ユング派カウンセリング入門 (ちくま新書)

  • 筑摩書房 (2003年10月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480061355

みんなの感想まとめ

この書籍は、ユング心理学の基本的な考え方をカウンセリングの実践に生かす方法に焦点を当てた入門書です。著者は、フロイトの理論とユングのアプローチを対比し、無意識の理解を深めるための新たな視点を提供します...

感想・レビュー・書評

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  • カウンセリングの実践の場面において、ユング心理学の基本的な考えかたがどのように生かされるのかということに焦点をあてた入門書です。

    著者は、フロイトの精神分析とユング心理学の基本的な考えかたを対比的に解説します。フロイトは、精神分析をあくまでも科学であると確信しており、生物学に根拠をもつ本能的なエネルギーが心に作用するという因果論的な発想にもとづいて、クライアントの「抑圧」を明らかにすることで、無意識の神的内容を意識化させるための理論を構築しました。これに対してユング心理学は、無意識を自我によってコントロールするという発想はしりぞけられ、意識と無意識という二つの領域から成る心の全体がおのずからしかるべき方向に変容していくという目的論的な志向をもつと著者は論じています。

    そのうえで、カウンセリングという臨床の場において、クライアントとセラピストが向きあい相互交渉をおこなうなかで、意味のある共時的な付置が生じることに著者は注意を向けています。ここでは、因果的な関係ではなく共時的な関係が重要であり、それを通じてクライアントの心が全体としてバランスのとれた統合を実現することが、カウンセリングの目標です。

    箱庭療法によって、クライアントの心が安定的な統合へ向かっていくプロセスが説明されていった症例が紹介されていますが、カウンセリングの実践について学びたい読者というよりも、はじめてユング心理学に触れる読者に向けて書かれた本だと感じました。

  • カウンセリングをしない、したことがない、そして私は今後することがない。
    だから、何というか雲をつかむような話が多かったため、読後も何かぼんやりしている。

    ただ、3章「こころとは」にはまさしく求めていたユングがあった。
    潜在意識、気になって気になって仕方がない。

  • ユング派だけでなく、他の心理療法についても説明がありわかりやすい。
    実際の逐語形式で、カウンセラーの思考や心理状態も描写しているので、カウンセラーとしての立場で場面場面とらえることができる。クライエントと逆転移して、自分も過去に遡ったり、夢を見たりで、一人のクライエントへのエネルギーの投入は相当大変なもの。カウンセラーが僧侶であることも興味深い。

  • 20/6/11

    ユング派>病名の診断について否定的

    なぜではなく、何のために病気になったのか

    4と言う数字は全体性のシンボル

    イメージは主観を離れて独立した存在として現実性を持つもの

    「こころ」を働かせることとは、想像力を豊かに働かせることに他なりません

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著者プロフィール

大住心理相談室長(臨床心理士、医博)
1952年神奈川県に生まれる。公立高校教諭、県教育センター指導主事(教育相談研究室)をへて2000年に大住心理相談室を開業し、開業心理士として現在に至る。その間に横浜国立大学、聖マリアンナ医科大学非常勤講師、同朋大学大学院特任教授、東京福祉大学(名古屋校)客員教授などを経験する。著書には『ユング』(フォー・ビギナーズ・シリーズ、現代書館)『ユング派カウンセリング入門』(筑摩書房)『ユング心理学+「仏教」のカウンセリング』(学陽書房)『現代箱庭療法』(織田尚生との共著、誠信書房)『新瞑想箱庭療法』(誠信書房)『うつは、治す努力をやめれば治る』(法蔵館)『積極的に治さない瞑想箱庭療法』(朝倉新との共著、春秋社)『お母さんと僕とのまほうの砂箱』(朝倉新との共著、ゆまに書房)等がある。

「2025年 『瞑想箱庭療法の理論と実践』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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