィール

今村 仁司(いまむら・ひとし):1942-2007年。岐阜県生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。元東京経済大学教授。専攻は社会思想史、社会哲学。

「2024年 『資本論 第一巻 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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