忠臣蔵―赤穂事件・史実の肉声 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480056146

作品紹介・あらすじ

「忠臣蔵」事件とは一つのコードネームである。時代は元禄の末。歴史では赤穂事件といわれる江戸城内の刃傷・浅野内匠頭の切腹・その遺臣団の吉良邸討入りと続く一連の出来事は、やがて国民伝説にまでなった。事件は当初から文学化されて世間にひろまった。その文学性のオーラを取り払ったら、そこに何が見えてくるか。史実は時として文学よりも深い光を放つ。この一冊は史料から聞こえてくる元禄武士のなまの肉声を聞こうとする。

感想・レビュー・書評

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  • 1994年刊。著者は神戸大学文学部教授。「仮名手本忠臣蔵」であまりにも著名になりすぎ、その後、文学作品として数多くの小説、劇、映画、テレビドラマなどで描かれた「赤穂浪士吉良邸討入事件」。その現実の模様を、信頼できる文書で複合的に解読しようとするもの。面白い書かと言われれば迷うが、忠臣蔵のドラマなどを見ていれば、興味深いかもしれない。本書にあるごとく、吉良邸討入自体ではなく、事件後、上杉が何等の反駁・仇討のための行動を起こさなかったことが「戦国の終焉」「文治主義の浸透」を雄弁に語っているのは言い得て妙。

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著者プロフィール

野口武彦(のぐち・たけひこ)
1937年東京生まれ。文芸評論家。早稲田大学文学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本文学・日本思想史専攻。1973年、『谷崎潤一郎論』(中央公論社)で亀井勝一郎賞、1980年、『江戸の歴史家─歴史という名の毒』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞受賞。1986年、『「源氏物語」を江戸から読む』(講談社学術文庫)で芸術選奨文部大臣賞、1992年、『江戸の兵学思想』(中公文庫)で和辻哲郎文化賞、2003年、『幕末気分』(講談社文庫)で読売文学賞を受賞。著書多数。最近の作品に『慶喜のカリスマ』『忠臣蔵まで』『花の忠臣蔵』『元禄六花撰』(講談社)、『幕末明治 不平士族ものがたり』(草思社)などがある。


「2019年 『元禄五芒星』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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