パラサイト・シングルの時代 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.17
  • (8)
  • (21)
  • (74)
  • (6)
  • (6)
本棚登録 : 277
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480058188

作品紹介・あらすじ

三〇歳を過ぎても親元に同居して、レジャー旅行にブランドものに、リッチな生活を謳歌する気ままな独身男女-パラサイト・シングル。今の日本には、こんな連中が一〇〇〇万人もいる!いったいなぜ、こうした人種があらわれ増殖したのか?そして、自立と苦労を厭い現状維持を望む彼らがになう日本社会の未来像とは?パラサイト・シングルの生態を分析することで、未婚化・少子化現象、さらには経済不況まで、今の日本が抱える数々の問題を、すっきり理解することができる。精緻な社会調査をもとに、いつのまにか一大勢力となっているパラサイト・シングルの実態を探り、変わりゆく現代日本人の生活とその未来を鋭く洞察する。

感想・レビュー・書評

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  • 時間があれば

  • 「少々の苦労があるかもしれないと思って新しい世界に入ることができる人が、結婚して子を産み育てられる。この苦労の覚悟ができない人が、パラサイトシングルに留まっているのである。」

    ケインズ理論が底辺にありそうで、提案されている政策には賛成しかねる部分も多い。

  • 親と同居している独身の人間をこの本ではパラサイトと呼んでいる。この本が出版された11年前に流行したようなしないような単語である。生活費を親に入れずに親の家に住み贅沢三昧するのであればそう呼んでもいいのかもしれないが、単に親と同居する人をパラサイトと呼んでしまうと失礼であると思う。24章にわけて社会を説明していたがパラサイトと直接関係するであろう章は数章で、あとはパラサイトにこじつけて、パラサイトと言いたいだけやろと突っ込みたくなった。他の人のレビューを見てみると私と同じように思っている人が多かった。(笑)

  • 1999年著なので16も前の本です。
    今読んで、う~ん、どうかな、あまり同意はできないかな。親と一緒にすむのが問題ではなく、経済的に自立していない、できない社会構造になっているのが問題なのであるような気がします。親と同居する成人のいる家族のありたかは、別に否定されることはないと思いました。

    パラサイトシングルの負の部分の訴えよりも欧米との文化や社会システムの違いが興味深かったです。

  • パラサイトは「寄生者」。親の脛を齧っている独身者のことで、そういう時代の分析。

  • パラサイトシングルが社会や経済などに悪影響を与えているということを説明するために、ちょっと無理やりこじつけだなあという印象をうけた話もありました。

  • 少し前の本ですが、今の少子化の原因の一つについて詳しく分析されている本。
    図やグラフが多く用いられており、わかりやすい。
    パラサイト・シングルのなかでも著者は特に女性のパラサイト・シングルの比率が多く、また、問題も多いと分析している。
    結婚や仕事、子育てに対する女性の多様な考え方の原因を少し見ることができた。
    後半具体例がでてきてぐんと面白く読めた。

  • 9月の6冊目。今年の148冊目。

    うーん、なんていうか議論は面白いけど、なんとなく欧米がすごいみたいな感じがして嫌だったな―。パラサイトシングルを視点にいろいろ切ってくのは面白いけど、若干論拠が弱いような気がするし、なんとなく「うん?」って感じの箇所も多かった。いまいち何が言いたいのか見えてこない。パラサイトシングルは問題っていう前提もちょっと良く分からなかったし、それを解決することがどういう風に良いのかもよく分からなかった、と個人的には思いました。

  • パラサイトシングルは消費をるくりだしてる

  • ちょっと古い 引きこもりとかニートという言葉がない頃の本なのかな 外から見た時の話が多くて、パラサイトの人たち自身が抱える問題はあまり掬い上げていない だからこの本だけ読んで真に受けてもどうともならない 今ならたぶん内側に焦点をあてて書いた本があるはずだから、そういうのを読めば多少バランスのある捉え方が出来そう

  • 自説に固執した決め付け、イメージだけで書いている部分が多いように感じる。
    社会学っぽく書いてあるけど要約すれば「近頃の若いもんは」の一言で済むような・・・

  • 20~35歳で実家暮らしをするパラサイトシングル(以下“PS”)
    フリーター・会社勤めでも自立しないPS
    昨今最も経済的に豊かなPS

    学芸大の人気教授によるPS撲滅書だ。

    教授によるものなのでデータの引用や格式高い文章で
    少し読み辛いところはあるが内容はとても勉強になる。
    そして以下に著者の主張が集約されている。


    この状態(PS)を説明するために、私はよく「ぬるま湯」の比喩を使っている。
    心地よいぬるま湯に浸って非常にいい気分である。ぬるま湯から出ると寒い。自分で服を着ればよいのだが、そこに行くまで寒いのでなかなか出られない。だいたい、外にどうやって出ればよいのか分からない。服を着せて、外に連れ出してくれる人が現れるまで待とうとする。ただ、ぬるま湯はぬるま湯である。徐々に冷えていく。いつかは、水風呂になることは確実である。それは、いつかは分からない。出なくてはならない、しかし、出ると苦労することは目に見えている。そんな状態が、典型的なパラサイト・シングルである。

