囲い込み症候群: 会社・学校・地域の組織病理 (ちくま新書 324)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480059246

作品紹介・あらすじ

われわれは生活していくうえで、企業、労働組合、地域、学校など何らかの組織に所属する。組織は、そもそも個人ではできないことを実現するためにつくられる。だが、いつのまにかその目的からはずれ、組織が個人を縛る「囲い込み」症候群に陥る。なぜこのような病理が生じるのか?さまざまな調査から、日本が再生するためのあるべき組織形態を考える。

感想・レビュー・書評

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  • 購入:2004年10月3日
    廃棄:2022年4月22日

  • かつての日本では企業も町内会にしても、組織が個人を囲い込むことで(文字通り一致団結して(笑))成長して来た。ところが高度成長が終わったにもかかわらず組織の囲い込みは変わっていない。有休未消化、長時間残業、行事への実質強制参加などに異議を唱えられない日本的経営へ不満が高まっている。

  • 副題「会社・学校・地域の組織病理」とあるように、日本ではあらゆる組織・所属集団が個人を囲い込み、個人もいつのまにか他律的に、そして知らず知らずのうちに自立性を失うような仕組みのなかに組み込まれているというお話。全くもって同感するばかり。
    それにしても、「囲い込み症候群」とはネーミングが素晴らしい!

  • 組織が個人に及ぼす弊害がわかりやすく説明されていた.
    これからの個人主義での社会における組織のあり方も検討されていた(組織は場の提供だけを行い、メンバーの自主性に任せる等)
    文章が少しくどくて同じ話の繰り返しも多々あると見えたのが残念.
    もう少し簡潔に書いて欲しかった.

  • [ 内容 ]
    われわれは生活していくうえで、企業、労働組合、地域、学校など何らかの組織に所属する。
    組織は、そもそも個人ではできないことを実現するためにつくられる。
    だが、いつのまにかその目的からはずれ、組織が個人を縛る「囲い込み」症候群に陥る。なぜこのような病理が生じるのか?
    さまざまな調査から、日本が再生するためのあるべき組織形態を考える。

    [ 目次 ]
    第1章 個人が組織に「囲い込まれる」のはなぜか
    第2章 保護と抑圧、自治と不公平―中間組織の二面性
    第3章 「個人化」によって変わる組織との関係
    第4章 破綻する「組織の論理」
    第5章 組織と社会をどう変えるか

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  • 2007/8/8図書館で借りる。これまで色々な組織で働いてきたが、なんとなく違和感を感じていたことに対して、納得のできる理由を示してくれた。

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著者プロフィール

同志社大学政策学部教授

「2022年 『何もしないほうが得な日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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