ザ・ディベート―自己責任時代の思考・表現技術 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.27
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本棚登録 : 205
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480058928

作品紹介・あらすじ

ディベートと言えば、「ああ言えばこう言う」という詭弁術とか、言葉で相手をとっちめる技術と思いがち。和を乱す「非日本的」なものとして排除されてきたのも事実だ。だが「朝まで生テレビ」はディベートではない。実は誰でも既に、会議や交渉というビジネスの場で、「テーマを設定し、データを集め、問題枠を作り、複数の議論パターンを考え、自説を主張し、相手に反駁する」という経験をしている。これをより方法的に相互の信頼のなかで実現していく技術こそがディベートなのだ。よいコミュニケーターはよいディベーター。自分の頭で考え、自分の言葉で述べ、相手の言葉を聞くための方法。

感想・レビュー・書評

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  • ディベートのもつ本質的な意義を強調し、具体例と共に基本的なディベートの進め方、ポイントを教えてくれる本。

    もともとわたしはディベートが大変苦手な人間です。その原因は恐怖心にあります。ルールが設定されているとはいえ、直接的な表現で意見を否定したりされたりする、そのこと自体がなんとも恐ろしい。どうしても特にデリケートなテーマを扱う時は腰が引けてしまう。なんとか苦手意識を克服できるヒントを見つけられないか、と思って本書を手に取りました。

    読み始めると止まらなくなるくらい面白い本でした。何よりも、ディベートの持つ意義が強調されているところが本書の特徴だと思います。それを意識しながら読み進めることで、具体例や解説がリアリティをもってくる。ディベートなんて自分には関係のないことだ、という認識が変わります。

    同時にいかに自分自身がものを考えていないか、ということを痛感させられる本でもありました。いろんな本を読んではいるけれど、いざ誰かと討論することになったとき、自分は何の準備もできていない。実際本書を読んでいると変なざわざわ感があり、少しメンタル的に良くない感じもします。

    わたしが、あるいは日本人一般がディベートに馴染めない理由もなんとなく分かりました。本書でも中絶や婚前交渉といった重たいテーマが紹介されています。このようなテーマについて自分の意見がない人間は軽蔑に値する、というのが欧米人の考えなのかもしれませんが、わたし個人の認識としては、こういうテーマについてはそもそも議論を控えるべきであるという価値観があります。そのため、センシティブなテーマを堂々と露骨に扱うディベートというものに対する抵抗感が拭えないのだと思います。

    でもそれではこれからの時代、乗り切っていけないのだろうなということもよく実感することです。平々凡々と暮らしているわたしに喝を入れてくれた、刺激的な一冊でした。

    (2015/10/03)

  • ディベートとは何かを実例を持って解説し、その教育的効果を説明している。特に人格と議論を切り離す、事実と意見を切り離すことについては、出来ていない人間が多く見受けられるため、効果として非常に大きいのではないかと思った。
    惜しむらくは、想定の範囲を超えた情報がなかった点。また、終盤記載の、結論ありきの社会人ディベートを教育現場に持ち込むできではないという意見に対する本書の反論が、教育現場にディベートを持ち込むべきではないという拡大した議論にすり替わっており、興醒めした。

  • 東2法経図・6階開架:B1/7/292/K

  • 2017/11/13

  • ザ・ディベート―自己責任時代の志向・表現技術。茂木秀昭先生の著書。日本人はディベート苦手、ディベート嫌いが多いけれど、これからの自己責任時代、国際化時代でたくましく生きていくにはディベート能力は絶対に必要。日本人的な平和主義、日和見主義を気取って、ディベート、議論で必要な自己主張すらできなくては生きていけない、そんな時代がもう迫っていると思う。

  • 教育ディベートについてよくわかる本。
    オススメ。

  • [ 内容 ]
    ディベートと言えば、「ああ言えばこう言う」という詭弁術とか、言葉で相手をとっちめる技術と思いがち。
    和を乱す「非日本的」なものとして排除されてきたのも事実だ。
    だが「朝まで生テレビ」はディベートではない。
    実は誰でも既に、会議や交渉というビジネスの場で、「テーマを設定し、データを集め、問題枠を作り、複数の議論パターンを考え、自説を主張し、相手に反駁する」という経験をしている。
    これをより方法的に相互の信頼のなかで実現していく技術こそがディベートなのだ。
    よいコミュニケーターはよいディベーター。
    自分の頭で考え、自分の言葉で述べ、相手の言葉を聞くための方法。

    [ 目次 ]
    第1章 思考・表現技術としてのディベート
    第2章 調査技術としてのディベート
    第3章 コミュニケーション技術としてのディベート
    第4章 問題解決技術としてのディベート
    第5章 ディベートを社会に活かす

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 「ディベートとは何か?」という基本的な知識を得るために読んだことから、評価はせず。
    今度、社内研修でやってみようかと考えているが、実例も出ていることから、目的には合致した内容であった。

  • ディベートとは何ぞ?
    なんでディベートする必要があるの?
    どうやればいいの?

    ディベートの教科書のような本。
    良著。

  • ディベートの基礎。知っておいて損はない。

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著者プロフィール

自治医科大学医学部准教授

「2013年 『ロジカル・シンキング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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