この博物館が見たい! (ちくま新書 529)

著者 :
  • 筑摩書房
3.33
  • (1)
  • (1)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 41
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480062291

作品紹介・あらすじ

国宝級の名だたる名品を収蔵する大博物館も魅力的だが、世の中には、思いもよらない、だけどこだわり抜いたコレクションや奇想天外の逸品を誇る博物館・ミュージアムが、あまたある。それらは同好の士に愉悦を与えるだけでなく、何気なく訪れてしまった人を、ついトリコにしてしまう力を秘めている。モノをつくり、遺し、それを蒐めるという、ヒトだけに許されるエネルギーが如実に見える博物館89館を一挙に紹介。読めば、きっと行きたくなる博物館超ガイド。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 全国の博物館のうち89館をピックアップした本。技巧や文化という5つの分類で、2ページ前後の解説と写真、連絡先などがまとめられている。
    筆者によると「博物館は面白い」そうだ。確かに、展示されているものに対する知識がなくても面白し、当然、詳しければ詳しいほど面白く感じる。しかし、大きな博物館はそうでもないが、小さな博物館や地域に根差す博物館はまったく人がいない時がある。せいぜい訪れるとしても、学校の研修ぐらいだろうか。博物館にもっと気軽に足を運んでほしいとともに、展示されている貴重な過去の記憶を未来に活かしてほしいと思う。

  • [ 内容 ]
    国宝級の名だたる名品を収蔵する大博物館も魅力的だが、世の中には、思いもよらない、だけどこだわり抜いたコレクションや奇想天外の逸品を誇る博物館・ミュージアムが、あまたある。
    それらは同好の士に愉悦を与えるだけでなく、何気なく訪れてしまった人を、ついトリコにしてしまう力を秘めている。
    モノをつくり、遺し、それを蒐めるという、ヒトだけに許されるエネルギーが如実に見える博物館89館を一挙に紹介。
    読めば、きっと行きたくなる博物館超ガイド。

    [ 目次 ]
    1 悠久の時と人類のいとなみ(恐竜と同じ時間が封じ込められている琥珀―久慈琥珀博物館(岩手県久慈市)
    飾る欲望、応えるからだ―榛東村耳飾り館(群馬県北群馬郡榛東村) ほか)
    2 こんなところにも技術の粋が!(マニア垂涎、素人も瞠目、正統派術中の術―日本カメラ博物館(東京都千代田区)
    人間的な、あまりに人間的な技術―自転車文化センター(東京都千代田区) ほか)
    3 この土地にこの文化あり(「見るのはいいが、入っちゃいけねえ」―博物館網走監獄(北海道網走市)
    静かに眠る炭鉱を訪ねる―夕張市石炭博物館(北海道夕張市) ほか)
    4 見る人をとりこにする蒐集の愉悦(サラブレッドの町に流れるアナログサウンド―新冠町レ・コード館(北海道新冠郡新冠町)
    信じるものこそ幸いなれ!「宝物」はここにあった―麹屋コレクション(宮城県柴田郡柴田町) ほか)
    5 想像力を刺激し、想像力を超える(知ってから食べれば一味ちがう―牛の博物館(岩手県胆沢郡前沢町)
    怖い!だけど見たい!―明治大学博物館刑事部門(東京都千代田区) ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2007/11/7
    u-library

  • 日本中にあるちょっと変わった博物館の紹介本。なかなか面白い。宝くじの博物館いってみたいなぁ

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1943年、東京・芝に生まれ、幼くして焼夷弾で町が焼き尽くされる恐怖を味わい、やがて町をゴジラが歩きマリリン・モンローが通ったあと、東京オリンピックとともに町は滅び、もはや幻の世界に居場所を求めるしかなかった。
そして河出書房新社を経て思潮社「現代詩手帖」の編集に携わり、そこで泉鏡花やキャロルの世界に踏み込み、澁澤龍彦さんや種村季弘さん、唐十郎さんたちが繰り広げる万華鏡と親しみながら、編集スタジオ・カマル社を立ち上げ、執筆活動にも励んできた。
主な編著書に『鏡花幻想譚・全5巻』(河出書房新社)『不思議の国のアリス完全読本』(河出文庫)『御田八幡絵巻』(思潮社)『西瓜とゲートル』(春陽堂書店)など。

「2021年 『鬼ものがたり ー今は昔の男と女-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

桑原茂夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×