地震とマンション (ちくま新書 273)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480058737

感想・レビュー・書評

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  • 「地震によるマンションの被害のほとんどは治すことができる」

    目からウロコだった。
    マンション在住の人は一読をオススメします。

    損害復旧の技術自体は阪神以前からあるにも関わらず、情報不足のために阪神の時は建替するマンションも多かったというのはもったいない。

    新法以前のマンションは、戦前のものよりも耐震性が少ないのも知らなかった。

    いずれにせよ以下のことは知っておいて損はない。
    ・地震によるマンション被害の復旧技術は確立されており、ほとんど対応可能。
    ・建替より復旧の方が圧倒的に安い。
    ・そして復旧より事前に耐震補強しておいた方がもっと安くつく。


    あとがきであったアイディアも素晴らしい。
    阪神では大被害のマンションの復旧費用=1戸あたり300万円。
    なので、1戸あたり月8000円強=年10万=30年300万。これなら結構現実的だと思う。

  • 4480058737  215p 2000・12・20 1刷

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著者プロフィール

西澤 英和/1951年大阪府生まれ。1974年京都大学建築学科卒業、1979年京都大学博士課程修了。
京都大学講師を経て、現在、関西大学環境都市工学部建築学科教授。
鉄骨構造学と耐震工学を主要テーマに実証的な研究を展開。
歴史的建造物の保存修復や活用のために、社寺建築や煉瓦造の近代建築などの構造強度の評価に関する研究にも力を入れる。また、文化財建造物の修復保存事業に際して、現地での構造調査や耐震補強手法に関する研究も幅広く実施。
主な著書に、『BASICによる建築構造計算Ⅰ・Ⅱ』『鉄骨構造の話』(以上共著、学芸出版社)、『構造力学』(共著、昭和堂)、『建築学の教科書』(共著、彰国社)、『地震とマンション』(共著、ちくま新書)など。

「2018年 『耐震木造技術の近現代史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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