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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480059635
みんなの感想まとめ
人体の消化器系について深く掘り下げ、解剖学の観点からその構造や機能をわかりやすく解説する内容です。著者は、口から肛門までの人体内部を詳細に描写し、解剖学における言葉の使い方や実体のない概念についても触...
感想・レビュー・書評
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消化器系のお話。
分子レベルにまで分解しないと体に取り込めない(タンパク質→アミノ酸、多糖類→単糖類)、消化器管は体の外だ。。。
完全に分子レベルにまで分解して取り込むなら、安全ですもんね。よくできてる。
なのに、アレルゲンを食べるとアレルギーを起こすことがある・・・おもしろい。
「分子レベルに分解しないと~」・・・ここにちょっと引っ掛かりました。水に溶ければ、分子レベルに分解しなくても取り込めるのかもしれない、と思ったのです。どなたか教えてください。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
帯表
毒にも薬にもならない。
口から肛門まで、
人体内部のディティールを
多彩な解剖図とともにみる。
帯裏
口とか肛門とか、われわれがふつうに用いていつ名詞も、実体は変なものである。目で見れば、たしかになにかあるが、実体がない。「口が重い」というのは比喩に使われるくらいのもので、実際には、口の重量は測れない。肛門の重さに至っては、「肛門が重い」という比喩すらない。
(本文「口と肛門」より) -
491.1-Yo-
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高校生物や医学系の解剖学の基礎知識程度が無いと読解するのに少し何がありそうな気もする。
予備知識のない人が咽頭だの腹膜だの門脈だのと言われて、簡単な説明だけでその場所や働きをすぐにイメージできるだろうか?
ある程度、解剖学や生理学や生物学の知識があり、それらについて少なからず疑問を持っている人にとっては、なるほど、と思う考察があるのではないかと思う。
予備知識のない人は、知らない名前が出てきたらスマホなどで調べながら場所や形や働きを確認しながらゆっくり読むとよいだろう。
現代人はほとんど性と金という狂気に冒されているので、純粋な知性に触れることで洗心できるのではないだろうか。 -
胃から大腸まで、他にも腸間膜、十二指腸の構造が説明されているエッセイ。
養老節が炸裂していて面白い。
「あなたの身体は、しょせんあなた自身のものでしかない」という当たり前の一文が、何気に目からうろこだった。
他は境界問題が面白かった。
消化管の内部は厳密には外界
消化管は口から肛門までただの一本の管である
現代人は性と金という狂気に冒されている
消化管の手術を数回した身としては、ありがたい説明だったと思う。
腸間膜などが書かれている新書は珍しい。 -
口から肛門までを解剖学者が一つ一つ説明した本。
口から肛門までは一つの管であり、解剖学的に分けてももともとは一つのものともいえる点が面白い。すなわち、解剖学の歴史は、解剖するごとに器官に名前を付けてきた点で、分節の歴史といえる。
また、著者の思想が一般的なものの見方に別の切り口を投げかけている様子が随所にみられる。フィールドサイエンスとしての解剖学がディテールにこだわること、つまり単純化して物事を理解することはできないということ、などの考え方がその思想背景にある。 -
めずらしく解剖学の本だ。とは言え著者は解剖学者。脳の本ばかりと思ったらそうではなかった。数年前に雑誌に連載されたものをまとめたものだ。1節1節読み切りでずいぶんと読みやすい。けれども知らなかったことがわんさかと出てきて、人に話したくて仕方ない。なかなか聞いてくれる人はいないのだけど。本書ではからだのなかの消化器のみが取り上げられる。本当はもっと書きたかったようだけど。さて、顔写真でも見せられて口を切り取りなさいと言われたらみなさんはどうするだろうか。唇のまわりを切るだろうか。解剖学的にはその赤い部分だけが唇というわけでもないそうだ。鼻の下の部分も唇なのだそうだ。そもそも口には実体がない。言ってみれば穴自体が口だ。食べ物・飲み物ときに空気が出入りする穴が口だ。だから口は解剖できない。肛門もしかり。胃が痛いというが、本当に胃が痛むのだろうか。胃のどの部分が痛むのか。まったくそんなことは分からない。手の指のどこが切れて痛い、というのなら分かる。痛いと感じるのは脳だ。結局、内臓の地図は脳に描かれていないのだそうだ。だから、からだの内部のことはなかなか分からない。気づいたときには手遅れだったりする。胃が痛いと言って実は心筋梗塞だったりすることもあるのだそうだ。胃はなくても良い臓器だ。その証拠に胃がんで胃を全部切り取ることがある。それで死んでしまうわけではない。胆のうもそうだ。切り取っても普通に生活している。ではなんのためにあるのか。想像するよりないが、ほとんどの脊椎動物に胃があるところからすると何らかの理由が考えられるはずだ。おそらく、野生の状態ではいつでも餌が手に入るわけではない。それで胃袋に蓄えておくことが出きるようになったのだろう。現在の人のように3食きっちり食べたりしていれば、胃はなくても良い。3日に1回しか食べないという人がもしいたら、胃はどうなるのだろう。その役目を発揮するのだろうか。胆のうでは胆汁の水分を吸収してから十二指腸に送るのだそうだ。これもなかったからと言ってどうなるわけでもない。現に胆のうを持たない動物も多い。他の動物と人のからだを比較するのはおもしろい。だけどそれはなんの役に立つのかと言われると答えられない。だから調べる人が少ない。肛門のまわりには腺がある。唾液腺などの腺だ。そこからはにおいが出る。ヒトにもあるのだそうだ。イヌなどは互いのお尻のにおいをかいだりする。何かの情報がそこから得られるのだろう。著者はイタチの腺を調べようとしたが、さいわい手に入らずあきらめたそうだ。スカンクの腺を調べた人もほとんどいない。当たり前だ。部屋中が臭くなるから。しかし、知らないこと、分からないことはまだまだいっぱいある。特に生き物については。
