- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480062130
作品紹介・あらすじ
ちまたでは「論理トレーニング」に関する本があふれている。従来の日本の企業風土は「構造改革」を余儀なくされ、あらゆるレベルで透明性と説明責任が求められるようになったからである。では、パズル的な論理力ではなく、実際に活用できる"論理思考"を身に付けるためには、どうすればよいか。コンサルタントとして得た豊富な事例を用いながら、意思決定や組織運営、情報の収集・分析から発想力のトレーニングまで、「現場でつかえる論理力」を提示する。
感想・レビュー・書評
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実践例を交えて、論理思考をどう活かすかを、表現されていたのが良かった。方法論だけでなく、実例があると効果的。
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ビジネスシーンでよくある問題をいくつか取り上げながら、技術としての思考法を3つ紹介している。<複眼思考><三点発想><抜本塞源>である。良し悪しそれぞれあげる、3つの観点で考える、ゼロベースで考える、と言い換えられる。
ビジネスの現場では、問題を引き出すために、担当者にヒアリングをすることがしばしばある。そのときの聞き方には技術がいる。(雰囲気の調整→積極的傾聴→問題発見、の流れ)
まず、「気楽に話しましょう」という雰囲気を演出する。「意見を言いたまえ」ではなく、「意見を聞かせてほしい」との態度で臨む。言い出しにくい相手に対して、「どんな組織にも必ず問題はあるものですよ」と共感とともに励ます。発言を始めると、身を乗り出し、メモをしながら傾聴する。途中で反論したり批判めいたことはいっさい言わない。最後には「とても良い話を聞けた」と相手に謝意を示す。話終わったら発言内容を整理するよう柔らかく促す。
話し手を啓発するような応酬話法は、論理の矛盾や飛躍を指摘し、自己認識を促す。帰納的な推論に対して、具体例の取り上げ方は充分といえるか。見落とされているものはないか。演繹的な推論に対して、命題の妥当性は問題なしといえるか。こじつけと思われる部分はないか。
ーキラークエスチョンー
・もし仮に、あなたがマネジャーだったら、あなたは自分で指摘した問題にどう対処しますか。
・きみが目指している自分のイメージを箇条書きで3つ、具体的に示してください。どんな人を尊敬していて、その人のどんな部分に憧れを抱くか、3つずつ示してください。
ー以下、メモー
ロジカルシンキングを勉強すると、会社で行われる議論や意思決定がおかしいことに気づかされる。いわゆるKKDが蔓延している。敵対することなく、うまく指摘しながら会社を変えていくには、ロジカルシンキングのみならず聞き方・話し方のスキルが必要 -
仕事に活かす〈論理思考〉
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第1章 “複眼思考”で見えてくるもの
第2章 “二点発想”で構造的理解を
第3章 “抜本塞源”という考え方
第4章 “自社革新”へのアプローチ
第5章 “顧客志向”を哲学に高める
第6章 “自己否定”の論理を内包する -
実例を挙げ述べており参考になる。
組織の変革はまず自分で出来る所から取り組む。 -
慶応大学哲学科出身の経営コンサルタントである著者によるビジネス書です。
ただ、自己啓発本である以上、あまり実践から離れた内容になることを避けざるをえなかったせいかもしれませんが、やや中途半端な内容になってしまっているような印象があります。
著者は、「複眼思考」「三点発想」「抜本塞源」を本書の柱として掲げていますが、「複眼思考」と「抜本塞源」については、やはり具体例が命ではないかと思いますし、「三点発想」については弁証法と絡めて論じられているものの、もうちょっと踏み込んでほしかったという気がします。
個人的におもしろいと思ったのは、問題解決への取り組みにあたり、三年後の「バラ色シナリオ」と「灰色シナリオ」の両方のシナリオをじっさいに書いてみるというものです。もちろん問題の輪郭をはっきりさせるという意味でも有効なのでしょうが、単なる問題点の指摘にとどまらず、じっさいに組織を動かしていく「動力」を生むためのテクニックとして生かせるのではないかという気がします。 -
内容的には非常に面白かった。内容は組織改善における思考方法の色彩が強い。様々なケースを想定してそのケースにおけるアプローチの仕方を展開しているので話が局所的になっていて一般化されていないような印象は受ける。また、<複眼思考><三点思考><抜本塞源>という思考を紹介しているがそれぞれの章の中で説明している内容がそれぞれにリンクしていないように感じる。そういう意味ではものすごく編集が下手くその本だと思う。ただ非常に有益な内容が随所に出てきており、参考になる部分が多かった。
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論理思考をどう仕事に活かすのか?
→思考は3つ
1.複眼思考
2.三点発想
3.抜本塞源、ゼロベース思考
キーワードとなっている言葉を自分なりに定義する -
論理的思考というほどの思考法ではない。仕事をする上でのわりと当たり前な考え方が書かれているにすぎず、タイトルから期待する内容ではない。一番参考になったのは最後の方にでてくる、著者が師事したマネジャーの話。残念。
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[ 内容 ]
ちまたでは「論理トレーニング」に関する本があふれている。
従来の日本の企業風土は「構造改革」を余儀なくされ、あらゆるレベルで透明性と説明責任が求められるようになったからである。
では、パズル的な論理力ではなく、実際に活用できる“論理思考”を身に付けるためには、どうすればよいか。
コンサルタントとして得た豊富な事例を用いながら、意思決定や組織運営、情報の収集・分析から発想力のトレーニングまで、「現場でつかえる論理力」を提示する。
[ 目次 ]
第1章 “複眼思考”で見えてくるもの
第2章 “二点発想”で構造的理解を
第3章 “抜本塞源”という考え方
第4章 “自社革新”へのアプローチ
第5章 “顧客志向”を哲学に高める
第6章 “自己否定”の論理を内包する
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