もてない男―恋愛論を超えて (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.26
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本棚登録 : 561
レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480057860

作品紹介・あらすじ

歌謡曲やトレンディドラマは、恋愛するのは当たり前のように騒ぎ立て、町には手を絡めた恋人たちが闊歩する。こういう時代に「もてない」ということは恥ずべきことなのだろうか?本書では「もてない男」の視点から、文学作品や漫画の言説を手がかりに、童貞喪失、嫉妬、強姦、夫婦のあり方に至るまでをみつめなおす。これまでの恋愛論がたどり着けなかった新境地を見事に展開した渾身の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 古本買ったら、「もてない」というワード全てに青線が引いてあって心底ぞっとしました。

  • またキュートな男性を見つけてしまった!

  • 少し変わった考え方の持ち主のようだ。共感できる部分もあるが、わからないところも多い。

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  • 色んな文学作品にかこつけてのモテ論。ところで、気付けば本筆者の作品を結構読んでいる。今回もそうだし、毎回その主張に対しては首を傾げる部分が少なからずあるんだけど、どこか惹かれてしまう。題材の求め方が秀逸なんですね。巷の恋愛論なんて全く興味ないんだけど、上記の理由で本作も紐解くことに。相変わらず独特の論調で、逆に安心して読めました。レイプの項で取り上げられていた、筒井をはじめとした全時代的な言い分には参ったけど、それに対しても至極マトモな返しがなされていたし。総じて”分かる”言い分でした。

  • もてない男の定義とかそんな感じの内容かと思いきや、序盤はシモに対する話だった。しかし面白おかしく茶化しているのではなく、真面目に論じているので冷静になると一体私は何を読んでいるのかさえ思ってくる。
    だが途中からペースが失速し、読み終えるのに苦労した。

  • 面白かった!
    恋の悩みに取り込んでる自分に、ここには答えが用意されていた!

    わけではなく、もてない男、持たざる者たちの声がここにはあった。

    恋愛なぞするべきでない、とまでは言わないが、どうやら恋愛とはとんでもなくやっかいなものなのである。
    だから悩むわけだが、それが恋なのでしょう。不合理な行為だとわかっているのに。

    「なぜ愛してくれる相手を愛し返せないのか」

    名言である。

  • 対岸の火事火災。読み物系。宗教、タブー、唯一単独者など、他の項に考えが向く。 144

  • この本に書かれているが、もてないということは、自分の好きな女性にもてないということで、万人にもてないということではない。そのとおりである。かなり、女性に優しい筆者であると思う。だから、女友達が多いのであろう。その意味では、フェミニストであると思う。何か、女性とトラブルを起こしたときは、おそらく、女性の側について、相手をストーカー呼ばわりするタイプであろう。もてない男の恋愛論として面白い。また、恋愛が一種の強烈な宗教であるという部分も面白かった。なかなか、他の書籍の紹介も多くて、内容があるので、また、繰り返して、読んだほうがより、おそらく、理解が進むと思った。

  •  恋愛って素晴らしい、人はいくつになっても恋愛をしなければならない、などなどの恋愛礼賛にしんどさを覚える人におすすめ。

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著者プロフィール

1962年茨城県生まれ。本名読み・あつし。東京大学文学部英文科卒。同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。1990-92年、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学に留学。学術博士(超域文化科学)。大阪大学言語文化部助教授、国際日本文化研究センター客員助教授などを経て、文筆業。文芸批評、小説、演劇、歴史、男女論などフィールドは幅広く、独自の「男性論」を展開。また、論壇・文壇のもたれ合いへの鋭い批判も行なっている。著書に『夏目漱石を江戸から読む』(中公新書)、『江戸幻想批判』『リアリズムの擁護』(新曜社)、『〈男の恋〉の文学史』(朝日選書)、『もてない男』『バカのための読書術』(ちくま新書)、『日本売春史』(新潮選書)、『退屈論』(河出文庫)、『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)、『恋愛の昭和史』(文春文庫)など多数。小説に『悲望』『童貞放浪記』(幻冬舎)、『美人作家は二度死ぬ』(論創社)。

「2018年 『江藤淳と大江健三郎 戦後日本の政治と文学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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