売文生活 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.09
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本棚登録 : 183
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480062239

作品紹介・あらすじ

投稿生活をへて作家・ジャーナリストとなった著者のみならず、物書きにとってお金の問題は避けて通ることのできない重大事だ。本邦初の"フリーエージェント宣言"をなし遂げた文豪・夏目漱石、公務員初任給の一〇〇倍は稼いでいた「火宅の人」檀一雄、「底ぬけビンボー暮らし」に明け暮れた作家・松下竜一…。明治の文士から平成のフリーライターまで、物書きたちはカネと自由を求めて苦闘してきた。本書ではそうした姿を、出版界の"秘部"とも言いうる「原稿料事情」を通じて描き出す。類例なき作家論にして日本文化論である。

感想・レビュー・書評

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  • 文章を生業とするというのはどういうことか。

    過去の作家のお金の話を引きながら、現代あるいは未来の売文生活の可能性を見据える。

    しかし、昔の作家さんは本当にお金持ちだったんだなと改めて驚く。

    プロの物書きについて考えさせられる一冊。

  • 読んでおいて損はない

  • エビデンスに基づく、作家の原稿料について書かれた珍しい本。
    巻末に掲載されている大量の参考文献に圧倒された。
    ただ、作家、ライター、出版社などの業界以外にはあまり興味を持たれないジャンル。

  • 原稿料の考察。文章が一体いくらになるのか、日本の夏目漱石をはじめ、どのように文筆家が報酬を得てきたのか。をガッキィが膨大な資料から考察している興味深い一冊。

  • 字を書くことを生業とする人たちの収入とかについて。漱石あたりからバブル期まで、幅広く言及。本書はここまで。今やWEBで電子書籍なるものが出てきてるもんなあ。このbooklogも知らん間にAMN新書とか出してるし。恐ろしい子…

  • 原稿料について。他人の引用ばかりでちっとも面白くない。

  • 物書きってどのくらい稼いでるの?原稿用紙一枚につきいくら?クレジットカードが作れない?そんな素朴な疑問がスッキリ解消。

  • [ 内容 ]
    投稿生活をへて作家・ジャーナリストとなった著者のみならず、物書きにとってお金の問題は避けて通ることのできない重大事だ。
    本邦初の“フリーエージェント宣言”をなし遂げた文豪・夏目漱石、公務員初任給の一〇〇倍は稼いでいた「火宅の人」檀一雄、「底ぬけビンボー暮らし」に明け暮れた作家・松下竜一…。
    明治の文士から平成のフリーライターまで、物書きたちはカネと自由を求めて苦闘してきた。
    本書ではそうした姿を、出版界の“秘部”とも言いうる「原稿料事情」を通じて描き出す。
    類例なき作家論にして日本文化論である。

    [ 目次 ]
    序章 私的売文生活入門
    第1章 原稿料とは何か
    第2章 幸せな黄金時代
    第3章 標準としての夏目漱石
    第4章 トップランナーたちの憂鬱
    第5章 貧乏自慢もほどほどに
    第6章 現代日本の原稿料事情
    終章 お金も自由も

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 文字で紙を埋めることを生業とする方々についての、散在的な記事みたいなもの。
     夏目漱石の売文生活や、樋口一葉の売文生活のことがわかる

  • 09/08/20読了

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著者プロフィール

1958年、長野県に生まれる。東北大学法学部卒業後、販売、配送、書籍の編集、コピーライターを経て87年より作家・ジャーナリスト。著書には、『そして殺人者は野に放たれる』(新潮文庫、新潮ドキュメント賞受賞)、『世間のウソ』(新潮新書)、『ラクをしないと成果は出ない』(だいわ文庫)、『情報への作法』(講談社+α文庫)など多数。

「2011年 『つながる読書術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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