教養としての大学受験国語 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.60
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本棚登録 : 876
レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480058539

作品紹介・あらすじ

高校・大学生の学力低下が社会的に問題になっているが、憂うべきなのは知識量の低下よりも、自ら考えるための思考力の低下である。大学受験国語は、限られた条件の下での出題とはいえ、高校の「国語」よりもはるかにバラエティに富む。心ある出題者が、思考の最前線に幾分かでも触れてほしいと願っているからだ。数ある受験問題の中から良問のみを厳選した本書は、たくまずして現代思想のすぐれたアンソロジーとなった。それらを解いてゆくことで、受験生、大学生、ひいては社会人にも、思考力が身につく、明快な一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 大学受験問題を元にして出題の意図や解説
    社会的背景から あるべき 社会人の教養を考えるもの
    教育者としての見方
    解答に関する項目はない

  • 本書では、大学受験の国語は現代思想を問うものであり、その思想を知り思考する方法を身につけることで問題を正確に読み解けると述べている。
    思想の解説が非常に分かりやすく、紹介されている問題にも積極的に取り組めた。


    自分は大学受験のとき現代文に意義が見いだせず、あまり好きではなかった。
    しかし本書を読み基本的な思想を知ることで、国語は問題を通していろいろなことを語っている面白いものだと思うことが出来た。

  • 大学受験中に国語教師の親父に手渡されて、
    そんとき反抗期だった僕は「知るかよ」と思って
    パラっと読んで「へっ」って感じだったが、

    大学卒業して、再度真面目に読んだら


    メッチャおもろいやんけ!


    そして悔しい。
    大学で何をやっていたんだ俺は。

    ということで後悔しないために、
    20歳までに読んでおく本。
    国語の大学試験問題を解きながら
    ゲーム感覚で現代(この本の書かれた2000年
    の問題は、今なおまだ引きずっていると思う)
    の文系諸問題―例えば

    ・世界を「よい」と「わるい」の2つに
    分けてとらえると、どういったことになるのか

    ・現代の「自分」とは?

    ・情報って一体どうしたらええんや!わからん!

    ・「日本国」ってマボロシでしょ?


    みたいなことについて、
    考えさせられる仕組みになっています。


    また、国語学習における最終目標の1つである
    「てめえの言葉で、てめえの考えをもつ」
    についても、自然に身に付くよう
    うまいこと色んなトラップが仕掛けられてる。

  • 受験問題の解説

  • 現代文の大学入試問題を題材にして、入試に頻出する近代から現代のかけての典型的な思想を解説したもの。
    受験生にとっては、問題を解く過程と共に問題文の背景知識を得ることができ、一読の価値あり。
    受験生でない人にとっても、近代思想の概要をざっくりと知るには有用な内容と思う。
    ただし、著者の解答には一部疑問に思うところがあった(深読みしすぎではないかと)。

  • 自分の受験前に読みたかった...。娘に読ませよう...。

  • 105円購入2011-06-12

  • 大学受験における国語試験に軽く絶望する本である。

    やはり国語力は現状のような読解力試験では計測できないのだろう。

    そもそも、論文は、切り取られて意味をなすものではない。
    加えて、選択肢で選べるような理解ができるようならば、違う表現構造を持ったものになっているだろう。穴空け問題に至っては、何を言わんや、である。

    社会と人間を論じる論文を殺してはいけない。これらの論文には、巧拙浅深はあっても、学ぶに、批評するに値するものなのだ。

    今は、ぐっと我慢して、その先に、大学での研究に進んで欲しい。
    あとがきで高校時代は落ちこぼれだった著者の言葉に励まされて欲しい。

    幸い本書で言及されている「近代」をはじめとする選ばれた概念、自分と文の距離を測る遠近法は健在だ。

  • 久々に再読。

    折を見ては何度か読む。
    すこーし古くなってきている部分もあるかもしれないが、
    受験評論の基本は押さえられそう。

  • IT関連については、時代のズレを補正する必要がありますが、問題と解説をして持論を語るのが新鮮に感じました。
    「これは簡単」の問題を間違えたときは、ショックですけど。

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著者プロフィール

1955年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授(日本近代文学)。『読者はどこにいるのか』『受験国語が君を救う!』『教養としての大学受験国語』『『こころ』で読みなおす漱石文学』など。

「2017年 『夏目漱石『坊っちゃん』をどう読むか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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