- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480059048
作品紹介・あらすじ
今日のように社会構造が根底から揺らいでいる時代には、各自が固有の判断のもとに動くほかない。そのためには、オリジナルなスタイルをもつことが大切である。「できる人」はどのように"技"を磨き、上達の秘訣を掴んだのだろうか。スポーツや文学、経営など様々なジャンルの達人たちの"技"や、歴史の上で独特な役割を果たした人々の工夫のプロセスを詳細にたどり、新しい時代に求められる"三つの力"を提案する。
感想・レビュー・書評
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斎藤先生が、まねる力、段取り力、コメント力という3つの力を中心に、「技化」、「スタイル」、「上達力」といったキーワードを追いながら、上達の秘訣を探るもの。スポーツ、棟方志功、徒然草から、デルスー・ウザーラ、アラーキー、ビョーク、村上春樹とめくるめく展開で、大変面白い。ロングセラーである理由がわかります。
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3、あこがれにあこがれる
スタイルという概念は
自らがどのような系譜に連なろうとしているかの問題意識を持ち、常に「先行者を」意識し続けること
それがあこがれにあこがれる
スタイルという概念を意識し、それを見抜く観察力を持つ -
残念ですが、タイトルが内容に完全に負けてます。徒然草や世阿弥、スポーツ選手から村上春樹まで、領域横断的に、熟達化と教育について理論を深めていく、素晴らしい内容で、大変学びになりました!
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新しい時代を求められる<3つの力>とはまねる(盗む)力,段取り力,コメント力(要約力・質問力)
この本を読んだとき,我が意を得たり!とひざをたたいた。
今まで20年近く「小学校の先生」をやってきて,ことばにならなかったことを斎藤さんがことばにしてくれた感じがした。
上達するためにすべきことは何か。そして,上達への意識づけの大切さ。それを教えてくれる。
スポーツと言葉を愛する彼だから共感するのかもしれないけど。
スポーツや音楽を愛する人の文章にはリズム感がある。 私も村上春樹のスタイルに惹かれる。 -
広義の教育論であり内容は良いのに、安っぽい自己啓発的題名で損している印象。プロローグの要約が体系的で素晴らしいので、それを読んで感じるものがあれば、読み進めればよいと思う。
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つまらない
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世の中にはどんなことでも器用にこなしてしまう人がいる。彼ら「できる人」に共通していることは何か。上達の経験を普遍化し、他の領域においても応用していけることである。彼らは上達の論理を知っているのである。
上達の論理は3つの基礎力からなる。「まねる力(盗む力)」「段取り力」「コメント力」の3つである。これらを元に独自の上達スタイルを構築する。
ではそのスタイルを作り上げるためには具体的にどういった施策を行えばよいのだろうか。3つピックアップする。
一つ目は憧れを持ち、それを維持すること。憧れが上達のためのモチベーションになる。二つ目はどんなことでも上達論のテキストとして見る癖をつけること。筆者は本書において「徒然草」をそのテキストとして紹介している。三つ目は領域跨ぎ越し。別分野における一流人の工夫を自分の領域にアレンジしつつ活かすのだ。
重要なのは上達の論理という概念を知ることだと思う。これを知っているだけで日々の意識を変えることが出来るはずだ。