自分づくりの文章術 (ちくま新書 428)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480061287

作品紹介・あらすじ

文章を書くのは正直しんどい。さまざまな約束ごとがうるさいし、自分の内面や教養までがもろに評価されかねないのは相当の重圧だ。…それでも、迷ったり悩んだりしながら、結果的に書けたときの歓びは格別である。なぜか?それは、文章を書くことが、とりもなおさず「自分」をつくることだから。旧来の窮屈な文章観を駆逐し、自分にしか書けないことを楽しみながら書くコツを手ほどきする革命的な文章読本。

感想・レビュー・書評

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  • よい文章の条件とは

    自分にしか書けないことを、
    だれが読んでもわかるように書く。

    212ページ

  • 著者は、小説やエッセイといったジャンルを超えた「純文章」という考え方を提出し、文章を綴るという営みを多くの人びとに開こうとする試みをおこなっています。

    従来の「文学」という枠組みは、仰ぎ見るような名作を、他の文章から区別する役割を果たしてきました。誰もが無意識のうちに創造的な文章を作り出しているはずなのに、そうした短く断片的な文章は「作品」ではないと考えられていたと著者は指摘します。そうした窮屈な「文学」から、より自由な「純文章」という考え方に移行することで、誰もが日常の中で生む創造的な文章をすくい取ることができるのではないかというのが、著者の考えです。

  • 読み始めてから、何か違和感のようなものを感じ続けていたが、結局、著者が何を言いたいのかよくわからない本だった。

  • 小学生の作文から谷崎潤一郎の長編まで。
    文学ではなく文章を、ここまで語れるかと思ってびっくり。
    満足度9-

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著者プロフィール

1954年、奈良県生まれ。文芸評論家。愛知淑徳大学教授。1986年「記述の国家 谷崎潤一郎原論」で群像新人文学賞(評論部門)を受賞。著書に『書きたいのに書けない人のための文章教室』(講談社)、『2週間で小説を書く!』 『MURAKAMI龍と春樹の時代』『あらゆる小説は模倣である』(以上、幻冬舎新書)、『増補版 村上春樹はくせになる』(朝日文庫)、『文学の未来』(風媒社) など多数。共著書にロングセラーとなった『高校生のための文章読本』(ちくま学芸文庫)などがある。

「2016年 『デビュー小説論 新時代を創った作家たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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