パラサイト社会のゆくえ (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.01
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本棚登録 : 168
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480061959

作品紹介・あらすじ

親に基本的生活を依存する独身者を著者が「パラサイト・シングル」と呼び始めてから、七年あまりがすぎた。この言葉はすっかり定着したが、実はこの間にパラサイトたちは密かに変容していた!かつては、「本当は自立できるのにリッチな生活をしたいから」パラサイトしたのだが、現在では「正社員にもなれず、自立したくても自立できない」貧乏パラサイトが主流となっているのだ。この九〇年代後半のパラサイトたちの変容の背景には、日本社会の地殻変動がある。自殺者数の増加、離婚率の高まり、青少年犯罪の増加などさまざまなデータ・現象を手がかりに、日本の家族のゆくえを多面的に分析する。

感想・レビュー・書評

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  • 少ないやる気を奪われました。
    希望がなくても日本人は80ぐらいまで生き続けるのが嫌です。

  • パラサイト・シングルの時代の続編。概ね前作と主張は変わらないが新たな事象もでてきたりして、おもしろいです。説得力があり、わかりやすい。

  • 2004年刊。著者は東京学芸大学教育学部教授。◆格差社会に関する論考を世に出し続けている著者が、年金・フリーター論・ペットから制服論・教育論に至るまで、幅広い分野につき、短くエッセイ調にまとめたもの。◆四十代半ばの人が喋るぬいぐるみの購入層の7割であることに驚きつつ、他方、死んだ方が妻子を養えると考えながら自殺する男性が多い社会状況に慄然としながらも、ペット産業が今後の最高の成長産業だとする点には懐疑的になりつつ読了できた。◇さっと読めるので、現代社会を多面的に俯瞰したい方が読むとよいと思う。

  • 日本の現状を主に「家族」の問題を中心に読み解き問題提起をおこなっている。パラサイトシングル問題をはじめ、フリーター問題・さらに制服の私服化についても言及している。

    フリーターが必ずしも好きでなっているわけでなく、社会構造の変化が招いているとの指摘は的確だ。

    1998年が転機だとの指摘はおもしろい。この年を転機に日本の状態は悪化している。

  • 2004年初版の山田先生の本。
    最近、山田先生の本ばっかり読んでるような…

    親に基本的生活を依存する独身者を著者が「パラサイト・シングル」と呼び始めてから、七年あまりがすぎた。この言葉はすっかり定着したが、実はこの間にパラシトたちは密かに変容していた!かつては、「本当は自立できるのにリッチな生活をしたいから」パラサイトしたのだが、現在では「正社員にもなれず、自立したくても自立できない」貧乏パラサイトが主流となっているのだ。この九〇年代後半のパラサイトたちの変容の背景には、日本社会の地殻変動がある。自殺者数の増加、離婚率の高まり、青少年犯罪の増加などさまざまなデータ・現象を手掛かりに、日本の家族のゆくえを多面的に分析する。

    (以上、本の帯より)
    個人的には納得感のある本なのだけど、なんとなく分かっていたことの追認というニュアンスが強いので、個人的には満足度は高くなかった。読みやすい本だけども。
    パラサイト・シングルという現象自体、日本的な要素が強いので、他の国に対して適用できるかどうか微妙だが、進み過ぎてしまった社会の分析という意味では参考になるかも。

  • 金融機関の相次ぐ倒産、企業の不良債権発覚、リストラなどによって社会構造が変化した節目を「1998年」とし、そのあたりで社会の価値観も大きく変化した。それが自殺の増加、就職、結婚難、若者の不登校、犯罪の増加、子供の勉強意欲の後退など様々な面に波及している、と指摘する。本書を読んで、今まで漠然と感じていたこと、ニュースで聞いたこと、肌で感じていたことが、線でつながっていくような感じがした。

  • パラサイト、何かに依存して生きている。人に頼るというより、相手に任せてしまう、という感じか?シングルでいる人たちが多い。その方が楽であるから。夫婦関係、結婚は一方に依存するのは、ちょっと違う。親子関係、子供は親に依存する。教育、先生は、生徒は、人としての関係をうまく頼れない。ハリーポッターが受けたのも、学園物であったこと、努力すれば認められるという内容であったこと、(イギリスでは社会ランクを変えることは難しい)という理由らしい。家庭においては⇒ペットに依存&年金も、若者は支払えない。(生活は)他の方法に頼る?

  • 10年以上前に
    パラサイトという言葉で
    親に寄生するおとなの子を表現し
    とても話題になった本の続編

    2004年に書かれた本ではあるが、
    その時点で社会が変容し
    パラサイトせざるおえなくなっている
    若い世代が生まれている

    1998年に社会が大きく変容し
    自殺者が突然3万人に急増し
    正社員になりたくてもなれない社会となり
    フリーターが急激に増えた

    そんな社会は2012年のいまも変わらず
    むしろこのごろの方がより
    生きにくくなっているように感じます

  • 加速する高齢化社会。

  • 日本は間違いなく悪い方向に向かいつつある。自分と家族の身を守るには何をすべきかについて良いヒントを教えてくれる。

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著者プロフィール

山田 昌弘(ヤマダ マサヒロ)

1957年、東京生まれ。1981年、東京大学文学部卒。
1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
現在、中央大学文学部教授。専門は家族社会学。コピーライターとしても定評がある。
NPO全国地域結婚支援センター理事

【著書】
『パラサイト・シングルの時代』『希望格差社会』(ともに筑摩書房)、『新平等社会』『ここがおかしい日本の社会保障』(ともに文藝春秋)、『迷走する家族』(有斐閣)、『「家族」難民』(朝日新聞出版)などがある。

【公職】
•内閣府 男女共同参画会議・民間議員
•文部科学省 子どもの徳育に関する懇談会・委員
•社会生産性本部 ワーク・ライフ・バランス推進会議・委員
•厚生省 人口問題審議会・専門委員
•経済企画庁 国民生活審議会・特別委員
•参議院 調査室・客員研究員
•東京都 青少年協議会・委員
•同 児童福祉審議会・委員
•内閣府 国民生活審議会・委員
などを歴任。

「2016年 『結婚クライシス 中流転落不安』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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