  • 2011/10/11(~120) 12(~204終)

    パラサイトシングル=フリーターもしくは社会人で親元で生活するものの事。
    パラサイトシングルは社会の不景気を増幅させるらしい。

    完全に私だった。

  • 不況も少年犯罪の増加も、晩婚化・少子化もなんでもかんでもパラサイト・シングルのせいにして、とにかく若者を批判しています。■「一人暮らし=自立」だとして、家を出ることばかりを主張しますが、それで諸問題が解決すると本気で思っているのでしょうか?仮に全ての未婚者が一人暮らしをしたとすると、それこそワーキング・プアだらけになってさらに不況・晩婚化・少子化が進むことになるのは明らかです。そもそも「一人暮らし=自立」という公式が成り立つかどうかも疑問ですが。■1000万人の若者が「甘え」で親と同居しているはずがない。お金さえあれば、一人暮らしして自由気ままに過ごし、恋人と半同棲的な生活を送りたいに決まっているじゃないですか。 ■著者には、一人暮らしではとてもやっていけない低収入の人がいる、という発想がないのかもしれません。経済・社会問題は、まず経済・社会構造にその原因を探してください。

  • パラサイトシングルが既得権であり、社会の閉塞感を生む原因とも捉えた結論には驚いた。喰うことに困らなくなったら、今度は皆に承認されたくなるという「承認欲求の肥大」についてが、なんだか胸に突き刺さった。
    満足度6+

  • パラサイト 寄生
          都市部 中流階層 少子化社会 低成長時代
    近代は家族をどう変えたのか?
    日本の近代家族の未来はどうあるべきか?

  • パラサイトシングルとは、いわゆる親と同居している大人。いま日本では、フリーターでもパラサイトシングルであるがゆえ、親の稼ぎで生活し、自分で遊ぶお金を稼ぎ、お金のかかる趣味や持ち物を持ったりできる人が増えてるんだそうな。

    にゃんこ。

    へーと思ったのは、ラブホテルは日本独自の文化だというくだり。パラサイトシングルどうしが付き合うと、おたがい家に誰かしらいるわけで、気楽にセックスできない。だからわざわざお金を払ってまでラブホテルにいく文化ができたんにゃて。んで、アメリカのモーテルとかは日本ほどの偏ったイメージというか、セックスしにいく場所みたいなイメージはなくて、単に泊まる場所だからラブホじゃないんにゃて。

    にゃんこ。

    セックスするためにお金を払うかー笑
    こゆ人たちが増えるとやっぱ、絶対に生きるために必要だからお金を使う、っていう場面を支える産業、いちばん基礎的な産業が衰退してしまうのが問題。不動産なり家電なり。それから、このぬるま湯状態の心地良さを
    捨ててまで一人暮らししたり結婚して子育てしたりといった意欲が育てられないことも、長期的にみて国全体が衰退してってしまう要因になりうる。

    なにが大事かって、親は子どもを甘やかすな!国は社会保障に依存して働かない人間を甘やかすな!

    てことだにゃ!(T ^ T)

    社会はみんなでつくるもん!ズルはだめだにゃ!

  • [ 内容 ]
    三〇歳を過ぎても親元に同居して、レジャー旅行にブランドものに、リッチな生活を謳歌する気ままな独身男女―パラサイト・シングル。
    今の日本には、こんな連中が一〇〇〇万人もいる!
    いったいなぜ、こうした人種があらわれ増殖したのか?
    そして、自立と苦労を厭い現状維持を望む彼らがになう日本社会の未来像とは?
    パラサイト・シングルの生態を分析することで、未婚化・少子化現象、さらには経済不況まで、今の日本が抱える数々の問題を、すっきり理解することができる。
    精緻な社会調査をもとに、いつのまにか一大勢力となっているパラサイト・シングルの実態を探り、変わりゆく現代日本人の生活とその未来を鋭く洞察する。

    [ 目次 ]
    序章 パラサイト・シングルの時代
    第1章 リッチなパラサイト・シングル
    第2章 パラサイト・シングルと結婚問題
    第3章 未婚化不況―パラサイト・シングルの経済的影響
    第4章 依存主義の台頭―パラサイト・シングルの社会的影響
    第5章 低成長化とポスト青年期の出現―諸外国と比較した日本の若者
    第6章 パラサイト・シングルの形成―日本のポスト青年期
    第7章 パラサイト・シングル社会の未来―依存主義からの決別を

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    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 同居する母親が家事一切を引き受けてくれるから仕事に専念できる。
    一人暮らしのOLは疲れた感じが出てくるが、親と同居しているとお嬢様?
    今の日本の青年期はあらゆる世代の中でもっとも豊かな世代。
    今後、日本はどうなるのだろうか?

