- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480057310
作品紹介・あらすじ
ODAとは国家予算を財源とする政府開発援助のことである。ODA予算は防衛費と並んで聖域視されてきたが、長引く不況によって、その意味と効果について綿密な検討が迫られている。そもそもODAという発想は、どのように定着していったのだろうか。予算の内容および決定と執行の仕組み、さらに諸外国の実情などの歴史と現状を洗い出し、日本のODAを徹底検証する。
感想・レビュー・書評
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戦後史のなかのODAと国際比較により、日本のODAの変遷と特徴をざっくりとつかみ、後の章で具体的な事例を見てODAにつきまとう難しさを論じるという構成。いきなりPKOが出てきた時は驚いたが、筆者なりの考えがあってのことだったようだ。日本の全体の予算からODAを見たりと一歩引いて見る視点があり面白かった。しかしもう少しグラフや表が欲しい。
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ODAについてコンパクトにまとまっているので、ODA白書を読んだりするよりは便利。
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ODAについての入門書として、とても解り易く書いていていいです。またある程度知識の或る人でも、よりしっかりまとめられていいかもしれません。
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かなり古い(1997年発行)けど、当時のODAへの関心の高まりが伝わってくる。日本のODAの歴史的経緯、意義及び現状、問題点が薄く広く理解できる。でも、ODAについてわかりやすく整理して書いているだけで、目からウロコというほどではない。ODAを効果的に行うことの難しさが強調されている。