議論術速成法: 新しいトピカ (ちくま新書 275)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480058751

作品紹介・あらすじ

議論をうまく進めるにはどうしたらよいか?議論に負けないためにはどうしたらよいか?本書は、議論に巧みな人たちが意識的にあるいは無意識的に用いている方法を、公然と「盗用」する試みである。古代ギリシア人が始めた「議論のための発想の型(トポス)」に学び、彼らが使ったレトリックをそのままの姿で、あるいは合理的に変形し、いま現在、役に立つものだけを取り出して活用する。ディベート時代の現代において、ビジネスマンはじめ学生や学校の先生にも必携の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • キケロのトピカの

    同族語から
    類から
    類の種から
    類似から
    差異から
    反対から
    付属するもの
    前件から
    後件から
    矛盾から
    原因から
    結果から
    比較から

    IECのHAZOPのように使えると思いました。

    古典の読み方がわかりました。
    ありがとうございました。

    新書とは、古典の知識を分かりやすく現代人に解説するという真髄を見たようなきがしました。

  • 感想
    引出しをとにかく増やす。古代ギリシャから伝わるレトリックの王道を再整備する一冊。アナログとデジタルを融合させやすい現代にあった運用も可能。

  • 仮説として出されていた、その人のよく使う論法がその人の思想を現している、みたいなのがおもしろそうだった

  • 議論に負けないために議論の構成方法についてのトピカをまとめておく重要性を述べている。トピカとは現在でいうハック集みたいなもの。具体的なトピカについては断片的な紹介に留まる。
    議論術の領域のみならず、様々な範囲に応用できる考え方だと感じた。自分なりに普段から自分の仕事に有益なハック集を収集しておくことには大きな意義があると思う。自分のやった仕事だけでなく周りの人がおこなった行為やアウトプットを構造化しておく必要がある。

  • 再読。著者の本は例外なく面白いが、その中でもこれは上位にある面白さ。
    様々な議論の反論の型が惜しみなく紹介されていて、読むだけでなんだかいっぱしの論客になったような気が。
    「ロッキー」を観たあとの中学生みたいなもんだな。

  • 【メモ】
    ・トポス:場所、または、有効な論拠を探し出せる場所を意味するもの。
    ・トピカ:トポスの集まり。
    ・常套句:類似の状況下で何度も使える決まり文句。
    ・選択を左右するトポスの分類:量・質・順序・存在者・本質のトポス。

    新書1000本ノックその26

  • 議論術の本第2弾。同じ作者の本とは思わなかった。こちらの方が面白くない。実用技術として解説したいこころみがあるようだが、前の本のほうがわかりやすく、素人に伝わりにくくなって失敗している。

  • 未読:なんで買ったんだっけ?

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著者プロフィール

1958年香川県生まれ、筑波大学第一学群人文学類卒業。同大学院博士課程教育学研究科単位修了、琉球大学助手を経て、現在、宇都宮大学教育学部教授。専攻は修辞学(レトリック)と国語科教育学。著書に『反論の技術』『議論の技を学ぶ論法集』『修辞的思考』『論争と「詭弁」』『議論術速成法』『論より詭弁』『論理病をなおす! 』など。

「2010年 『レトリックと詭弁 禁断の議論術講座』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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