  • パラサイト・シングルとは成人・就職しても親元に住み続ける人のこと。

    この増加によって、生活の質が下がるため、晩婚化・結婚に踏み切れない人が増えるという。

    僕は「なるほど」と思うのだが、友達は「そんなこと無いよ」と。

  • パラサイトシングルの現況と、社会に与える影響をまとめた本。
    もうだいぶ古い本なので、今はまた違う話があるのかもしれない。

    少子化・不景気・晩婚化、全てをパラサイトシングルの増加に原因を求めているのはちょっと大げさだと思うけど、ある程度は賛成。

    著者なりの対応策をちゃんと提示している姿勢は好きだけど、ちょっとコスト・ペネフィットを考えたら微妙なんじゃないかな。
    なんでもかんでも、現金バラマキでは、長期スパンの解決にはならないと思う。

    文章は読みやすいけどちょっと簡易すぎる感。

  • データが古いからなんとも言えないのが残念だ。
    パラサイトしてるから未婚が増えているのは違うと思う。

  • 社会学の授業で出てきたパラサイト・シングルという言葉が気になり読み始めました。

    しかし、書かれたのが約10年前ということで、
    今のパラサイト・シングルとは噛み合ない点がいくつかある。
    問題は進行していっているのだなと改めて思い知らされました。

    「将来、パラサイト・シングルはなくなる」
    という見解があることが紹介されていた。
    パラサイト・シングルが生まれた原因をたどっていけば確かに
    裕福でなくなればパラサイトすることも出来ないので
    いなくなるはずだ。
    この不況でパラサイト・シングルが消える日も近いのだろうか…

  • 2008/10/09

  • 就職して実家に戻ったら、私もパラサイト・シングル?

  • 2008年上野ゼミ指定文献? 非婚化・家族・社会調査
    山田さんは、こんな研究してて面白いのかな?パラサイト・シングルって本当に問題なの?世間を騒がせて自分の名と自分の研究を売り込んでる、つまり自分の生活のための研究なんかな?研究者ってよく分からん。パラサイト・シングルを読んでて、自分の身近にいる人がどうしても浮かんでしまって落ち込んでしまう私がいた。パラサイトできる親がいる人たちは羨ましいと純粋に思う。つっこみどころが満載なので、どのようにゼミで批判的検討が為されるのかすごく楽しみな本。

  • 何を隠そう、パラサイトシングルという言葉を作ったのがこの本の著者なのです。この本は当時はかなり衝撃的だったんじゃないかな?ほんとおもしろいです。独身貴族とパラサイトシングルとの違いなんか、目から鱗もん。いちいち納得させられます。

  • 卒論に関連するテーマなので読んでみました。今ゼミでやっている勉強とは全く違う切り口だけれど、自分としてはこういうアプローチの方が気になっている。
    この本を読んで嬉しかったのは、男女両方の「パラサイト」について述べているところ。結構、晩婚化というと「女性の」を冠するものが多いから、こういうデータや考察は面白かったです。

  • パラサイト=寄生・・・生物学的には、片方が利益を得て、もう片方に損害が出るコト。

  • ゼミの個人研究や卒論書く時に大変お世話になりました。でも研究とか関係無しに、非常に面白いと思います。

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著者プロフィール

山田 昌弘(ヤマダ マサヒロ)

1957年、東京生まれ。1981年、東京大学文学部卒。
1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
現在、中央大学文学部教授。専門は家族社会学。コピーライターとしても定評がある。
NPO全国地域結婚支援センター理事

【著書】
『パラサイト・シングルの時代』『希望格差社会』(ともに筑摩書房)、『新平等社会』『ここがおかしい日本の社会保障』(ともに文藝春秋)、『迷走する家族』(有斐閣)、『「家族」難民』(朝日新聞出版)などがある。

【公職】
•内閣府 男女共同参画会議・民間議員
•文部科学省 子どもの徳育に関する懇談会・委員
•社会生産性本部 ワーク・ライフ・バランス推進会議・委員
•厚生省 人口問題審議会・専門委員
•経済企画庁 国民生活審議会・特別委員
•参議院 調査室・客員研究員
•東京都 青少年協議会・委員
•同 児童福祉審議会・委員
•内閣府 国民生活審議会・委員
などを歴任。

「2016年 『結婚クライシス 中流転落不安』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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