変身願望 (ちくま新書 188)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480057884

感想・レビュー・書評

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  • 鬱への変身の悦びについて触れている、貴重な書だと思う。

    有名な哲学者ニーチェの手紙、多幸症

    自分は、この書の「変わりたい願望」がある。「『いま・ここ』の自分がとくに嫌なのではない。が、自分が自分に押し込められているのが嫌なのだ。」と言う部分の表現がとても正しく感じる。

  • ニーチェについての説明がわかりやすかった。

  • [ 内容 ]
    「エステやダイエットできれいに変身!」、「君も積極派人間へ変身!」等々、巷では変身願望を喚起するフレーズがあふれている。
    人はなぜ変身を夢見るのか?
    たとえば、ニーチェの永遠回帰が時間を克服するものであるならば、変身とは空間を克服するものであるといえるかもしれない。
    本書では、変身の現代的意味を身近な出来事から捉え、社会学や精神医学の手法を取り入れながら丁寧に考える。

    [ 目次 ]
    第1章 変身する(「変身」という言葉 奇跡としての変身 ほか)
    第2章 躁鬱という変身(マックスとミニー 幼児的万能感と役割距離 ほか)
    第3章 ポストモダンと変身礼賛(人生歌謡の変容 人格の程度説 ほか)
    第4章 忘却と記憶(偶然の足で踊る 忘却と記憶 ほか)
    第5章 永遠回帰と無限変身(時間と空間の心理学 最後のニーチェ ほか)
    第6章 変身願望と変身術(「成りたい」願望と「変わりたい」願望 変身する能力 ほか)

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著者プロフィール

1956年東京都生まれ
ウィスコンシン大学マディソン校大学院社会学研究科博士課程修了(Ph.D.)
現職 関西学院大学社会学部教授
専門 文化社会学 社会学理論 社会美学 
主な著書
『社会美学への招待』ミネルヴァ書房, 2012年(藤阪新吾と共著)
『ニーチェ 運命を味方にする力』PHP文庫, 2010年
『論力の時代—言葉の魅力の社会学』勁草書房, 2005年
『変身願望』ちくま新書, 1999年
『ことばの臨床社会学』ナカニシヤ出版, 1998年
『貴人論』新曜社, 1992年

「2021年 『ニーチェと現代人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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