江戸の役人事情: よしの冊子の世界 (ちくま新書 251)

著者 :
  • 筑摩書房
3.27
  • (2)
  • (0)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 37
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480058515

作品紹介・あらすじ

2世紀半続いた「トクガワの平和」は、江戸の政府が耐用性に富んだ行政と役人養成の仕組みをつくりあげた結果でもある。一方には、目付が代表するエリート旗本のブレーン政治が存在し、政府首脳を補佐した。他方には、勘定奉行を頂点とし、専門実務に習熟した官僚集団があって、政策を動かした。では、そうした官僚組織は具体的にどう運営されていたのだろうか。松平定信時代の資料を集めた『よしの冊子』をもとに、リクルートや昇進、引退などの人事システム、そして仕事の内容を明らかにし、身分制と能力主義が微妙に組み合わさった江戸の官僚制を解き明かす。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 鬼平

  • 松平定信時代の噂のあつまり…「よしの冊子」から幕臣の世界に連れて行ってくれる、そんな本でした。定信に報告された「〜の由」(〜との事です)から名付けられたといいます。まさに幕臣たちの酸いも甘いも。

  • マンションで読む。再読です。名古屋で読んだ記憶がある。抜群に面白い。この人の書いたものをまとめて読んでみようかな。

  • 面白かったけども、あまりにも語り口が軽いので(著者は学者とはいえ自身で休日史家とか書いちゃってるしな・・・)心配になったりしましたが(どうなんだろう?)
    史料が次から次へと挙げられていて(それで整理されていない印象が強まってしまっている気もしますがね・・・)参考になった。

  • 内容(「BOOK」データベースより)<br>
    2世紀半続いた「トクガワの平和」は、江戸の政府が耐用性に富んだ行政と役人養成の仕組みをつくりあげた結果でもある。一方には、目付が代表するエリート旗本のブレーン政治が存在し、政府首脳を補佐した。他方には、勘定奉行を頂点とし、専門実務に習熟した官僚集団があって、政策を動かした。では、そうした官僚組織は具体的にどう運営されていたのだろうか。松平定信時代の資料を集めた『よしの冊子』をもとに、リクルートや昇進、引退などの人事システム、そして仕事の内容を明らかにし、身分制と能力主義が微妙に組み合わさった江戸の官僚制を解き明かす。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1944年生まれ。東京大学法学部政治学科卒業。東京都立大学教授を経て、現在、國學院大学教授。専攻は行政学、日英近代政治。著書に『英国貴族と近代』(東京大学出版会)、『貴族の風景』(平凡社)、『王室・貴族・大衆』(中公新書)、『江戸は夢か』(ちくま学芸文庫)、『ラスキとその仲間』(中公叢書)、『日本の近代13 官僚の風貌』(中央公論新社)、『丸山眞男』(ちくま新書)などがある。

「2012年 『読書三酔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

水谷三公の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×