絵巻で読む中世 (ちくま新書 10)

著者 :
  • 筑摩書房
2.67
  • (0)
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 26
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480056108

作品紹介・あらすじ

兎、蛙、猿などの動物が人間くさい姿で活躍する『鳥獣人物戯画』、火事と群衆、庶民の姿を活写した名品『伴大納言絵巻』、徳の高い聖の奇跡を躍動的に描く『信貴山縁起絵巻』-院政期に成立したこれらの代表的絵巻は、当時の人と社会の生き生きとした姿を満載している。登場人物とともに絵巻のなかを歩き観察する「旅」を通して、訴訟、御霊信仰、王権、女性の生き方など、中世への入り口である院政期の時代像を重層的に描き出す。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 仕事のネタ。時代背景からみる絵巻の解釈とか、絵巻でみる当時の社会とか、これまで絵巻について読んで得た基礎知識を膨らませるような内容。最終章、架空の絵巻をつくる、という試みが面白かった。なるほど、画面展開の工夫や、表現の決まり事など、製作者の立場に立ってみると理解できるものがあるんだなあ、と納得。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1946年生まれ。東京大学・放送大学名誉教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。専門は日本中世史。著書『院政期社会の研究』(山川出版社)、『吾妻鏡の方法』(吉川弘文館)、『中世のことばと絵』(中公新書)、『絵巻で読む中世』(ちくま学芸文庫)、『書物の中世史』(みすず書房)など。

「2019年 『中世史講義 院政期から戦国時代まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

五味文彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×