知識経営のすすめ―ナレッジマネジメントとその時代 (ちくま新書)

  • 筑摩書房
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レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480058256

感想・レビュー・書評

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  • 『SECIは単純な機会的プロセスではありません。知識創造という点で一番重要なことは、SECIの背後にある大きな目的意識、存在論だといえます。何のために存在するのか、いかにあるべきか、他社とは何が違うんだ、どんな理想状態をめざすのか。こういうところまでつながる存在論がないと知識の根本が崩れていってしまいます。
    それは究極的には自己を越えた世界の“知”の追求です。その意味で知識というのは「真・善・美」を追求するものであります。』

    ナレッジマネジメントについて極めてシンプルに整理されていて良かった。

    それにしても、グローバル・ナレッジ・リーダーの資質がすごい。
    1.確立された個(individuality)
    2.マーケット・ビジョナリー(visionary)
    3.意思決定力あるいは「意志力」(will)
    4.価値創出力あるいは価値経済感覚(value)
    5.場をデザインし駆動させるリーダーシップ(ba)
    こんだけ兼ね備えていれば、そりゃ〜できるに決まってるわな。

  • 古いのに古さを感じさせない。経営や知識についてわかりやすくまとめてあって興味深かったです。ただ横文字が多すぎる…わざわざ日本語で注をつけるくらいなら最初から噛み砕いて書けばいいのに、と不満があるので★3
    毎年読み返すとよさそうなので未来の自分頑張れ~。

  • 経営学者の野中郁次郎氏による経営論。1999年刊行です。

    目次構成は以下のようになっています。

    第1章 情報から知識へ
    第2章 二十一世紀の経営革命
    第3章 第五の経営資源
    第4章 「場」をデザインする
    第5章 成長戦略エンジン
    第6章 創造パラダイムの経営

    本書では、経営において知識が持つ重要性や活用法を説いています。その中で、ナレッジマネジメントは、個々人の知識や企業の知識資産を組織的に集結・共有することで効率を高めたり価値を生み出すことであり、そのための仕組みづくりや技術の活用を行うことと定義しています。

    また、知識創造のプロセスは、暗黙知と形式知からなる相互作用で説明されるとし、それは、主観的で言語化・形態化困難な暗黙知と、言語または形態に結晶された客観的な形式知の相互変換であると説明しています。

    更に、知識創造のプロセスを共同化、表出化、結合化及び内面化の4つの要素から成るSECIプロセスというものでモデル化しています。

    本書は、著者のこれまでの著作をまとめたような内容になっているのですが、新書という限られたボリュームの中に収めているため、いくらか駆け足の説明になっているように感じました。
    ただ、巻末に参考文献リストがあるので、楽に詳細を調べることができそうです。

    知識を体系的に取り扱うという意欲的なテーマであり、興味深く読むことができました。

  • 現場のリーダーシップが重要になる。
    そして戦略部門の質的変化が不可欠になる。
    まさにそのとおり。

  • (2001.08.05読了)(2001.05.02購入)
    ナレッジマネジメントとその時代
    (「BOOK」データベースより)amazon
    日本企業は、二度の石油ショック、ニクソン・ショック、円高などを克服し、強い競争力をつくりあげてきた。日本企業に比較優位をもたらしたのは、年功制度・終身雇用という労働形態だけでなく、組織的知識創造をコアとする労働スタイルにあった。それは個別的な直感=暗黙知を形式知化して組織全体のものにし、製品やサービス・業務システムに具体化するという組織の運動能力のことである。トヨタやホンダ、花王、富士通、富士ゼロックスなど優良企業のケース・スタディをもとに、知識創造と知識資産活用の能力を軸として、大転換を迫られている日本的経営の未来を探る。

  • 1999年当時の「ナレッジマネジメント」に関する著書である。
    初版当時は、Lotus Notesが企業を席巻していかに会社の中にある「知」をソフト上に集積するかが重要なテーマだったように思う。一方、ナレッジマネジメントの動きに当時はデータの流量やそのもの量の保管に充分にインフラが充分なソリューションを提供でなかったことや、「暗黙知」の集積の先のその利用にまで手が回らなかった。

    テキストマイニングやデータマイニングが充分に発達したのは21世紀にはいってからである。

    本書は、その背景にあった理論の書である。理論はソリューションを伴って、始めて活きるということであろうか。

  • ちくま新書らしい学術書の入口って感じ。
    ナレッジマネジメント、知識経営については野中先生のお話を何度か聞いていた上での読破だったので腹落ちしやすかったが、一般的にはけっこうタフな内容だったような気もする。
    いずれにしてもブレなく同じ論理をきちんと説明できるってことでやっぱり権威なんでしょうね。この道の。

  • 20120525

  • あわせて読みたい野中郁次郎『経営は哲学なり』。

  • ナレッジマネジメントの草分けが日本にいらしたとは、驚きました。暗黙知と形式知の利用サイクルがとってもためになりました。外資IT業界で育ってきましたが、ユーザーにツールを乱暴に与えて、使えないのはリテラシーが足りないと嘆くのは、そろそろ終わりにしたいと思っています。本書のように知識の循環までデザインして、初めて使用者側も「なぜ」使わなくてはいけない納得するのだと思います。知識を会社の中でどのように生かしていくのかを知るのに、とてもよいスタートになりました。

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著者プロフィール

一橋大学名誉教授
1935年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、富士電機製造勤務を経て、カリフォルニア大学経営大学院(バークレー校)にてPh.D取得。著書に『失敗の本質』『戦略の本質』(各共著)など。

「2019年 『知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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