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身体について、解剖学の検知から養老先生が解説してくれています。
身体の口から内臓、腸にいたり肛門につながる各部分をそれぞれ解説しています。 -
養老孟司が、専門である解剖学について一般の読者に向けてわかりやすく解説した本です。
最初に、解剖学では実体のない「口」という用語を、正式には置いていないことに触れて、人体の各構造を分解し名づける解剖学という学問における言葉の問題に説きおよんでいるのは、この著者ならではという気がします。
そのほかにも、著者の持ち味である「空とぼけ」のユーモア精神が随所に発揮されており、あまりなじみのない分野の本であるにもかかわらず、たのしんで読むことができました。 -
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タイトルに惹かれて読んだのだけれど、やはり耳慣れない専門用語のせいか、あまり頭に入ってこなかった。
たまに出てくる比較解剖学の話し(他の動物との比較)は、興味深かった。
前半部分に「たまには身体のことを考えてみたら、というのが、私の提案である」とあるように、私自身自分の身体についての無知を反省し、身体について考えてみようと思ったのだが、もう少し難易度の低い本から始めた方がよかったと思った。 -
養老さんの本は、学術的なんだけども分かっていることだけをつらつらと述べるわけではなく、分かってないことは分かってない、少なくとも自分は知らないということを正直に書いてくれているので自分には非常に面白く読める。
解剖の教科書にも同じようなことが書いてあるかもしれないが、そこには判明していることしか書いていない。これこれがこうだからさあ覚えろ、という内容だけ。
まあ、教科書だからそういうスタンスじゃないと成り立たないんだけども、はっきり言ってつまらないし、ほんとに確実に合ってるんだな!と思うときもある。実際、人間の体に絶対なんて無いわけだし。
だから、大腸と小腸の違いは結腸ヒモが三本合って腹膜垂がついてるのが大腸だとか、教科書的にどんどん羅列されるより、時間がかかっても養老さんの本を読んでいる方が身につくと思う。
からだの仕組みはこうなっているけれども、なぜこうなる必要があったのだろうか、と読者も一緒に考えさせてくれる、想像力の大切さを分からせてくれる本。 -
内臓って、こんなんだよ。
って本。 -
口~食道から直腸~肛門まで、知らないことだらけの情報が満載。言葉は対象を切るとか解剖学の深いところの洞察も楽しめる。
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口から肛門までのお話。おもしろい。
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口から入って肛門までの話。思ったよりも専門的で面白い。
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解剖学が専門の養老孟司氏が、口〜肛門までの消化器官を解説した本。
病気になれば別だが、自分の体であるにも関わらず普段は全く意識しない体の内部。
それを新書レベルでわかりやすく解説されています。
読んでみて、初めて知った事実も多く面白かったです。
現代医学では、こういう構造になっているということはわかっても、どうしてそうなっているかは意外とわかっていないものなんですね。
時々つぶやきのように入る、養老節のコメントも必見です。 -
学校で習うレベルで消化器官について復習。全部まとめてくれた本を探していたのでピッタリの内容でした。丁寧な解説と図を用いてすごく分かりやすいのです。また、同時に話の進め方も秀逸でどんどん引き込まれました。著者自身の考察も興味深くかつ鋭いです。ずっと手元に置いておきたい一冊。
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2011/04/12
鼻周辺だけ読みたかったからかなり飛ばしたけどおもしろかった。
豚は呼吸しながらメシが食えるとかすげー。 -
[ 内容 ]
自分のものなのに、人はからだのことを知らない。
からだの中を見るなんて、とんでもないことだと思っている。
そのくせ「人体はよくできていますね」などと言う。
よくできているなら、なぜ喉にモチを詰まらせて死んだりするのか。
生きるために必要な食べるという行為によって、これまた不可欠の呼吸を妨げて死ぬ。
そんなバカなことがあるものか…。
口からはじまって肛門まで、知っているようで知らない人体内部のディテールを多彩な図版とともに綴る医学エッセイ。
[ 目次 ]
口と肛門
唇
唇とその周辺
頬
歯
口の天井と床
舌
舌とことば
喉
呑み込む
食道
胃
胃と十二指腸
小腸
小腸から大腸へ
肝臓
肝臓と胆嚢
膵臓
大腸
直腸
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