よみなおし戊辰戦争 幕末の東西対立 (ちくま新書)

  • 筑摩書房 (2001年6月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480058997

みんなの感想まとめ

戊辰戦争に対する新たな視点を提供する本書は、賊軍とされた会津を中心に、奥羽列藩同盟側からの歴史を豊富な文献を基に解説しています。従来の薩長中心の視点とは異なり、会津の苦労や歴史的背景を深く掘り下げるこ...

感想・レビュー・書評

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  • 賊軍とされた会津を中心に、奥羽列藩同盟側から見た戊辰戦争を豊富な文献を引用して解説。特にテレビドラマや映画など、とかく薩長を中心とした側からの視点で描かれることがほとんどなので、本書のような視点での検証は重要と思う。賊軍とか朝敵とされた会津などの方々がどれほど苦労してきたのか、虐げられてきたのか。こういった側からの歴史についてもきちんと学ぶ必要があるのではないかと思った。惜しむらくは会津藩以外の話ももっと知りたかった。

  • 正義の反対は「もうひとつの正義」でしかないのです。自分たちが正しい、相手は悪だ。お互いがそう思うから争いは起こるわけで。絶対的な正義なんて存在しないのに負けた側は悪とみなされ否定されるから、戦いが終わっても恨みが残る。戦争を後に語る上で、正義か悪かを論点に据えては根深い怨恨しか残らず、それは次の世代に残して良いものではありません。本書では戊辰戦争における悲惨で激烈な証言がいくつもが紹介されていますが、これは決して勝者を否定するためのものではなく、多角的で客観的な歴史を考えるための材料なのです。

  • [ 内容 ]
    一度つくられた歴史観はなかなか変えられない。
    明治維新によって「近代国家」が形成される際に、薩摩藩・長州藩らの連合軍は、敵対する旧幕府・会津藩らに「朝敵」の呼び名を使い、国民感情を鼓舞する点で大きな効果をあげた。
    一方、京都守護職として御所の警備に当たっていた会津藩はいわれのない汚名を着せられたことになる。
    本書は、明治維新後一三〇年以上を経てもなお「朝敵」や「賊軍」という言葉が安易に使われている現実を直視し、維新前後の歴史事実をていねいに掘り起こすと同時に、日本近代史のよみなおしを迫る。

    [ 目次 ]
    第1章 日本近代史の見直しが求められている(欺瞞に満ちた明治維新;ピカドンと同じ ほか)
    第2章 東北と越後にとっての戊辰戦争(仙台藩の二人の自刃が意味するもの;楢山佐渡と原敬 ほか)
    第3章 官軍と賊軍(『復古記』;『奇兵隊日記』 ほか)
    第4章 東西融和への道(なぜいま戊辰戦争か;鹿角vs佐賀 ほか)

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著者プロフィール

星 亮一(ほしりょういち)1935(昭和10)年仙台市生まれ。高校時代を岩手県で過ごす。一関一高、東北大学文学部国史学科卒。福島民報記者を経て福島中央テレビに入りプロデューサーとして歴史ドキュメンタリー番組を制作。著書に『会津藩燃ゆ【令和新版】』『天才渋沢栄一』『奥羽越列藩同盟』『武士道の英雄 河井継之助』『斗南藩』『呪われた戊辰戦争』など多数あり。また20年余に渡り戊辰戦争研究会を主宰している。

「2021年 『星座の人 山川健次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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