チベット密教 (ちくま新書 230)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480058300

作品紹介・あらすじ

世界各地の新宗教やカルト運動、現代思想にも大きな影響を与えてきたチベット密教。かつて類例をみないような一連の惨劇を引き起こしたオウム真理教がその理論と修行法をモデルにしていたことは記憶に新しい。チベット密教は、昨今のブームのなかで、興味本位と憶測と恣意的な解釈に委ねられてきた。本書では、正統派であるゲルク派が伝承してきた最高の教義と修行法を中心に、カギュー・サキャ・ニンマ派の代表的な教義と修行法もあわせて紹介し、チベット密教の本質を明快に解き明かす。まさに真の理解をめざすための入門書である。

感想・レビュー・書評

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  • チベット密教の概説書です。なお2022年現在、本書の増補版が「ちくま学芸文庫」から刊行されているようです。

    本書は歴史篇と修行篇の二部構成となっており、歴史篇ではチベット密教の歴史とツォンカパの生涯が解説されています。つづく修行篇では、ツォンカパにはじまるゲルク派の思想と修行についての説明が中心で、カギュー派、サキャ派、ニンマ派についても分量的にはあまり多くないものの、それぞれの特徴について語られています。

    日本の密教とは異なり、インドからチベットへとわたった後期密教については、性的ヨーガを修行に取り入れたことなどから、かたよったイメージが先行してしまいがちですが、本書ではそうした側面についても、客観的な観点からの解説がなされており、入門書としての役割を果たしているように感じました。

  • いや、面白い本でした。断片的にしか知らなかったチベット仏教特に後期密教を一望できた。インドで興った仏教がチベットへどのように浸透していったかを歴史や代表的な導者に即して解説されている。

  • [ 内容 ]
    世界各地の新宗教やカルト運動、現代思想にも大きな影響を与えてきたチベット密教。
    かつて類例をみないような一連の惨劇を引き起こしたオウム真理教がその理論と修行法をモデルにしていたことは記憶に新しい。
    チベット密教は、昨今のブームのなかで、興味本位と憶測と恣意的な解釈に委ねられてきた。
    本書では、正統派であるゲルク派が伝承してきた最高の教義と修行法を中心に、カギュー・サキャ・ニンマ派の代表的な教義と修行法もあわせて紹介し、チベット密教の本質を明快に解き明かす。
    まさに真の理解をめざすための入門書である。

    [ 目次 ]
    第1部 歴史篇(チベット密教とはなにか;チベット密教の歴史;ツォンカパの生涯)
    第2部 修行篇(ゲルク派の密教修行;秘密集会聖者流;カギュー派・サキャ派・ニンマ派の修行法)

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    [ 参考となる書評 ]

  • チベット密教の入門書と銘打っているけれど、やっぱり理解は難しいです。何度か読んでみると、より理解は深まるかもしれません。これ一冊で理解しようと思ってはいけないと考えます。

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