- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480057884
感想・レビュー・書評
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鬱への変身の悦びについて触れている、貴重な書だと思う。
有名な哲学者ニーチェの手紙、多幸症
自分は、この書の「変わりたい願望」がある。「『いま・ここ』の自分がとくに嫌なのではない。が、自分が自分に押し込められているのが嫌なのだ。」と言う部分の表現がとても正しく感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ニーチェについての説明がわかりやすかった。
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[ 内容 ]
「エステやダイエットできれいに変身!」、「君も積極派人間へ変身!」等々、巷では変身願望を喚起するフレーズがあふれている。
人はなぜ変身を夢見るのか?
たとえば、ニーチェの永遠回帰が時間を克服するものであるならば、変身とは空間を克服するものであるといえるかもしれない。
本書では、変身の現代的意味を身近な出来事から捉え、社会学や精神医学の手法を取り入れながら丁寧に考える。
[ 目次 ]
第1章 変身する(「変身」という言葉 奇跡としての変身 ほか)
第2章 躁鬱という変身(マックスとミニー 幼児的万能感と役割距離 ほか)
第3章 ポストモダンと変身礼賛(人生歌謡の変容 人格の程度説 ほか)
第4章 忘却と記憶(偶然の足で踊る 忘却と記憶 ほか)
第5章 永遠回帰と無限変身(時間と空間の心理学 最後のニーチェ ほか)
第6章 変身願望と変身術(「成りたい」願望と「変わりたい」願望 変身する能力 ほか)
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